わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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飛行機運搬中

先日、家に帰ってみたら下の娘が何か面白いことをしていました。

飛行機が巻き上げ機につながれている・・・

 

なんでも母親が気がついたらこうなっていたと。

・・・どうしてこうなった。

 

といいますが、実はこのシステム、過去にはあったんですね。

現在の飛行機は殆どが滑走路から離陸して滑走路に着陸する

いわゆる陸上機という分類になります。

それに対して水面を滑走路代わりにして離着陸を行う

水上機という分類の飛行機もありました。

水面が滑走路なので、考えようによっては

理論上無限に滑走できるわけです。

まあ、いろいろな理由で廃れてしまいましたが。

 

でも飛行機も金属ですから、水面にずっといると錆びてしまいます。

なので、水面にいる飛行機を洗ったり整備したりするために

陸上に連れてこなければいけません。

そのために巻き上げ機やクレーンを使用して、

陸上に引き上げるわけですね。

 

ということで、実はこんな光景、80年くらい前には

あってもおかしくはなかったり。

 

あ、そう言えば、この映画でも出てきたかなぁ。

でも、巻き上げ機だっけ?クレーンだっけ?

忘れちゃいました。

風邪を引くと花粉症はわるくなる?

アトピー性皮膚炎では、風邪を引くと多くの場合、皮膚の症状は悪くなります。

特に乳児ではその傾向ははっきりとしています。

今まで皮膚の症状が落ち着いている子がある時突然悪化した場合、考えるべきは2つ。

・風邪を引いていないか?

・予防接種をしていないか?

です。

これは皮膚の症状が悪化する原因として殆ど当てはまるからです。

 

アレルギー疾患と、感染症というのは相性が悪いことがほとんどです。

風邪を引いた後の咳喘息や、喘息発作などは有名ですよね。

 

では、花粉症についてはどうでしょうか?

花粉症も多くはわるくなるようです。特に目よりも鼻に症状が強く出るようです。

鼻づまり、鼻水といったものが目立つ印象があります。

 

これから急に暖かくなり、体調を崩す方も多いかと思います。

風邪をひいた時には花粉症のケアもしっかりとしましょうね。

風邪っぴきが増えてきました?

最近にいたり、風邪っぴきの子が増えてきた印象があります。

特に赤ちゃんで。

 

まあ、今までの経緯を考えるとやむを得ない面もあるかと思います。

特に今年の春はガチガチに対人接触が減少していましたので、

赤ちゃん同士の接触も春から初夏に比べれば増えているのでしょう。

そのために風邪のウイルスをうつしっこしていると思われます。

 

皮膚科で気をつけるべきは湿疹の悪化です。

赤ちゃんの場合、風邪を引いたあとに湿疹が悪化するのはよく聞く話です。

風邪のウイルス自体が悪くするというわけではなく、

炎症そのものが湿疹を誘発する。汗の出方が変わるので湿疹が悪化する。

入浴等のスキンケアが変化するので、荒れる。

という理由が考えられますが、いずれにしても悪化するものとして

スキンケアや保湿剤、必要であれば塗り薬も使って抑え込んでいく必要があります。

 

特にこれからの季節は乾燥の悪化から皮膚の状態の悪化が予想されますので、

先手を打って早めに抑え込むことも大事になるかと思います。

 

秋をしっかりと抑えることが冬の悪化を防ぐことに繋がります。

対応を早めに始めていきましょうね。

顔の長引く赤みに対する治療のお話

今回は顔の湿疹のお話についてです。

診察をしていると数年にわたり顔の湿疹が落ち着かないと受診される患者さんが来られます。

それ、「しゅさ」かもしれませんよ?

