最近になってデュピクセントのデータも続々と出てきました。
色々とデータを確認して気がついたことがあります。
投与後の皮膚感染症の出現率が下がっている!
副作用は今まで感染症の悪化がないか増悪していないかを中心に確認していました。
まあ、今までの薬剤はみんな副作用としての感染症の悪化がありますからねえ。
でもデュピクセントに関してはまったく逆の結果となっているようです。
細菌感染症と真菌感染症はあきらかに減少。ヘルペスウイルス感染症も広範囲皮膚の感染症は減少している模様です。
まあ、口唇ヘルペスは大きな変化無いようですけどね。
理由はまだはっきりしていませんが皮膚表面での湿疹が改善することにより、バリア機能が回復する。その結果として感染症が減少するというのが理屈として十分考えられます。
アトピーの治療そのものが皮膚の感染症を抑えるという今までにない事実に結構びっくりとしています。
こんなこともあるんですねえ、、、
最後に原著論文へのリンクを記載しておきます。
https://jamanetwork.com/journals/jamadermatology/fullarticle/2753673
英語力に自身のある方はぜひ読んでみてくださいね。