考えてみると東京に緊急事態宣言が発令されてから半年が経過したんですよね。
それ以前と以後ではあまりにも変化したものが多かったような気がします。
今回は皮膚科の外来をしていて増えた病気減った病気について考えてみたいと思います。
明らかなデータを出してみたいですね。
まず前提条件としての来院された患者さんの数についてまとめておきます。
3月の緊急事態宣言発令後、受診される患者さんの数は徐々に減少してきました。
4月が最も下がったときで概ね半減。
3月5月は4分の1ほどの減少でした。
6月以降は概ね昨年と同等程度かとおもいます。
そしてこの傾向は現在も継続しているように思えます。
まずコロナ禍の中で増えた病気について。
一番増えたと感じたのは帯状疱疹でした。
特に5月から7月・8月にかけて多かった印象があります。
9月に入ってからは大分落ち着いた印象がありますが。
原因はシンプルにストレス。
最近はストレスが掛かるのが原因というよりはストレスの変動が原因と言われています。
つまり、ストレスが掛かっていた期間があり、それがなくなってから発症するという考えです。
言われてみると、その傾向はあるかもしれません。
仕事が原因で帯状疱疹になる方は多いのですが、忙しいのが終わってから出るんですね。
むしろ本当に忙しいときにはでない。
という印象があります。
なので、この帯状疱疹の発生状況についても同様のことが言えるのでしょう。
3月から4月末まで緊急事態宣言の下で緊張した生活を強いられていた。
それが5月以降に解除されてストレスが無くなった。
そのために解除されてしばらくして発症してきた。
という図式が簡単ではありますが、成り立つということでしょうか?
証明することは難しいかもしれませんけどね。
他に増えた病気については特には無いかな?
増えた症状については先程までの記事に記載しましたので、
参考にしてみてください。