わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

ロドデノール 経過報告

日本皮膚科学会のホームページから

ロドデノールについてのFAQが更新されました。

 

各新聞社からもニュースにもなっています(産経新聞)。

 

これらの公開情報を簡単にまとめてみましょう。

9月1日現在のカネボウからの情報によると、ロドデノールの影響を疑う脱色素班の方は9959名

日本皮膚科学会の特別委員会で調査した方が748名

経過を確認できた方が259名

となっています。

 

その経過を追えた方で

使用中止後6ヶ月が経過した方は50名

改善、治癒した方は29名

となっているようです。

現在も調査中であり、もう少し経過もはっきりしてくるかと思います。

 

また、いくつかの事実もはっきりしてきました

・日に当たる部分に外用した方は症状が強い。

・何種類も重ね塗りした方は症状が強い。

ということもわかってきたようです。

 

また、9月2日のクローズアップ現代も大きな反響を呼んだようですが、

これに対しても日本皮膚科学会の委員会より反論がなされたようです。

いずれにても、詳しい情報が集まるのはまだまだのようです。

また、気になるニュースも出てきました。

詳細ははっきりしませんが、ロドデノール以外の製品を使用して白斑になった方も

いるような話が出ています。

 

まだあまり話にはなっていませんが、機能性化粧品とのつきあいかた、

新規物質に対する付き合い方を考える必要があるかもしれません。

 

そう思って、事務長に「10年前からある商品を使えばいいんじゃない?」と聞いたら

「もうそんな製品ないわよ」と言われてしまいました。

商品の入れ替わりの激しい分野にはそれはそれで問題が有るようです。

 

 

東京メトロ プリキュア「ドキドキ!スタンプラリー」に行ってきました

まだまだ暑い日が続きますが、朝夕はなんとなく過ごしやすくなってきましたね。

今日から関東地方は2学期が始まったところが多いようです。

夏バテしないように学生の皆さんはがんばってくださいね。

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さて、この夏休み最後の休日ですが、1日かけてスタンプラリーに行って来ましたよ。

 

このスタンプラリー、あちこちの駅にあるスタンプを押し、スタンプを集めて、応募するという

親泣かせ1日を楽しむことが出来るというイベントです。

鉄道会社側も沢山乗車券を買ってもらえる自分の会社の鉄道のことを良く知ってもらえると

双方にメリットのあるイベントです。

 

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今回の東京メトロのイベントは比較的良心的です。だって5個しか集めなくてもいい!!

いや、その前にやっていた仮面ライダーは10個だったし、

JRがやっていたポケモンはたしか90箇所くらいだったし(あ、今年は24駅だったのね)、楽勝だ。と思っていたのですが・・・

結構きついです。これ。

駅は北千住、押上、銀座、池袋、飯田橋(今回はこの順番でまわりました)

と東京都区部を縦横に移動しなければいけないのですね。

 

ということで、作戦をたてました。

原則は遠方からです。

ということで、北千住を目指します。

また、メトロ以外の他社線も使用するので、一日券を買うことは見送りました。

東京メトロの策略には乗りません。

 

さて、長駆北千住を目指しましたが、問題が一つ。

車内が寒い。

のです。地上を走る他社線と異なり、地下鉄はずっと地下を走りますから、

外の太陽の光を浴びることが出来ません。

ですので、車内であたたまることもろくに出来ず。

ジャケットなど、寒さ対策も必須ですね。

 

まず、北千住で1つ目のスタンプをゲット。

その後、退屈する娘の時間つぶしのために、東急ハンズで折り紙を買うはめになりました。

子どもの時間つぶしグッズも必要です。うちの娘は結局その後ずっと折り紙をするか、

おしゃべりをするかでした。

 

ついで向かうは押上ですが、ここは地下鉄を使うと非常に遠回りになります。

でも、東武を使うと、急行で2駅であっという間です。

物理的に近いところは、あえて別の交通機関を使うのも一つですね。

例えば、バスや他社線、時間と金額を見て、必要であればタクシーなどもアリかと思います。

 

次に銀座に向かいます。

銀座には1回の乗り換えで向かうことが出来ますが、それにはいくつかの選択肢がありました。

今回は三越前で乗り換えたのですが、これが失敗。

結構長い距離を歩くことになりました。

乗り換え駅では、乗り換えるのに必要な歩行距離を確認したほうがいいですね。

そのうえで、乗り換え距離の短い駅を選択しましょう。

 

