先日も毛虫による症状を訴える患者さんが受診されました。
発生場所:練馬区立野公園
原因毛虫:イラガ の可能性が非常に高い
この子も先の子と同じように、痛みだけがを刺された瞬間から出現しました。
これはチャドクガなどの他の種類の毛虫皮膚炎には見られず、
イラガにのみ特有の所見です。
また目撃状況も「緑色のとげとげした虫」とのことでしたので、
一致するかと思われます。
話によると水場の近辺に大量に発生してるようです。
立野公園を利用される方はご注意ください。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
先日も毛虫による症状を訴える患者さんが受診されました。
発生場所:練馬区立野公園
原因毛虫:イラガ の可能性が非常に高い
この子も先の子と同じように、痛みだけがを刺された瞬間から出現しました。
これはチャドクガなどの他の種類の毛虫皮膚炎には見られず、
イラガにのみ特有の所見です。
また目撃状況も「緑色のとげとげした虫」とのことでしたので、
一致するかと思われます。
話によると水場の近辺に大量に発生してるようです。
立野公園を利用される方はご注意ください。
そろそろ夏ですねえ・・・
ということで今シーズンも毛虫の季節が始まりました。
先週から今週にかけて毛虫さされの患者さんの数が激増しています。
近隣の公園特に立野公園、関町公園、善福寺公園での報告が上がっていますが、
それ以外の小さな公園でもらってくる子も多いようですね。
多分毛虫の種類は例年通りチャドクガの模様です。
今年も緊急事態宣言に伴う人出の減少があり、毛虫の数の増加が予想されますので、
夏までは虫刺されに注意する必要がありそうです。
お気をつけください。
毛虫の季節がやってきたんでしょうかねえ?
今回は毛虫の話です。
毛虫による皮膚炎というのがあります。毛虫の毛が皮膚に刺さり、アレルギー反応を起こすわけですね。
ちなみにこの皮膚炎を起こす毛虫は蛹にも成虫になった蛾にもその毒針があるのですが、
数からいうと毛虫の毛の数がダントツで多いのです。
その毛虫皮膚炎の患者さんを目にするようになりましたというお話です。
毛虫皮膚炎は年に2回春と秋に発生します。
問題はシーズンごとに発生量が大きく変わること。
つまり、患者さんが多く受診するシーズンと全然受診しないシーズンがあるのです。
今年の春は全然受診しないシーズンでした。
秋はどうなるのかというとまだまだ読めないのです。
ただ患者さんが来ましたよというお話。
しかし、この時期は帰省先で発症して帰って来る方も多いので東京で発生しているかというと
そこがまだわからないんですけどねえ…
ただ、毛虫皮膚炎の特徴として、
特に体の一部に密集し、その集中部分から離れるに従って徐々に密度が下がってくる。
そしてとてもかゆい。
そんな発疹を見たときには毛虫からの皮膚炎を疑ったほうが良いのです。
これから増えてくるかもしれませんので要注意ですね。
いや、ここ2週間位でしょうか。
ものすごく増えています。
公園や生け垣に毛虫は居ませんでした?
庭や学校には?
見つけたら要注意。即刻駆除しましょう。
でないと、刺されます。
他の虫さされと異なる点は
毛だけが飛んで来ること。
です。
虫が見えなくても出ることがありますからねえ。
刺された後の家での対処はまず冷やすこと、洗い流すこと。
洋服に付いた毛は50度以上の熱湯に浸すことで無効化できるそうです。
洗濯することも有効でしょう。
あとはとにかくステロイドを塗って痒みを抑えましょう。
長くても1週間で治すことのできる病気です。
でも、途中は痒いので、なにはともあれ皮膚科を受診してくださいね。
最近、診察をしていると、毛虫に刺されたと思しき症状の方が多いです。
もちろん蚊刺されも増えてきました。
毛虫は恒例のチャドクガのようです。
指先でつまめるくらいの小さな毛虫ですが、要注意。
茶色と黒のシマシマの、その黒いところに小さな針のような毛がびっしりと備わっており、
キケンを感じた時にその針を放出します。
目では見えないのですが、刺されるととてもかゆいのが特徴です。
ある日突然、体の一部を中心に同じような大きさの赤い発疹が多発したら
それは毛虫を考えなければいけません。
要注意です。
いや、結構わかりにくいんですね。
難しい。
だから、受診した時に先生が悩んでいても、温かい目で見守って下さい。
この時期の毛虫は結構厄介です。
そろそろ成虫になる毛虫は主に単独行動。
なので、毛虫の毛が飛んで来るときも、その本数は少なく、数本から十数本だけということもあります。
逆に小さな毛虫は集団行動しますので、毛が刺さる時は大量に刺さります。
この、本数の少ない虫刺されが、水疱瘡に非常に似ているんですね。症状は。
痒いか否か。
水痘は痒くは有りません。
でも、毛虫も痒いとは限らないのが厄介な所。
大きさは?
