わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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手足が赤くなる、ウイルス性発疹が流行しています(2018年9月)

ここ最近のお話ですが、

どうも手足が赤くなるウイルス性発疹症が流行しているようです。

 

今回のウイルスのパターンは赤みです。

手のひら、足の裏が全体的に真っ赤っ赤になり、全体的にむくんだ形になります。

耳たぶも左右同様に赤みとむくみが出てきます。

 

経過は過去の例をもとに考えると概ね3週間から1ヶ月位です。

1週目:赤くなり、腫れた状態になる

2週目:赤みは改善。腫れも改善する。

3週目:赤みは消失するは皮膚がガサガサ、しわしわになる。

4週目:しわしわも消失する。

という流れを取ることが多いようです。

 

今回もそんな形でのウイルス性発疹性が出ているようです。

皮膚に対しては大きな影響はありませんが、風邪そのものが気になる方は

小児科をしっかりと受信するようにしてください。

手荒れを治すにはまず乾燥のコントロールからです。

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だいぶ水も冷たくなりました。

洗い物をする時に水からお湯に変えた方も多いかと思います。

そして、手荒れが悪くなった方も多いのではないでしょうか。

 

最近、手荒れの患者さんが来院することが多くなりました。

当然、時期ですから当たり前です。

中には以前に他の病院を受診された方もいらっしゃいます。

その時に気になることが一つあります。

意外に皆さん、保湿剤を処方されていないんですね。

また、意外に皆さん保湿剤を使っていないんです。

 

手荒れの対策はまずは保湿です。

ついで、湿疹に対する治療を行います。

この優先順位を間違えては行けないのです。

 

手荒れから湿疹になる理由ですが、

まず、乾燥により、皮膚に小さなキズが出来ます。

そのキズから様々な成分が体内に入り、アレルギーとしての反応を起こし、

湿疹を作るのです。

大雑把に考えると、かぶれの一種なのです。

それに、乾燥による皮膚の割れが加わった状態です。

 

ですので、対処はまず、皮膚をしっかりと作ることです。

ステロイドを処方されることが非常に多いのですが、

この薬はあくまでも炎症を抑えるだけ。

皮膚をしっかりと作るには自然にできるのを待つしかないのです。

ステロイドはその部分には効果ありません。

ですので、皮膚がしっかりと作られるまで保湿剤を使い、皮膚を守る必要があります。

 

なので、まず、保湿。

これをいかにしっかりと行うかがとにかく大切になるのです。

大事、大事。

手荒れは職場で治す

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あるいは、「職場が」治すでしょうか。

 

昔むかしの話です。

手荒れの美容師の患者さんを治療したことがありました。

その美容院は店長の方針により、スタッフは手袋着用禁止。

もちろん、その患者さんも手袋はできませんでした。

湿疹が悪くなるのを承知の上で仕事をせざるを得ない状態をそのままにし、

放置しているそのお店の店長に怒りを覚えたことがあります。

「手荒れごときで働けなくなるようなスタッフなら辞めてしまえ(替えはすぐにきくから)」

とその店長に言われているような気がして、その美容院にはゼッタイ行かない。

と思った記憶があります。

 

手荒れで受診する患者さんのかなりのかたは何らかの仕事を持っています。

話を聞くと、美容師さんや床屋さん。飲食店関連の仕事をしている方が多いようです。

職場での手荒れへの対応を聞いてみると、まちまちです。

しっかりと対応してくれるところもあれば、逆にほったらかしのところもあります。

 

いつも仕事での対応について上司と相談するようにお話するのですが、

あまり芳しい返事も持ってきてくれる人は少ないようです。

 

水や何らかの化粧品・薬品を使うときには防水の手袋をする。可能なら綿の手袋をする。

時には保湿剤を塗る時間を数分作ってあげる。

 

これだけでも随分と手荒れや手の湿疹は良くなるのです。

このちょっとしたことをどれだけ気を使ってあげられるかは

人の上に立つ者の度量が問われることでは無いでしょうか。

もう少し、このようなことまで気を配ってあげたらいかがですか?

店長さん??

