わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ

耳切れのなおしかた 成人編

3回続いた耳切れの話ですが、最後は成人編です。

 

大人の方でも耳切れに悩んでいる方は沢山います。

その方の診察をしていると、ひとつの共通点が浮かび上がってきます。

それは、洗っていないこと。

特に若い女性と中年以降の男性に多いのですが、

それぞれ洗わない理由には違いがあるようです。

 

若い女性の場合は、耳を洗うのが怖いこと。

中年以降の男性の場合は、耳を洗い忘れていること。

です。

 

特に男性の場合、皮脂の分泌がとても強いです。

そのため皮脂によって耳が赤くなり、耳切れもできてしまうのです。

いわゆる脂漏性湿疹が原因となり、耳切れが起こります。

また、洗わなければ皮脂や汚れが耳についてしまい、湿疹になります。

いわゆる、接触皮膚炎。かぶれた状態です。

 

今出ている症状を抑えるためにはステロイドをしっかりと塗ることが必要ですが、

今の症状を抑えるだけではすぐにぶり返してしまいます。

予防のためにはしっかりと洗うことが大事です。

石けんの泡をしっかりと付けてしっかりと洗い、しっかりと流すこと。

これを毎日きちんと行うだけで少なくともぶり返しにくくなります。

また、以前の記事に書いたとおり、顔や頭の湿疹が気になる方は

朝のシャワーもためしてみるといいかと思います。

 

ちょっとした毎日の生活習慣で症状を抑えることが可能です。

ぜひお試し下さい。

 

耳切れのなおしかた 小児編

次は小児編です。

 

耳切れは1歳、2歳児に見ることは少なく、逆に幼稚園から小学生に見ることが多くなります。

また、その時期の耳切れは男の子の方が明らかに多くなります。

 

これもまた、耳切れの出来る原因が密接に関係しています。

 

この時期の耳切れの原因はこすれと汚れです。

では耳はなぜ洋服とこすれるのか。

これは洋服を脱がせるときにこすれてしまうのです。

男の子の方が乱暴に洋服を脱いで/脱がせてしまう。

2枚、3枚同時に脱いで/脱がせてしまう。

そのために耳タブが引き伸ばされ、耳が切れてしまうのです。

また、女の子の方が前開きの洋服をボタンで着せていることが多いようです。

これがひとつ目の理由です。

 

では汚れはなぜか。

当然外で遊べば全身が汚れます。

男の子の方が汚れが強いのが一つ。

その汚れでかぶれてしまうのは前の記事と一緒です。

もう一つは入浴です。

大きくなって一人で入浴するようになる。

その時、女の子の方がしっかりと洗う。しっかりと石けんをつける。

そのため、汚れが落ちやすいのです。

これが2つ目の理由です。

また、男の子に症状が多い理由でもあります。

 

 

対策はどうするか。

これも毎日の生活、スキンケアの話が大事なります。

 

まず、しっかりと洗うこと、しっかりと流すこと。

これは前の記事と同じです。

もう一つ、洋服に気を配ること。

可能なら前開きの服にする。つまりトレーナーのような、頭からかぶる洋服を止め、

シャツのようにボタンで止めるようにすること。

また、2枚以上まとめて脱がすことをやめる。

 

これだけでみんな良くなることがあります。

もちろん、落ち着かないときにはステロイドも使いますけどね。

 

次は成人編です。

 

耳切れのなおしかた 乳児編

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耳が赤くなり、じくじくする。いわゆる耳切れですが、

この症状を訴えるかたは沢山います。

しかし、この耳切れも、小さなことの積み重ねで抑えることができることを知っていましたか?

注:今回のお話の「耳」は外耳道は含んでいません。

 

赤ちゃんの耳切れ、多いですよね。

町を歩いていても赤ちゃんの耳が切れている子を見ることがあります。

それだけ出ている子が多いのでしょう。

また、アトピー性皮膚炎の症状の一つとして耳切れをあげる人もいるため、

不安になって話を聞きに来る人もたくさんいます。

果たして、耳切れ=アトピー性皮膚炎でしょうか?