虫の種類が違えば、虫刺されのサイズも違うので見分けることが出来るのですが、
毛虫の毛が刺さった部分は全部同じサイズ。
これ、水痘の発疹のサイズと結構にています。
なので、判断材料にはならない。
周りにいたか?
水痘であれば、多くの場合は、幼稚園や保育園、友達仲間の間で、
流行の話はあります。
でもね、街のチャイルドスペースや休憩所で感染することも有るので、
わからないこともよくあります。
毛虫もいっぱい入れば見えます。周囲から噂で聞こえることも有るでしょう。
でもね、1回だけ通ったところの傍の生け垣の葉っぱの裏にひそんでいることもあります。
そんな時は絶対に毛虫がいるなんてわかりませんから。
分布?
水疱瘡なら原則として全身に均一な分布をします。
毛虫なら一部に集まっていることが多いです。
という、典型的な症状ならば診断は簡単。
でも、毛虫の虫刺されが全身にバラバラに出ることも有るんです。
例えば、洗濯物に毛虫が付いた時。
毛虫の毛が一度体に刺さって、もう一度転がり、別の所に刺さったとき。
こんな時は全身にぱらぱらと毛虫の反応が起こります。
結果、判断不能になると。
ああ、こうやって考えると、結構区別をつけるのは難しいこと、わかります?
特に今年の場合は更にここに手足口病が加わるので、
難しい。
ああ、悩ましい。悩ましい。
毒蛾皮膚炎(毛虫皮膚炎)ですが、先週末から更に患者さんが増えて来ました。
どうもチャドクガの幼虫が老齢となり、単独行動を始めだしたようです。
そろそろ成虫になるので、患者さんの数は減るかと思いますが、まだ注意が必要な状態です。
チャドクガの患者さんを診察しているうちに、どうも私にも伝染ったようです。
首に2箇所、左に1箇所湿疹ができました。
いまはだいぶ落ち着きましたが。やはり痒みはかなり強いようです。
さて、チャドクガの湿疹はなぜ伝染するのか?それが原因がトゲだからです。
チャドクガの毛にた沢山のトゲ(毒針)が密集しています。
特に、毛虫がびっくりした時には沢山のトゲが体から外に撒き散らされます。
そのトゲが皮膚にささり、トゲの表面のタンパク質に対し抗原抗体反応が生じたために
いわゆる湿疹が出来上がるのです。
そのトゲは体に刺さった後も、ちょっとしたきっかけで再度皮膚から外れ、コロコロと転がってしまい、
また別のところに刺さるのです。
また、トゲが他の人にも伝染ることになります。
同様に洗濯物にもトゲのみが風で飛んできて、刺さってしまう。
それを着た人に湿疹ができてしまうということもあるのです。
別の芋虫のように、死んでしまえば毒がなくなるわけではなく、毛虫の死体のトゲにも
湿疹の反応を起こす力は残っているので、要注意です。
特に毛虫を駆除するときには皮膚を出さないようにくれぐれも注意してくださいね。
・・・・・・防護服?
ハチ用はありますが、毛虫用は見たことないですね・・・・・・
母乳石鹸について、いろいろ見ていたのですが気になることが一つ有りました。
この石鹸、他人に使うのはNGですよ?
