わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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紫外線治療を開始いたしました

久しぶりの新規治療法導入です。

 

今年6月からになりますが、紫外線治療器を導入いたしました。

保険診療も行えますので、ご希望の方はご来院ください。

 

今回導入したのは、TARNABという機械です。

メーカーWebはこちら

 

 

ターゲット型ナローバンドUVB治療機というものですね。

・・・難しい?

では、説明をしていきましょう。

 

ターゲット型と言うのはまさしく、部分的に当てることができるということ。

対して全身型と言うものがありますが、これは小さなCTみたいな感じです。

ベッドに寝ている人あるいは立っている人の全身に当てるものです。

つまり、全身に治療ができるが、とても大きいということ。

ウチには大きすぎて導入できませんて・・・

対してターゲット型は小さいのが特徴です。

手持ちできるデバイスですね。

大きさ的にはガジェットと言ってもいいかもしれませんが。

ただし、小さいがゆえの欠点もあります。

照射面積も小さいんですね。

画像の下の紫に光っている部分から紫外線が出るのですが、

1回あたりの照射面積はパソコンのマウス1個分くらいでしょう。

だから、小さな病変には向いていますが、大きな病変には向きません。

そこが問題だ。

 

なので、なんでもできるというわけではなく、

特に白斑や部分的に出ている乾癬、

アトピー性皮膚炎のかゆみが強い部分や

痒疹状に盛り上がっている部分

など、一部の疾患で使用できるものではあります。

 

しかし、塗り薬や飲み薬とは全く異なる効き方をしますので、

上記疾患でもなかなか良くならないので、別の治療方法として

使ってみたいという方は一度受診されてはいかがでしょうか?

痛くもなく、痒くもない、(面積が小さければですが)すぐに終わる

治療法ですので、ご検討くださいませ。

 

紫外線治療は小児の白斑に対して効果があります

さて、今回も紫外線治療についてのお話です。

この機械を導入してからそろそろ2ヶ月が経過しようとしています。

毎日稼働していますが、早速幾つかの疾患で変化が見えてきました

 

それは白斑です。

半分以上の方の白斑に色素の新生が見られるようになってきました。

といっても、まだ治療開始して数週間と言ったところですが、

周囲の一部に色素が出てくることも多く見られるようになりました。

また白斑全部に色素が出現し、白斑自体がなくなってしまった例も出てきました。

 

こればびっくりすることではありますが、すごく嬉しいことでもあります。

昔から白斑の治療に劇的な効果を示すものはありませんでした。

ステロイド外用。

プロトピック外用。

ビタミンD3軟膏外用。

などで治療をしていましたが、色素の出てこない人は出てこない。

 

しかし、紫外線を併用することにより、一気に白斑は治療できる病気になったという

印象があります。

もちろん、期間の長い人、面積の大きな人は治りにくいかもしれません。

でも、逆に言えば、最近できた白斑。小さな白斑は十分に治療ができる。

しかも、塗り薬と併用すれば更に効果を高くすることができる。

そういった病気になってきたようにも思えます。

 

なので、白斑に対して紫外線治療を併用することは、試してみても良いものかもしれません。

もちろん医療保険も効きますので、自己負担額も少く済みます。

乳児医療券も使うことができますので、

白斑ができて悩んでいる子どもで、紫外線治療をしたことの無い子がいましたら、

一度相談に来られても良いかと思います。

まあ、週1回の治療が必要になりますので、通院できる方という限定にはなりますが、

きちんと通ってみて治療してみたいという方はご検討ください。

 

紫外線が皮膚へ及ぼす影響が目に見える

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元記事はこちら

 

紫外線は皮膚に良くないという話は現在は常識とも言えるでしょう。

でも、具体的に紫外線を浴びた皮膚と浴びない皮膚の違いはどのくらいあるのでしょうか。

人間の部位によって、皮膚の状態には違いがあるので、腕と手、顔と首で比較してもよくわかりませんね。

では、左右のどちらか半分だけ紫外線を浴びるとどうなるのか?

そんな実験は人道的に出来ませんよね。

 

 

写真の人はアメリカ人のトラックの運転手です。

窓の外から光が入ってきたのでしょう。

一部のみシワが深くなっています。紫外線の影響と考えられます。

太陽は人間には優しくなど無いのです。

第2子のアトピーは悪くなる?