 

私はその考え方に反対です。

理由は、簡単に症状を抑えることができるからです。

もちろん薬を使わずにですよ。

 

診察室に来る子で耳切れを見るのは早くて生後4週間から。

1歳くらいまではすべての年齢の子で見ることがあります。

ただ、その子達に共通する特徴があります。

ほっぺたもベトベトしていること、眉間がザラザラ、ベトベトしていることです。

赤みがある子や引っ掻いている子もいます。

 

なぜ、耳とほっぺたと眉間に同じような症状が出来るのか?

原因は同じだからです。

つまり、この3つの症状は「かぶれ」により起きたものとだと考えます。

では、何に大してかぶれたのか?これは汗、よだれ、涙、皮脂です。

 

耳は皆さんが考えているに汚れています。

例えば横を向いている時に泣いたら、高い確率で涙が耳に流れます。

よだれも同様です。

また、特に生後3ヶ月までは皮脂の分泌が多く、特に耳の皮脂の分泌はより多くなります。

そのため、耳は皮脂のベタベタと、涙や汗のベタベタが混在した状態になるのです。

その色々なまざりものに対してかぶれてしまい、耳は赤くなり、耳切れが生じるのです。

 

では、どうしたら良いのか?

かぶれの治療の原則はその原因を減らすこと。

かぶれの症状の強さは刺激の強さ×刺激の持続時間で決まります。

ですから、一つは刺激を弱くすること。

これは保湿をしっかりと行うことです。

また、過去から積み重なった刺激となるものを除去する必要があるのです。

つまり、石けんをしっかりと使って洗うことなのです。

石けんの量はそれぞれの耳をおおうようにポンプ1回分。

(余談ですが、赤ちゃんの石けんは泡で出るポンプ式液体石けんをおすすめします)

その泡が耳を覆うように載せます。

ついで泡を使って耳の表面をしっかりと洗います。耳の後ろも同様に荒れることが多いので、洗いましょう。

最後にシャワーで石けんの泡をきれいに洗い流します。

また、シャワーができない状況でも、汚れていると思った時には洗面所に連れて行って

流水で洗い流して下さい。

 

 

と、ここまで話すとほぼ全員に聞かれるのが、「耳の穴に水が入るのが心配」ということです。

これについてはお風呂場から出た後に、綿棒で耳の中を掃除して水をとってあげればそれで十分です。

赤ちゃんは生まれた時にすでに鼓膜は出来上がっています。

中耳炎でチューブを入れている子以外は外耳から入った水が耳の中に入ることはありません。

また、耳の中に入った石けんで湿疹になることもほとんどありません。

少なくとも石けんを使わない子が耳切れになるよりも確率は低いです。

 

もちろん、湿疹が強ければ、ステロイドの塗り薬を使って症状を抑えることもあります。

しかし、湿疹の原因が刺激によるかぶれである以上、それを予防しなければすぐに

ぶり返してしまうのです。

症状を抑えることも大事ですが、症状が出ないようにしっかりと予防することも大事。

しっかりと石けんをつけて洗うだけで症状が抑えられるのなら、そのほうがいいと

思うんですけどね。

 

もしも、詳しい話を聞きたいという方は一度受診してみてください。

老健施設入居者に対するZOOMを用いた遠隔診療を行っています

新型コロナの感染者、なかなか減りません・・・

 

現在当院では老健施設入居者に対する往診を行っております。

しかし昨今のこの社会情勢の中、感染症伝播のリスクもあり、

現在は往診にての診察は最低限となっております。

クラスターが出ても怖いですからねえ・・・

なので、患者さんを診察したい/させたいとしてもできる数が限られてしまう。

そんな問題に悩んでいました。

 

そこで、今年に入ってからZOOMを使用して診察を行うこととしました。

当院と施設を直接ネットワークで画像データを送ってしまおうというわけですね。

すでに数回、延べ数十名に実施をしています。

 

結論。

当初予想していた以上にしっかりと診察できます。

まず診察診断はしっかりとできるかの問題。

微妙にわかりにくいところもありますが、診断は問題なく可能である。

少なくとも感染症なのか湿疹なのかの判断は問題なし。

しかし、一部画像のあらさ、ピントのあわなさが気になりますね。

治療については診断がしっかりとできているのであれば問題なく進められます。

効果の判断もある程度はできるようです。

 

