夏にも関わらず、湿疹のために頬部の一部の色素が抜ける、
単純性粃糠疹、いわゆる「はたけ」の患者さんが目立つようになりました。
そもそも、はたけの好発時期は冬です。
冬になり、ほっぺたに湿疹ができる。
湿疹部分には色素の新生が落ちるために結果として周囲の皮膚との
色の差が目立ち、症状として見えてくる。
というのがはたけです。
そもそも最初の湿疹は乾燥からの湿疹なので、冬によくできるのですが、
ここ数日はたけの患者さんを見るようになりました。
なぜでしょうか?
原因は日焼けです。
先程述べたようにはたけの原因は湿疹部とその周辺皮膚との色素の差です。
冬のはたけは湿疹部の皮膚の色が白くなるためにより目立つのですが、
どうも夏のはたけは周りの正常な皮膚が日焼けのためにより黒くなり、
色の差が目立ってくるということがあるようです。
ではどうするのか?
当然湿疹があることが望ましいことでは有りませんので、
湿疹はさっさと治すに限ります。
あとは周囲の色素が増えないようにすること。つまり日焼け止めですね。
しっかりと日焼けしないようにブロックしてあげればこれ以上の悪化は食い止められます。
そして、時間が経過すれば、湿疹部分の皮膚には色素の新生が進み、
周辺部の日焼けは引いてくるので、相対的な色の差は軽減する。
ということが期待できるのです。
夏のはたけは日焼け止めが一番の対処法なんですね。