暖かくなり、そろそろ水虫の季節です。
痒くなったかな?という時が治療の始めどき。
では受診の前には何を気をつけたら良いのでしょうか?
1)水虫の診断は菌を確認して始まる。
菌がいれば水虫確定です。
逆に言えば、菌がいなければ水虫とは言い切れません。
というのも、痒くなる原因は水虫以外にも沢山あるからです。
湿疹が一番多いのですが。
ある研究では足の痒みの半分は水虫では無いとのこと。
したがって、菌を見つけないと診断はできないのです。
2)受診前に市販薬を塗らない。
先の項目でも書きましたが、水虫の診断は菌を確認するところから始まります。
なので、受診前に薬を塗ってしまうと、わからなくなります。
もしも菌がいても塗り薬で全て死んでしまえば観察はできません。
とすると、湿疹と間違えて診断してしまう可能性があります。
そして湿疹の薬を塗ると水虫は増えやすくなりますので、結果として
治療には余計な時間がかかってしまうのです。
3)持病は正確に申告してください。
というのも、水虫の症状は免疫力により決まります。
免疫が落ちている状態では水虫はつきやすくなります。
また、痒みが出にくくなります。
なので、糖尿病の方、抗癌剤やステロイドを飲んでいる方、
放射線治療を行っている方は予め申告していただいたほうが
スムーズに診察を行うことができます。
4)家族に水虫がいないか?チェックしましょう
近親者に水虫がいる場合、環境の中には水虫の菌がそうでないところよりも
多くなります。
したがって、要注意。
子どもでもかかりやすくなっていますので、家族に居ないかは
必ず確認の上、診察を受けてください。
可能であれば怪しい人は全て連れてくること。
治療効果にも変わります。
いくら自分が治療しても、家族が菌をばらまいていたら・・・ねえ。
この4点は診察をうける上で結構大切なことだったりします。
早く確定診断をし、治療を開始する上では大切なことなので、
忘れずに確認してください。