現状では最初の診察から全て遠隔診療で行うことはあまりやりたくはないですね。

最初の診察、治療開始は肉眼で確認したいところです。

対して2回目以降の効果確認及び治療薬の選択は遠隔でも問題はなさそうです。

特に減薬、休薬の判断は遠隔で全く問題ありませんでした。

 

移動にかかるコストや柔軟性を考えると今後も老健施設に対する遠隔診療は

進んでいくような気がしますね。

必要な患者さんのみ往診もしくはクリニックに来ていただき、

落ち着いている患者さんは遠隔で診察を行っていく。

という流れが進んでいくことになりそうです。

 

なお、当院では新規老健施設に対する遠隔診療もお受けしております。

詳しいお話が聞きたい場合は問い合わせより連絡をお願いいたします。

また、個人に対する遠隔診療も外来通院との組み合わせになりますが、行っております。

料金授受などのためにZOOMではなく別のシステムを使用しますので、詳細については外来受診時に受付スタッフにご確認ください。案内させていただきます。

 

ここ2年で医療システムもずいぶん様変わりしてきました。

最新の技術もうまく使っていきながら、よりよい医療を提供していきたいと考えています。

美容目的によるヒルドイドソフト/ヒルドイドローションの処方は行っておりません

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最近ネットなどで話題になっているようですが、

当院ではヒルドイドの美容目的による処方は行っておりませんのでご注意ください。

(類似品や後発医薬品もこれに含まれます)

 

そもそも美容目的による処方せん医薬品の使用は医療保険の使用はみとめられません。

アトピーや乾燥性湿疹などの湿疹があり、その予防のために保湿剤を使用することについてのみ

許可された医薬品です。

したがって、自費診療となりますし、本来自費診療で有るべき美容目的の保湿剤使用を

保険で使用することは最悪の場合、保険者を騙す行為になってしまいます。

 

また、ヒルドイドの持つ作用として毛細血管の拡張作用があります。

いわゆる赤ら顔ですね。

そのような症状で受診された患者さんの中に、

ヒルドイドを頻回に使用された患者さんもいるのは事実です。

(多くは子どもですが、大人でも数名おりました。)

 

本来の目的外使用のために、副作用の起きるリスクを看過し、処方を行うことはできません。

特に美容のために使用した薬剤で副作用を起こすなどというリスクは、

取るべきでは無いと考えております。

 

美容目的による保湿剤の処方は当院では行いませんので、

一般に市販されております保湿剤をご使用下さい。

 

(2017.10.20一部修正)

繰り返すヘルペスに「1日だけ飲む」内服薬誕生

どんどん新薬が出てきます。

皮膚科についても例外ではなく、当院でもここ2年で

「オテズラ」、「デュピクセント」

という新薬を使う機械が増えました。

 

そして、以前からあった薬についても新しい使用方法が出てきました。

今回はそんなお話です。

 

ヘルペスの治療薬としてファムビルというおくすりがあります。

現在ヘルペスの内服薬はいろいろな種類が出ており、

どれも飲み方は似たり寄ったりなのですが、

このファムビル、新しい飲み方が出てきました。

 

それが、一日だけの内服という方法です。

 

通常の抗ウイルス薬は何日か連続して内服する必要がありました。

現在一般的に使用されている薬剤では5日間かな?

それが1日で良くなる?

なんだか騙されているようにも感じてしまいます。

 

しかし、そのためには条件がいくつかあるので注意が必要です。

新規の処方の場合、年に数回以上の発症履歴があること、

そして、症状の出現後6時間以内の受診であること。

その二点が必要となります。

 

そして、処方された直後に1回4錠、

その12時間後に更に4錠内服する。

それで終了。

 

つまり、発症のごく早期に内服を開始し、

ウイルスの増殖を一気に止めてしまおう

という考え方なんですね。

 

したがって飲むまでの条件は厳しい。

しかし飲み方は単純。

 

という形になるのです。

 

 

早く飲んで、早く効く。

どこぞのCMのようですが、こんな治療法、いかがでしょうか?

