年末年始から最近にかけてですが、帯状疱疹の患者さんが増加した印象があります。
そもそも、帯状疱疹は水痘と同じウイルスですが、出現する機序が異なるために
流行することは考えにくいのです。
水痘は初回の感染症なので、感染が流行するという現象は十分に考えられます。
しかし体内に侵入した水痘・帯状疱疹ウイルスの活性化というメカニズムで
症状の出てくる帯状疱疹では理論的には発症が同時期に多発するのは
水痘の感染とは話は異なるわけです。
ではなぜ患者さんが多発する時期があるのか?
帯状疱疹の出現には体内の免疫バランスの変化が関係していると考えられます。
この免疫バランスですが、言ってしまえばストレスが関係します。
ストレスが強くなると免疫バランスが低下する。
ストレスが弱くなると免疫バランスが増加する。
免疫バランスが一時的に低下し、その後増加すると言う局面で
帯状疱疹が発生することがわかってきました。
そのために、仕事や家事が忙しくなって、その後余裕ができて暇になる、
その後に帯状疱疹は発症するという現象が見られます。
特に年末年始は多くの人が多忙になりますので、その後しばらくした
年初には帯状疱疹が多くなる。
という理屈が考えられます。
年末に忙しかったかた、要注意ですね。