銀座でスタンプを押し、一旦有楽町駅まで戻り、そこでお昼ごはんを食べました。

今回は少し時間をずらしたので、比較的空いていました。

おやつは途中で食べさせ、ご飯の時間をずらすほうが、子どもと一緒の場合、

余計な時間をかけずに食事が出来ます。

また、銀座→有楽町はすべて地下で移動出来ました。

夏や冬の気象条件が悪い時には、地下道を積極的に利用したほうがいいでしょう。

また、JRや私鉄などのスタンプラリーでも、あえて地下鉄を利用するのもアリかとおもいます。

 

有楽町駅に到着したら、後は飯田橋、池袋と行くのみですので、

有楽町線を利用します。

一つの路線で極力たくさんの駅をまわるほうが、子どものストレスも少ないようでした。

これで、最後だと娘もわかっていましたからね。

 

次は飯田橋。

ここでちょっとした休憩。

不二家の飯田橋店のみ、不二家のペコちゃん焼きが買えるのです。

全国でここのお店でしか買えない、ペコちゃんの形をしたお菓子です。

娘はこれが大好きなので、飯田橋に言ったら買おうねと約束していました。

朝から何度も念を押されるくらい、楽しみにしていたようです。

ペコちゃん焼きを早速駅のホームで頬張っていました。

後半に子どもの喜ぶイベントを用意して上げると、最後まで元気が持つようです。

 

最後は池袋。

でも、ここのスタンプを押す場所がわかりにくい。

JRや東武からも随分離れた副都心線改札のそばにありました。

地図もあまり詳しくなく、迷いかけました・・・

自分のよく知らないターミナル駅では予め場所を予習しておいたほうがよさそうです。

グーグルストリートビューも役に立つかもしれません。

 

最後に池袋から自宅までの電車では、さすがに娘もつかれたようで、グチグチしてました。

帰りは短い距離の方がいいですね。

なので、遠方からまず攻め、最後は近所にするほうが、家までの疲れも違うでしょう。

 

今回のスタンプラリーは結構楽しむことが出来ました。

それぞれの駅で、皆さん家族連れでスタンプをおす姿も見ることが出来ました。

ただ、一家族で5枚も10枚もスタンプを押すのはいかがかと思いますが・・・

 

最後に、メトロに対して少し。

もう少し気を使ってくれてもいいかもしれないですね。

それぞれの駅の案内の掲示が非常に少なく、探しまわるはめになりました。

駅員さんにも何回か聞かなければわからないほどです。

もう少し掲示物を増やしてもいいのでは無いでしょうか。

また、車内放送でも、駅の前なのか後ろなのか位のアナウンスがあってもいいような気がします。

あと、ターミナル駅は、子どもが消耗するので、できれば避けて欲しいですね。

 

以上、スタンプラリーの話でした。

冬休みも行くことになるのかな?

大人もニオイが気になる時にはまず石けんで洗いましょう

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最近、テレビなどで消臭剤や芳香剤の宣伝をよく耳にするようになりました。

なんでも、ここ数年のクールビズや節電意識の高まりに伴い、香り製品の販売量が増えているようです。

特にいままでこのような製品を使用したことのない、中年男性に受けているようです。

 

でもね、まず、このような製品を使う前にやるべきことが有るでしょう?

 

体から出てくる臭いの元はいくつかありますが、

その中でも、汗や皮脂の占める割合は高いものです。

最近の研究では、摂取した食品などの芳香成分がそのまま汗や皮脂から放出されることも有るようです。

「ワキガ」など、汗の臭いが強い病気もありますが、もとはやはり、汗や皮脂なのです。

 

その汗や皮脂がもともと臭うということもありますが、

その汗や皮脂(油ですね)を、皮膚の表面に棲んでいる細菌や真菌が分解し、

さらに別の臭いの元を作るのです。

 

では、臭いを減らすにはどうすればよいのか?

答えは、まず洗うこと。

とにかく、汗や皮脂を石けんを使って洗い流すのです。

朝にしっかりと洗う。それだけで、随分臭いの出方も違ってきます。

(もちろん、汗のベタつきもなくなり、汗疹にもなりにくくなるメリットも有ります)

 

↓の石けんを使うと、カビも抑えることができるので一石二鳥ですね。

コラージュフルフル 液体石鹸 250ml

 

 

 

また、それでも臭いが強い時には抗生剤の塗り薬や飲み薬を使って

皮膚表面の雑菌を減らすことも行っています。

なお、この方法は医療機関でしか行えないので、

シャワーをしっかりとしても臭いが気になる方は受診してくださいね。

 

それでも気になる方は、皮脂腺そのものをとってしまうことも選択肢に上がるかもしれません。

もっとも、そこまで治りにくい方はあまり経験したことはありませんが・・・

 