 

しゅさ。酒さとも書きますが、以外に悩まれている方も多いような印象があります。

特に思春期以降の初老期までの女性が多いのですが、

顔面特に頬部から鼻翼にかけて、また眉間部から鼻背、人中部にベッタリとした赤い湿疹がでてきます。

経過は長く、数年にわたりいろいろな治療を試されていることも多いようです。

しかしなかなか効果が無いというお話もよく耳にします。

 

原因ははっきりしないのが治療にも結びつかいところであり、厄介なところでもあります。

体質が関係しているとか、皮膚の表面の小さな環境とその菌のバランスの崩れも影響しているとか言われています。

あとは、皮膚の表面の炎症ですね。

 

現在当院では皮膚の炎症を抑えるための抗炎症剤と微小環境のバランスを整えるための抗真菌剤や抗生剤を併用して使用しています。

そこに最近新規の薬剤が使えるようになりました。ちょうど6月から使用可能ですね。

「ロゼックス」というお薬になります。

こちらはゲル状の外用薬で必要な部分に塗って頂く形になります。

成分としては一部の菌にのみ効果のある抗生剤のような薬剤になります。

また皮膚の表面の炎症のバランスを整えるとか・・・(詳しく話すと難しくなってしまうので)

当院では少しずつ処方を開始するようになっています。

 

以前から治りにくい、顔に湿疹がある方、「しゅさ」と診断され、もう少しガッチリと治療を行いたい方、一度皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか?

 

顔の症状の強いアトピー性皮膚炎にもデュピクセントは使えます

どうも誤解されている面があるようですので、

簡単に説明をさせていただきます。

 

デュピクセントの投与条件は厳密に決まっています。

処方する医師がアトピー性皮膚炎に精通していること

患者さんが長年湿疹に苦しんでいること

治療をしてもあまり効果がなかったとこ

現在症状は強く出ていること

このくらいでしょうか。本当は数字がはっきりと決まっていますが、

今回は割愛しております。

 

で、問題になってくるのが症状が強いこと。

こちらも条件は2つに別れています。

一つは全身の症状は強いこと。まあ、当然ですね。

もう一つは顔の症状が強いこと。

です。

 

顔というのは社会生活を送る上で非常に重要なポイントになります。

当然ですよね。

ですので、顔面の症状は強いことを以て、重症とみなすという

考え方は理にかなったものと言えるでしょう。

 

しかしこのことがあまり知られていません。

残念です。

 

 

なので、顔の赤みを直したいというアトピー性皮膚炎の方は

一度皮膚科医に相談してみてはいかがでしょうか?

 

顔にベリーストロングのステロイド外用薬

いやあ、絶対に塗ってはいけないでしょう。

少なくとも、自分は副作用を考えるとなかなか塗ってとは言いがたいものがあります。

もしも、塗って貰う場合には必ず頻繁に受診するように強く説明を行います。

子供には絶対に使いませんよ。使う必要もありませんし。

 

2014年3月11日付けで国民生活センターからのプレスリリースが出ていました。(リンク

横浜市の開業医が「漢方薬」の塗り薬を称して処方されている商品の中に

ストロンゲストという、最も薬の効果の強いステロイドの塗り薬が、配合されていたというお話です。

デルモベートという塗り薬ですが、この薬はあまり処方することはありません。

開業してそろそろ1年になりますが、処方したのはほんの数回といったところでしょうか。

特にアトピー性皮膚炎には処方したことは当院では無いと思います。

 

そもそも、治療の強さと治療期間には関係があります。

強い薬であれば、それだけ短い期間にする必要があります。

逆に弱い薬であれば比較的長期間塗っても問題はありません。

アトピー性皮膚炎のような長期間の外用では、強い薬は副作用の観点からはお勧め出来るものではないのです。

デルモベートのような強い薬剤はひどい湿疹や虫さされといった短期的に使用すべき病変に対して使用するものです。

 

また、薬を塗る場所も問題です。

特に顔面の皮膚は体に比べて非常に薄いものです。

塗り薬はよく効くのですが、逆に副作用が出やすいものでもあります。

その分取り扱いに注意すべきものです。

 

では、湿疹を抑えたいときにはどうすればよいのか?