本日質問されたので、少し考えてみました。

・・・今まで考えたことが有りませんでしたので。

 

まず、アトピーが悪くなるかについては、病気そのものがどうかを考える必要があるでしょう。

ついで、病気に付随するあれやこれやについて考えてみましょうか。

 

アトピー性皮膚炎という病気そのものについてですが、

第2子だから悪くなるというお話は聞いたことが有りません。

遺伝的な要素は当然ありますが、これは生まれ順とは全く関係の無い要素です。

ついで、病気の症状の面から考えても、生まれ順とは関係無さそうです。

まあ、遺伝的な要素ですべて決まるわけでも有りませんが。

 

ついで、病気に付随するあれやこれやです。

医師側から考えた時、第2子だから、何かが変わるかというと、あまりかわりは無さそうです。

ただし、一人っ子と、兄弟とを考えた場合、兄弟の方が治療はわずかですが甘くなるかもしれません。

これはある意味当たり前なのですが、兄弟2人を一緒に診察するときにはバタバタするので、

症状の確認が少し悪くなる可能性があるからです。

 

と、ここまで書いてみてふと思ったのですが、これは保護者にしても同じことかもしれません。

一人っ子と、兄弟がいる場合では、一人っ子の方が濃厚なお世話を受けることが出来ます。

これは当然ですよね。保護者の時間は、兄弟がいたとしても倍になるわけでは有りませんから。

つまり、スキンケアについては、一人っ子に比べて兄弟がいると、緩くなる可能性が考えられます。

目が届かず、スキンケアが甘くなり、結果として湿疹が悪化する傾向がある。

という可能性は有るかもしれませんね。

 

つまり、第2子のアトピーは悪くなりやすい

ということも出来るかもしれません。

 

 

 

でもね、一つ裏に事実が隠されています。

第1子のアトピーも落ち着かなくなる可能性もあるんですよね。

理由は同じ。目が行き届かなくなるから。です。

 

兄弟とアトピー。このようにして考えてみると結構奥の深い問題ですよね・・・

端午の節句

少し早いですが、クリニックの窓は、端午の節句仕様になっています。

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少しわかりにくいかもしれませんが、鯉のぼりが舞っています。

スタッフが切り絵で上手に作ってくれました。

来院時にぜひ探してみてください。

 

窓口ではPayPayでのお支払いをお願いします(2020年2月)

今回もCovidについてのお話をしていきましょう。

感染予防のお話です。

紙幣、硬貨も極力使用を控えませんか?

というお話です。

 

ウイルス自体の感染力がどの程度のものか、

体外に付着した場合の生存曲線はどのようなものか、

についてはまだはっきりとはわかっていないことも多いようです。

 

しかし、一つ言えるのは、付着のリスクが有り、感染のリスクが有るということです。

つまり、みなさんが「使いまわしている」紙幣や硬貨についてもリスクはありうるわけです。

 

一昔前まで窓口では現金しか扱っていないのであればまあ、やむを得ない面もありますが、

現在のようにカードなどの非現金型の支払手段の選択肢もありますので、

無理に紙幣や硬貨を使用する必要もないかなあ。

と考えております。

 

よくよく考えて見ると、クレジットカードに接触している人間の数よりも

その1枚の紙幣、1枚の硬貨に過去に接触していた人間の数が多いのは明確なことです。

それだけ、そこになにか付着しているリスクも高いということになるわけですね。

 

ということを考えてみると、現金の取り扱いはある程度のリスクと考えるべきかもしれません。

当院ではPayPayの扱いもありますので、支払いについては可能な限り現金以外で

お願いしたいと考えております。

もちろん患者さん本人の感染リスクの問題もありますし、当院の事務スタッフの感染の

問題も同様に存在します。

 

ご協力をお願いいたします。

秋の忘れ物

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診察が終わった時に、小さな忘れ物が椅子の下に落ちているのに気が付きました。

よく見てみると、それは小さなどんぐりでした。

 

秋の小さな忘れ物です。

(残念ながら、そのまま院内においておくのは難しいので、土に返しました。)

 

また、子供用のジャンバーが駐車場のカラーコーンにひっかかっていたので、

保管しております。

心当たりの有る方は声をお掛けください。

秋の季節の変わり目になぜ湿疹が悪化するのか?

