ちょうど冬なので、皆さんあまり気にされなくなりましたかねえ?
先月から脇の多汗症。いわゆる脇汗用の塗り薬が処方開始となりましたので、
今回はそのお話をしていきたいと思います。
処方できるようになったのは
エクロック
というお薬になります。
効果は脇汗の抑制です。
汗の出る管に作用する神経をブロックすることにより、汗の減少を図る薬剤ですね。
効果は結構あるようでしてその日から汗の出が明らかに減ることも分かる人がいるようです。
また当院で購入できる塩化アルミニウムとは作用する場所は異なりますので、
併用することも可能であり、より効果が期待できる可能性があります。
ただ、この薬剤は神経に作用するものですので、いくつか注意点があります。
まず前立腺肥大症、緑内障がある方は使用不可能です。
少なくとも内科尿器科・眼科主治医からの使用の許可を貰う必要があります。
これは塩化アルミニウムとは異なる点です。
また副作用として、目が霞む・にじむ、口の中が乾くといった症状が発生する可能性があります。
塩化アルミニウムと同様にかぶれるリスクもありますねえ・・・
塗り方ですが、一日1回、朝もしくは寝る前に塗ってください。
プッシュ式で排出されるゲル状の薬剤ですので、
薬の蓋を流用したアプリケーターの上にそれぞれワンプッシュし、左右に塗ってください。
都合2週間、28プッシュで1本となります。
いままで脇汗の簡単な治療法というのは塩化アルミニウムしかありませんでした。
あとは手術という大掛かりなものになっていたのですが、
エクロックの処方開始により治療の選択肢が増えて来たのはありがたいことです。
しっかりと塗って、しっかりと汗を抑えていきましょう!