手荒れの悪化にご注意を

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秋です。夏はもう遥か彼方です。

水も冷たくなってきましたね。

というわけで、手湿疹の話です。

 

手湿疹の悪化する原因はたくさんあります。

その中でも大きなものが「お湯」なんです。

水を使うよりもお湯を使うほうが手荒れは悪くなりやすいんです。

お湯の方が油が良く落ちてしまうからなんです。

 

というわけで、寒くなって、洗い物が水からお湯に変わると、湿疹は悪化することが多いのです。

割れて痛く・痒くなるまえにしっかりと治療をすることが大事です。

保湿剤ももちろん大切ですから、暇を見て、しっかりと保湿してくださいね。

 

手荒れの悪化が予想されます(2022年10月)

秋も深くなってきました。

子供の乾燥肌やアトピーが悪くなってきたのは診察室でよく目にしますが、

つまりそれは大人の手荒れの悪化もしてくる季節になったということでしょうね。

 

手荒れの原因は色々ありますが、乾燥は大きな要因の一つとなります。

空気が乾燥するのでそれに伴い皮膚も乾燥する。

というわけですね。

また気温が下がるとお湯を使うようになりますが、

そのことも皮膚の脂分を除き湿疹を悪化させる要因となります。

 

悪化が予想されるのであればまずは先手を打って予防を進めることも大切です。

ちょうど寒くなってきたので、普段から綿の手袋をしてみるのも一つでしょう。

それだけでまずは乾燥を防ぐことができます。

また色々なものを直接指先で触ることもなくなりますので、

その分の刺激が減少することにもなります。

そのために湿疹の悪化も防げるということになるわけですね。

そして可能であれば水仕事をするときもゴム手袋をしてから

行うのも悪化を防ぐためには重要になります。

 

今からしっかりと準備を行い、今後の湿疹の悪化を予防していく。

そしてそれを習慣化させて気持ちの面から手袋をすることを当たり前と

考えるようにしていく。

結構大切なことなので早めに予防を進めていきたいものです。

 

最後に、手荒れの悪化の前に早めに皮膚科の受診をおすすめしています。

保湿剤や湿疹を抑えるおくすり、色々と使えるようになってきたので、

以前よりも安全に治療できるようになりました。

皮膚科受診もご検討くださいね。

手荒れの季節到来のお知らせ

洗い物をしているときに水が冷たく感じられる季節がやってきました。

我が家でもそろそろ洗い物をお湯で行うようになってきました。

 

ということは手荒れの季節の到来でもあります。

お湯よりも水の方が手の油分を保持してくれますので、

お湯に変わるこの時期から徐々に手指の乾燥は悪化してくるのです。

 

ということで特に家事仕事をしているみなさん。

手荒れ対策の準備を始めていきましょう。

今年は例年以上にしっかりとしていきましょうね。

消毒剤の使用も増えていることですし、がっちりと洗い、

ガッチリとケアをしていく。

そんなNewNormalの生活が必要となります。

 

準備はいいですか?

手荒れの体質

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手荒れ体質はあるのだと言ったらみなさんはびっくりするでしょうか。

 

毎日診察をしていると、沢山の手荒れの患者さんがやってきます。

当クリニックでは問診票を書いてもらっています。

その問診票を見ていると、元々アトピー性皮膚炎を持っている人が結構多いんですよね。

まあ、ウチは小さな子どもとそのお母さんが多いので、若年者の比率が多い可能性はあるのですが、

それでも、世の中のアトピー性皮膚炎の患者さんの比率よりもずっと多い印象があります。

 

手の湿疹とアトピー性皮膚炎。

ぱっと見あまり関係がないような2つですが、共通のキーワードでつながります。

そのキーワードは「フィラグリン」です。

 

フィラグリンとは何か。簡単に言うと皮膚のバリアを司るタンパク質です。

フィラグリンが少ない人は、小さい時には尋常性魚鱗癬という症状を発症します。

すねの前の部分にあたかも鱗のような皮膚の割れ目が出来る病気です。

この病気は大きくなるに連れて良くなってくるのですが、

手のひらや足の裏の指紋が深くなることが知られていました。

 

