さて、この春からの手足口病の大流行も大分落ち着きを見せてきました。
まだぽつりぽつりと来院される患者さんもおりますので、収束とは
言えないところが難しいですが。
そして、完治してしばらく時間が経過した手足口病の患者さんも
受診することもが多くなってきました。
そして、手指や足指の爪が剥がれてきたという話も結構耳にするようになりました。
出方はパターン化されています。
感染後4週間から6週間後に出現します。
いくつかの指(これはどの指にできるかは予言できません)の爪の根元部分から
少し白く濁った浮き上がりができ、その面積が拡大。
最終的には古い爪がぽろりと剥がれ落ちるという経過をたどります。
なお、この変化は手足口病の症状と考えられます。
発症時に実は爪の根元でも(皮膚の下に沈み込んでいるので、普段は目に見えませんが)
水ぶくれができていたんですね。
それで爪の断絶が起きる。
その後目で見えるようになるまでしばらくのタイムラグがあったというわけです。
なので、爪が剥がれてきても大慌てしないでください。
いままで同様の例を数年前からときに経験していましたが、
爪が生えなくなったと言われたことは有りません。
そのような事態に陥る可能性は非常に低いと思われますので、
ご安心くださいね。