練馬区公園管理者に連絡しました(立野公園:イラガ)(2019年8月)

先の記事の続きのお話になります。

 

流石に2週連続して毛虫の被害がありましたので、

練馬区の公園管理者に連絡をいたしました。

「イラガですか・・・」

と特に驚くような様子も有りませんでしたので、

すでに連絡が入っている可能性があります。

 

いずれ駆除などの対応がなされるかともいますが、

対応されるまでは毛虫のいそうな場所には近づかないようにしたほうが良さそうです。

 

続報ありましたらまたブログに掲載をしていきたいと思います。

緊急事態宣言発令後の診療について(2020年4月6日)

そろそろ緊急事態宣言が発令されるかもしれないという話が広がっていますが、

今回はその後についてのお話を指定効果と思います。

 

緊急事態宣言「発令」後、その次の診療日は休診となります。

もしも6日月曜日、7日火曜日に発令されたら8日水曜日。

8日水曜日に発令されたら8日水曜日。

9日木曜日に発令されたら9日木曜日。

それらの日程で休診となります。

 

状況の確認、スタッフの安全確保、その後の診療体制構築のために

必要な時間とお考えください。

 

 

休診日よりあとは診療を再度再開する予定ですが、

診療時間に制限がかかります。

現在の午前・午後・夜間ではなく、その中の数時間のみの

外来診療となる予定です。

こちらは発令後の状況により変化しますので、随時当ブログをご確認ください。

 

遠隔診療については発令開始後に運用を開始する予定としております。

現在遠隔での診療そのものは行っておりませんが、

患者登録は可能となっております。

余裕のある方は登録し、遠隔診療についてテストを実施していただくと

本番にまごつかずに済むかと思います。

詳細についてはクリニック受付のプリント、院外掲示板内のプリントをご確認ください。

 

なお、現時点では外来診療と遠隔診療の受付時間は未定です。

こちらも来院動向により決定しますので、しばらくお待ち下さい。

 

次に院内スタッフに感染者が出た場合についてですが、

こちらは該当ページを確認ください。

保健所の指示にもよりますが、一時的に休診になる可能性があります。

また、来院での診療は中止となっても遠隔診療は行う場合があります。

随時Webでご確認ください。

院長感染時にも同様の対応となるかと思います。

外来での診療は難しい場合でも遠隔診療が可能なことがありますので、

随時情報をご確認ください。

続・秋の季節の変わり目になぜ湿疹が悪化するのか?

今回は昨日の話の続きをしていきましょう。

この季節になぜ湿疹が悪化するのかというお話です。

思いもよらないものが影響しているようですよ。

 

3:風邪

毎日気温が大幅に変動するような日だと、消耗します。

そして風邪をひきます。

風邪を引いたらその後湿疹が悪くなることがあるんですね。

 

4:学校と学校行事

9月に入って夏休みから子どもたちはいきなり学校生活に戻されます。

生活習慣、スキンケア全部ぐちゃぐちゃになってしまいます。

それが戻るまでにはどうしても以前のようなケアができるわけではありません。

そのために湿疹が悪化してしまうということもあるのです。

あとは運動会の練習です。ほこりと土汚れにまみれてしますのです。

そのために湿疹が悪化してしまいます。

 

とまあ、秋口には湿疹の悪化要因は満載です。

そのどれかに引っかかってしまうと湿疹が悪化してしまうというわけなんですね。

 

こちらの対処法についてですが

とにかくスキンケアをしっかりと行うこと。

それに尽きます。

 

頑張って洗って、頑張って保湿して、

怪しい兆候があったらすぐに皮膚科を受診するようにしましょうね。

結婚前に、金属パッチテスト?


考えてみたら、そうだねえ。

といったお話です。今日のお話は。

 

結婚とパッチテスト?

普通は全く結びつかない単語ですが、

指輪という言葉を介するとうまくつながります。

 

結婚指輪や婚約指輪、高いですもんね。

たしかに、金属アレルギーがあったから、高い指輪をつけようとしたら

ダメでした。

というお話は切ないですもんね。

 

今まで全く聞いたことのないお話なので、

最初はびっくりしましたが、考えてみたらちょっとの手間暇とお金をかけて

予めテストしておいたほうが安心ですもんね。

確かにそっちの方は合理的だ。

 

という話でした。

なお、パッチテストは暑い日には積極的に行いたい検査では有りません。

汗だくの季節は向きませんからね。

もしも、ご希望の方が居ましたらお早めにどうぞ。