まず、ステロイド以外の塗り薬があります。

プロトピックという薬がそうです。しみるなど、クセの有る塗り薬ですが、

特に顔では痒みや赤みをしっかりと取ってくれます。

また、内服であればシクロスポリンという飲み薬もあります。

頻繁に採血が必要であること、併用薬に注意すること、薬代が比較的高いことなどが

問題になりますが、(グレープフルーツジュースがダメなんですよね)

効果は非常に高いものがあります。

また、保湿剤をしっかりと使うことも大事ですし、

場合によっては紫外線を当てることで症状を押さえ込むことも可能です。

 

必要があれば短期の入院で一気に症状を改善させることも可能です。

また。大事なのはスキンケア。

毎日の生活の中でいかに湿疹を抑えるべきかを考える必要があります。

 

つまり、湿疹の治療は「ただ単に薬を塗っていれば良い」というものではありません。

飲み薬についてもただ飲んでいればよいというものではないのです。

毎日の生活の中でケアをしっかりと丁寧に行っていくことが

治療の一番の近道です。

 

塗り薬をポンと処方してそれで診察終了。

質問すると露骨に嫌な顔をする

という医師も未だにいますが、私はそれが良くないものと考えます。

 

しっかりと説明をしてくれる、薬を飲む/塗る意外についても説明をしてくれる。

そういった先生と長くお付き合いをしていきたいものです。

顔に「はたけ」が出来ました

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と言われ、分かる人はどのくらい居るのでしょうか?

「はたけ」とは最近あまり耳にしなくなった印象があります。

 

この「はたけ」ですが、子ども達の間では結構良く見られる皮膚の症状です。

正式な病名は「単純性粃糠疹」といいます。

粃糠とは米ぬかのこと。米ぬかサイズの小さな小さなカサカサが集まり、皮膚の表面に見られるので、

そのような名前がついたそうです。

 

原因は軽い湿疹です。多くは乾燥が原因です。

アトピーの子にも、そうでない子にも出てきます。

普通はほっぺたにできることが多いのですが、おでこや口の周りにもできることが有ります。

 

この粃糠疹ですが、何故白く見えるかはあまり知られていないようです。

昔は単純に皮膚の凸凹により乱反射して白っぽく見えるのだろう。と考えていたのですが、

実際のところはもう少し複雑なようですね。

どうもその粃糠疹部分ではメラニン色素があまり作られていないようなのです。

そのために白く見えるのだそうです。

たしかに、粃糠疹を治療した直後。カサカサがなくなっても粃糠疹だった部分はなんとなく白く見えますからね。

でも、時間が経てば徐々に色が戻ってきますので、ご安心ください。

 

この「はたけ」を見るといよいよ冬が来たと感じます。

頼んでないのに、人工甘味料。

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5月に入り、だんだんと暑い日が増えてきました。

今年の夏は暑いようですので、熱中症には厳重に注意しないといけませんね。

というわけで、本日は水分補給のイオン飲料についてです。

 

運動後や夏の暑い日に水分補給と言えば、スポーツドリンクが主流ですね。

このスポーツドリンク、各社から出ていますが、微妙に味や成分が異なっています。
その違いで、爽やかさを演出したり、特徴を出したりしているのだと思いますが、
何が違うか、ボトルの裏をきちんと確認したことがありますか?

私もつい先日まで知りませんでした。

我が家は、子どもの発熱時に飲ませるために、ポカリスエットを常備してあります。

ところが、先日熱を出した際に、たまたま切らしており、コンビニに走ったところ
アク◯◯アスしか置いてありませんでした。

とりあえず購入し、子どもに飲ませたあと、ふと気になってラベルを確認。

すると、スクラロースの文字が。

 

スクラロース、ご存知でしょうか。
いわゆるカロリーゼロの人工甘味料です。

幼児に人工甘味料を与えることの是非については、賛否両論あると思いますが、
糖分に焦点をあてて考えてみます。

我が家の場合、子どもが熱を出すと食事を食べなくなってしまうので、
カロリー補給の意味合いもあって、ポカリスエットを飲ませていました。

ポカリスエットは、糖分として加えられているのが砂糖と果糖ブドウ糖液糖のみでしたが、
アク◯◯アスは、果糖、液糖の他にスクラロースが加えられていました。

カロリーを下げるためでしょうか?
それとも、電解質のバランスを保つのに、ちょうどいい砂糖の量では甘みが足りなかったのでしょうか?

