今回も花粉症のお話です。
検査のお話ですね。
花粉症の診断は基本的には血液検査が必要になります。
見た目だけでは騙されることがあるんですね。
というのもこの季節からダニのアレルギーがでる子も多くいるんですね。
なので、悪化した=すぐに花粉と結びつけるのは難しいこともあります。
ダニか花粉化を区別するために血液検査を行うのですが、
小さな子だと血管も細いために検査することが難しかったりします。
また小児科以外の子供に慣れていないところではそもそも採血が出来なかったりするんです。
そして、小児科に行って風邪をもらってしまったらどうしよう・・・
なんて心配もありますよね。
そのようなお悩みに解決すべく当院では小さな子にも行える検査を開始しております。
名付けて指先採血。
指先にちょっとだけ傷をつけて血液を数滴いただきます。
その血液で検査をする方法ですね。
こちらはかんたんに行える検査です。押さえつけて採血しなくても良かったります。
また結果は20分程度で出ますので、その日のうちに結果をお伝えすることが出来ます。
ただ、結果の判断はちょうど妊娠判定薬のような色の棒線を見て判断するので、
あるのかないのか、強いのか弱いのかくらいしかわかりません。
採血だと小数点レベルまで出せますがそれだけの精度はないんですね。
また検査項目もいくつのかの花粉と動物、ダニと特定の8種類しか行なえません。
このようなデメリットもある検査です。
ただ小さな子から検査できることもあり、当院では幼稚園以下の子で、できそうな子は
積極的に指先採血を行っております。
なお、小学生以上の子は原則として血液検査となりますので、ご注意ください。
花粉症?と思った方、それが心配なお子さんをお持ちの方はこのようなかんたんな検査もありますので、受診を検討してみてはいかがでしょうか?