多分夏と秋が一緒に動くからなんですよね。

 

最近の外来でよく目にするのが湿疹の悪化です。

いわゆる季節の変わり目というものでしょう。

ではなぜそのようなことになるのか?少し考えてみました。

 

1:まだ汗をかいている

気温が下がったとはいえ、まだまだ暑い時期もあります。

気温の毎日の変化が大きくなるのもこの季節の特徴ですが、

汗で悪化する湿疹の場合、まだ汗が出るために

湿疹が悪化してしまうことが時に見られます。

 

2:乾燥がはじまった

秋に入ると、一気に湿度が下がってきます。

それとともに皮膚の乾燥も進んでいきます。

そのために湿疹が悪化するということが見られます。

どちらかというと冬に悪くなるタイプの子の症状がで始まるのも

ちょうどこの季節からなのです。

 

この2点がまず上げられるでしょう。

汗をかくくらいの気候なら乾燥しないのではという疑問が出てきますが、

汗は気温に伴う症状

乾燥は湿度に伴う症状

と考えると、一緒に考えると逆に間違えてしまうことも分かるでしょうか。

秋は気温が高いけど乾燥している

という中途半端な時期であり、そのために湿疹を悪くしてしまうパターンが多くなります。

 

もちろん気温と湿度は相互に影響していますよ。

湿度が低いので汗が出てもすぐに蒸発してしまい、

汗をかいていないと誤解してしまう。

湿度が低いのでベッタリとした保湿剤を使ってしまい、

逆に汗を閉じ込めてしまい湿疹の原因となってしまう。

という理屈もありますので、影響はある程度はありますが、

まずは気温と湿度という面を考えて対処してあげたほうがいいでしょう。

 

対処法ですが、

1:汗

についてはとにかくシャワーをすること。

それに尽きます。この時期、汗はかいていないように見えるだけですので、

シャワーは非常に効果のある対処法です。

本当は冬になっても始めたいところです。

 

2:乾燥

そろそろ保湿剤の出番です。しかしこの時期はまだ気温も高いので、

冬用のクリームは不向きです。

ローション・化粧水レベルのさらりとした保湿剤を使用して

保湿を保ってください。夏の間は少しサボりがちでOKでしたが、

回数も徐々に増やしていったほうが良いでしょう。

 

その他にこの季節に湿疹が悪化する要因はいくつかありますが、

それについてはまた今度お話をしていきましょう。

秋の季節の変わり目が始まりました?(2024年9月)

今回はアトピー、乾燥肌のお話です。

 

 

今年の秋の乾燥肌の季節、始まったかもしれません。

というのもここ数日乾燥肌の悪化傾向を指が感じるからなのです。

 

今までの経験ではだいたい9月下旬くらいに目立ってくるのですが、

今年は早いですねえ。

ただ気がついていないだけだったと言われるとそうかも知れないのですが。

 

乾燥肌は一般的には湿度の低下とともに悪化していきます。

印象として「一日の最高湿度が50%を下回ったら」乾燥肌が悪化するという印象を持っていたのですが、

どうも「一日の最低湿度が50%を下回ったら」乾燥肌が悪化する子が出始めるというのも

今年の印象として受けるのです。

ここ数日朝夕の気候が良くなっていますがそれが乾燥肌の始まりかもしれません。

ただまだ夏の勢いも残っているでしょうから今後数週間は夏の秋のせめぎあいが有るのかもしれません。

紆余曲折はありそうですが、湿度にも注目して乾燥肌の治療を進めていくことにしましょう。

そして早めに受診して早めに治療をしたほうがかゆみは抑えられますよというお話でもありました。

秋のとびひが増えています(2018年9月)

どうもここのところとびひの患者さんが増えているような印象があります。

秋なのに・・・

と思っていたのですが、よくよく考えるとまだとびひの季節なんですね。

 

例年と異なり、今年のこの季節は雨が多いのが特徴です。

なんとなくいつもジメジメしている。

そうです、その環境こそがとびひを呼んでいるのです。

 

とびひは細菌による感染症です。

つまり、高温・多湿の環境で爆発的に増殖します。

 

ではこの高温環境とはどのくらいの温度か?

概ね最高気温で25度以上です。今までの経験からするとこれ以上で

一気にとびひの患者さんが増えてきます。

実はまだ気温の条件はとびひにとって「高温」な環境だったりするのです。

では多湿とは?雨の降っている日の湿度は十分に多湿環境になっています。

 

そして、もう一つ。スキンケアの問題があります。

「秋になったので」シャワーを止めてしまう子が多いのがこの季節の特徴です。

シャワーは細菌の増殖を抑える効果がありますので、

シャワーをやめることで結果的に細菌を増殖させる手助けをしてしまうのです。

 

そのため、この季節にかえってとびひの患者さんが増えてしまうという

不思議なことになるのです。

 

まだまだとびひには注意が必要な日が続きますね。