デュピクセントの自己注射が5月に始まりました。
当院で指導開始したのは少し遅れて5月下旬からだったのですが、
現在では多くの方が自己注射に移行しています。
今回はその手順についてお話をしていきましょう。
デュピクセントの自己注射ですが、
開始前に2回の指導が必要になっています。
まず指導前の0回目。
意向確認を行います。
積極的に希望される方はそのまま指導の1回めを開始しますが、
中には検討中の方もいるでしょう。
自己注射できない理由にはさまざまあるかと思いますが、
その中でも実際の方法をイメージできないという方も多いかと思います。
そのような方には予めDVDを持ち帰っていただき、予習をしてもらうこともあります。
また、待合室でタブレットを使用して動画確認を行うこともあります。
以前に希望されなかった方についても随時指導は行っていますので、
気になる方は声をかけてください。
1回目の指導
まずは、実際の行動を確認するところから始まります。
手順をスタッフとマンツーマンで確認しながら行います。
それぞれの器材の使い方や注意すべきポイントなどを見ていきます。
指導時間は15分から30分をお考えください。
2回目の指導
2回目は実際に注射を自分の手で行ってもらいます。
(当然スタッフは脇について確認しています)
消毒、注射、止血まで説明を受けながら順次行います。
最後に指導経過についての確認リストにチェックを入れて終了となります。
指導時間は20分から30分程度とお考えください。
その次の外来受診時から処方箋をお渡しする形になります。
約1ヶ月自己注射開始まで指導開始から時間が必要になりますので、
ご注意ください。
当院では現在およそ50名の方にデュピクセントの注射を行っております。
その中でも半数以上の方は自己注射の指導中または処方箋交付中の方です。
初回注射から自己注射指導を開始、3回目から処方箋交付という方も
おります。
もしも重症のアトピー性皮膚炎でお悩みの方がおりましたら
一度受診くださいね。