さて、今回もアトピーの飲み薬の話です。
今月からJAK阻害剤というアトピー性皮膚炎の飲み薬の2種類目の製品
リンヴォックが使用できるようになりました。
この薬剤の特徴としては12歳から内服可能なんですよね。
デュピクセント、オルミエントはいずれも15歳以上なので、3歳の違いがあります。
ちょうど中学生、小学6年生が使用できるようになったわけですね。
治療手段の選択肢が増えるのはいいことです。
特に中学受験、高校受験生を控えている子にとっては良い話かもしれません。
アトピーの症状は勉強の妨げになりますからね・・・
ただし、誰でも使用可能なわけではありません。
・症状の強さがある一定以上必要なこと
・使用前に内科で血液検査などを行う必要があること
・感染症にかかりやすくなる副作用があること
という特徴もあり、簡単には処方はできませんが、
もしも興味のある方がおりましたら外来を受診いただけましたら
説明させていただきます。
選択肢の増えたアトピー性皮膚炎の治療をどのように進めていくのか?
悩ましいところですが、中学生の重症のアトピーも治療できるようになったことを
まず喜ぶことにします。