いずれにせよ、我が家の場合、電解質の他になるべく多くの糖分補給もしたいので、
アク◯◯アスは却下となりました。

 

最近、この手の物が増えている気がします。
いわゆる、明確な告知なしで人工甘味料が加えられているパターンです。

『ダイエット◯◯』や、『糖質ゼロ◯◯』の様に、商品名で明らかにわかる物はいいのですが、
そーっと入れられている物が結構あります。

ヨーグルトや、某有名乳酸菌飲料(ヤクルトではありません〜)など、
普通の商品に加えられており、それとは別にダイエット版も出しているのです。

 

確認しなかった私もいけませんが、ダイエット版があるのなら、普通版は砂糖しか入ってないと思いますよね・・

商品を買う前に、ひっくり返してラベルを見ることの重要性を改めて感じました。

頭を痒がる子どもへの対処法

新生児

赤ちゃんが頭を痒がる、ひっかくというお話は診察室でもよく聞きます。

今回は頭を引っ掻いている赤ちゃんに何ができるかというお話をしていきましょう。

 

赤ちゃんが頭を引っ掻いているのは多くは乾燥が原因です。

早い子では生後3ヶ月、遅くとも生後半年になると、脂漏性湿疹はなくなります。

(尤も、脂漏性湿疹は痒くなりませんが。)

その後の頭部の湿疹はほとんどが乾燥による湿疹です。

では、なぜ乾くのか?

これはもう年齢、季節によるものといえるでしょう。

 

生後3ヶ月の赤ちゃんの皮膚は一生の中で最も弱い皮膚です。

当然乾燥もし易いものです。

また、冬になると、空気が乾燥しますから、皮膚も乾燥してきます。

そのために頭部の皮膚も乾いてくるのです。

 

もう一つの原因は洗い過ぎです。

石けんで頭を洗っていると、どうしても皮膚の乾燥が強くなってしまいます。

そのために痒くなってしまうのです。

また、体温が上がると痒みは増強されます。

そのために入浴直後は特に痒くなってしまうのです。

 

では、対処法はどうするか?

今までのお話の反対をすればいいのです。

 

年齢・季節は残念ながらコントロールは出来ません。

しかし、洗い過ぎはコントロールできます。

どうするか?頭は頭用のシャンプーを使うのです。

また、乾燥肌・アトピー用のシャンプーを使うのもひとつの方法です。

石けんに比べて洗浄力は弱いのですが、逆に皮膚の保護作用は強いために

乾燥は抑えることができます。

これだけでも頭の痒みが減る子は沢山います。

 

もう一つは暖めないこと。

保冷剤や氷枕を使って頭を冷やす。

また、入浴直後に冷たいタオルで温度を下げる

などの対策を取ることで、痒みを抑えることができます。

 

お風呂から上がったあとに赤ちゃんが頭を引っ掻いて困ります。

という方はぜひ試してくださいね。

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頭にはシャンプーを使っていますか?

何をいまさらと思われるかもしれません。

大人の世界では当たり前の事なのかもしれませんが、

赤ちゃんの世界では珍しい事なのです。

 

赤ちゃんの診察をするときには必ず頭を何で洗っているか聞くことにしています。

というのも、何で洗うかによって、頭の症状の出方消え方が変わってくるからです。

 

答えで最も多いものが全身用のシャンプー、次いで固形石鹸または液体石鹸。

頭用のシャンプーで洗っているとの答えはその次くらいの多さです。

うん、これ、頭皮にはあまり良くないんです。

 

全身用のシャンプーを使っている赤ちゃんの頭皮を見てみると

結構ぱさぱさしています。髪の毛も同じく乾燥しています。

石鹸でも同様の状態です。

逆に頭皮に付着した皮脂の取れ方は悪く、

あたかもかさぶたの用に固着していることも多く見られます。

 

と、まあ、このように頭に全身用のシャンプーや石鹸を使うと

おちつかないことも結構あるのです。

だから、赤ちゃんの頭には頭用のシャンプーをしっかりと使うようにしましょう。

当院のお薦めはキュレルかドゥーエのシャンプーです。

試供品もありますので、気になるからは声をお掛け下さい。

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