母乳とは何か?
いろいろな考え方がありますが、一番夢も希望も無い考え方をしましょう。
原料は血液です。(体液と言ってもいいですが)
お母さんの血液に含まれている成分から、
母乳を作る腺細胞が乳管の中に分泌する。
それが母乳として、赤ちゃんが口にするわけです。
ここで考えなければいけないのは母乳とは血液に類似したものであり、
血液内に病原微生物がいた場合、その微生物を赤ちゃんに移す可能性があるということです。
また、母乳を絞る際に皮膚に存在している病原微生物も移す可能性があるということです。
幾つか例を上げましょう。
お母さんの乳房にヘルペスができることが稀ですが有ります。
その時は赤ちゃんに母乳を上げることが禁止されます。
さらに、ヘルペスの症状がないときでも、ヘルペスのウイルスのみが乳房表面に
出現することが有ります。
もしも、その時の母乳から石鹸を作ったら・・・?
また、HTLV-1というウイルスがあります。
このウイルスを持っているお母さんは母乳を介して赤ちゃんにウイルスを伝えてしまいます。
もっとも、出産前にこのウイルスを検査し、ウイルスが存在している場合は、
母乳を与えてはいけないことになっていますが、もしもお母さんが
「石鹸だったら大丈夫」と考え、石鹸を作り、使った場合は・・・?
理論上は、このように病原微生物が伝播する可能性もあるのです。
母乳石鹸。面白い製品だと感じました。しかし、これは自分で使うのは構わないと思いますが、
さすがに、誰かにあげるのは遠慮したほうが良さそうです。
春になりました。
花粉も沢山飛んでいますね。
花粉症は今年はわるくなりそうですね・・・
さて、今回のお話は母乳石鹸のお話です。
母乳石鹸。初めて知りました・・・
母乳石鹸はどのようにして作っているのか?
詳しく調べてみると、石鹸の素と母乳を混ぜあわせ、必要があれば精油を入れて、
石鹸を固形化して作るみたいですね。
この母乳石鹸。過去の化粧品のトラブルを横目で見ていた人間としては少し心配です。
また、新しい接触皮膚炎や食物アレルギーのリスクにならなければ良いのですが。
じつは「また」と言ったのは先例があるからです。
それは「茶のしずく石鹸」です。
現在の製品とは成分が違い、過去の製品には「小麦の加水分解産物」が含まれていました。
この成分(正確にはグルパールS19と言います)のために、使用者が小麦アレルギーを発症してしまい、
大きな社会問題になりました。
現在はその成分の入った石鹸は回収対象となっています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/cyanoshizuku/index.html
この事件はさまざまな教訓を残しましたが、少なくとも私が感じたものは
「食物由来成分を皮膚に塗っちゃダメ」
というものです。
更に、石鹸という皮膚のバリアを壊す成分と一緒に入れることは、その食品に対する食物アレルギーを
発症するリスクを更に上げる行為とも考えられます。
それ以来、食品由来成分が含有されている化粧品は薦めないようにしていました。
さて、お話を戻しましょう。
母乳石鹸というくらいですから、成分の中には母乳が入っています。
この母乳ですが、当然のことながらお母さんが摂取した食品由来の成分も含んでいることが
考えられます。
したがって、その食物由来の成分が赤ちゃんのお肌から吸収されることがあれば、
理論上はその成分に対して食物アレルギーを発症する可能性もあるのです。
現時点ではそのようなアレルギーを起こす確率は不明としかいうことが出来ません。
しかし、全くゼロとも言い切ることが出来ない以上、
リスクが無いと言い切ることはどうかと思います。
あとは、作成される方はこのような可能性も有るということを考えた上で、
決断してほしいものだと思います。
追記
もう一つリスクが有りました。
精油成分です。
精油ももともと人体に存在しない成分であれば、接触皮膚炎を起こすリスクは否定できません。
特に皮膚炎を起こさない濃度を簡単に測定することは難しいために
濃度によっては精油によるリスクも検討すべきでしょう。