また、このフィラグリンはアトピー性皮膚炎の一部の人でも少ないことが知られています。

大体1/4から1/3くらいのアトピー性皮膚炎の人に異常があることが知られています。

このアトピー性皮膚炎もおとなになると多くの人が良くなることが知られています。

でも、あくまでもはっきりと出なくなっただけであり、大人でも調子が悪くなると、

関節などに湿疹が出来る人もたくさんいます。

 

多分、アトピー性皮膚炎の人の「調子が悪くなったとき」の調子の良くない皮膚が

手のひら、手の指なのでしょう。

なので、体に何も湿疹がなくても、指や手のひらに症状が出るのでしょう。

 

つまり、これがアトピー性皮膚炎と手の湿疹の関連性と考えられます。

では、治療はどうするのか?

これも、アトピーと同じ。まず、生活指導。ついで塗り薬です。

 

治療の話は次回以降にしましょう。

 

手荒れがとにかく悪化しています(2020年2月)

消毒回数、手洗い回数が明らかに増えたからでしょうね。きっと。

 

当院でも手荒れの患者さんの数は明らかに増加傾向が見られます。

少なくとも子どもたちについては例年よりもとにかく多い印象を受けます。

 

まあ、COVID対策としての手指消毒や手洗いの回数の増加があるので、

やむを得ない面もあるのですが。

 

ひりひり感くらいまでの自覚症状であれば市販の保湿剤で対応は可能です。

しかし、かゆみが出現する場合、ひっかき動作が出ているような場合は

保湿剤ではもう対応不可能です。

ステロイドを塗り始めたほうが治りは早いので、

早めに皮膚科受診したほうが良いかと思います。

 

とにかく今は感染症の予防をしっかりと行うこと。

その上でその予防による影響を最小限に食い止めていくことが必要です。

早めに対応を始めるようにしてください。

 

今回は手荒れのお話でした。

具体的な対策のお話を確認したい場合はこちらから確認ください。

手掌多汗症・掌蹠多汗症に対する塩化アルミ外用薬を販売いたします

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手のひらの多汗症である、手掌多汗症。または掌蹠多汗症に対する治療薬、

20%塩化アルミニウム水溶液の販売を開始いたします。

 

20%塩化アルミニウム水溶液 100ml 1000円

 

掌蹠多汗症の塩化アルミですが、実は一般にも販売されています。

しかし、ドラッグストアで購入できるものは大体10%までの濃度のものです。

 

当院では院内調剤することにより、更に濃度が高いものを用意することができました。

その分効果も高くなります。

 

こちらは購入前に一度診察を行う必要がありますが、

2回目以降は直接購入することも可能です。

なお、体の一部分のみ使用いただく薬剤ですので、

「全身性の多汗症」には使用できません。

ご了承ください。

 

武蔵野市吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
わかばひふ科クリニック

手の甲のカサカサは何故起こるか

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東京では毎日、雪が降るか降らないかのぎりぎりの天気が続いていますね。

最近、手足の冷えが気になるようになり、外出時には手袋が手放せません。

でも、子どもたちは手袋もせずに外を楽しそうに走り回っています。

でも、手袋をしないと湿疹ができますよ。

 

冬の寒さも身に応えるようになると、乾燥の子も増えてきます。

特に幼稚園児から小学生位の子で特徴的に目にするのは、両手の甲(手背と言ってもいいでしょう)に見られる

乾燥と湿疹です。

全体的に赤褐色になり、角度によってはひび割れたようにも見え、少し粉を吹く湿疹です。

皮膚表面がちりめん状に見えることもあります。

 

このような子には共通点が有ります。

それは、外出時に手袋をしていないこと。

また、自転車によく乗っていることもあげられるでしょう。

何しろ、自転車に乗って受診する子がほとんどですから・・・

 

この湿疹ですが、原因は風です。

風に吹かれることにより、手の甲の皮膚のみが強く乾燥します。

そのために乾燥を原因とする湿疹がその部分だけ極端に強くなってしまうのです。

 

ということは対処法は「風を防ぐこと」になります。

手袋をすることが予防になります。

当然、湿疹の薬や保湿剤も大事です。

ただ、出来てから治療を行うよりも出来る前にしっかりと予防することの方が簡単なのです。

しっかりと手袋をはめて予防していきたいものですね。