本当は、まずはこのような生活習慣を作ってから、芳香剤を考えて欲しいのです。

毎日夜遅くまでお酒を飲んで、朝にシャワーもせずに香水をたっぷりつけて通勤電車に乗って・・・

周りの人にとっては迷惑この上ないですね。

「臭いテロリスト」とは良く言ったものです・・・

子どもの足のニオイが気になるときはまず石けんで洗いましょう。

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我が家でパパが娘をお風呂に入れる時、必ずママに聞かれることがあります。

「足、洗った?」

 

これは非常に大事なことなのです。

 

子どもの診察をしている時に足のニオイの相談を受けることがあります。

その話を聞きながら、いつも確認をすることはただひとつ。

「足、洗っていますか?」

それだけです。

皆さん、意外に足を洗えていないのです。

 

幾つか年齢別に気をつけるべきポイントを見て行きましょう。

1)生後9ヶ月から3歳まで

つたい歩きをするようになると、たったまま体を洗うようになります。

また、足に石けんをつけたままだと、逆に滑って転んでしまうリスクもあります。

そのため、なかなか足に石けんをつけることができなくなってしまいます。

特に1歳を過ぎてからは自分で歩くようになるので、汚れもたくさんつきます。

しっかりと洗ってあげてくださいね。

2)3歳から7歳まで

まだまだ家族がお風呂を入れる必要があります。

しかし、お風呂でも遊んでばっかり。おとなしく洗わせてくれません。

ついつい、足を洗うことを忘れていませんか?

3)8歳から

そろそろ自分ひとりでお風呂に入れるようになってきました。

でも、子どもがお風呂で何をしているか見たことがありますか?

しっかりと洗えていますか?

特に男の子はほとんど体を洗っていませんよ。

また、小さな子が石けんで泡を作るのは難しいことなのです。

 

どの年齢でもしっかりと足を洗えているか、難しいことです。

気をつけて見るだけでも随分と違います。

ぜひ、お風呂に入る時には気をつけてみてあげてくださいね。

ロドデノールによる脱色素班形成についてのいくつかの疑問

先日、我が家にカネボウから1通の封筒が届きました。

中には、商品についてのお詫びと、為替が1通入っていました。

我が家のロドデノールはこれで終了です。

 

また、学会からの診療ガイドラインも出てきました。

実際に関連性が有るか行う、パッチテストについても、

方法がしっかりと決まってきたようです。

しかし、相変わらず、原因ははっきりしないまま。

症状の多様性が有ることもわかり、問題を複雑にしているようです。

 

さて、実際に診療を行っている中で感じた問題点を幾つか。

1)試供品はどうですか?

薬理作用にともなうものを疑いますから、ほんの短時間使用している

試供品で症状が出る可能性は少ないのですが、完全に否定するのも難しいものです。

試供品で出る可能性はどうなのか?はっきりしません。

また、試供品を提供された方のリストアップはほぼ不可能ですよね。

 

2)こどもがいたずらすることがありますが?

女性の方は思い当たるフシがあるかもしれません。

小さな子(特に女の子)がお母さんの化粧品を勝手に使っていたことは

外来でも時に耳にします。

もしも、ロドデノール含有化粧品をこどもが自分に塗ってみた時に

そこに脱色斑が出たら、それをロドデノールと断定することは出来るのか?

 

考えれば考えるほど難しい問題が出てきます。

そのうち、ロドデノールを使っていないにもかかわらず脱色素班ができたことについて、

カネボウにいちゃもんをいう人が出てくるかもしれませんね。

「シロシロ詐欺」とでもいいましょうか。こんなことが無いといいのですが・・・

何に乗るかも重要です。

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さて、旅行先が決まりました。
何で行くかも決めました。

次に予約ですが、その時には何に気をつければいいのでしょうか。

例えば、羽田から福岡に飛行機で行く場合。
たとえば東京から新大阪まで新幹線で行く場合。

まず、注意して欲しいのは「機材の新しさ」なのです。

飛行機も新幹線もどんどん新型の機材が出ています。
可能でしたら最新の機材を使いたいものです。

何故でしょうか。
機材は新しくなるほど新技術が登場します。
今までより、早く、軽く、広くなることが多いです。
また、座席のすわり心地も新しいものほど快適であることが多いのです。

古い新幹線の、バネのヘタってきた座席乗るよりは新鋭の機材に乗ったほうが快適ですから。

また、実際の所要時間も新鋭の機材のほうが短く済むことが多いのです。

また何かトラブルが生じたとしてもそれを回避するもしくはフォローする余力は新しい機材の方が多いわけです。

 

つまり、

電車の場合は最高速度、座席の間隔、安全性は新型の方がはるかに良いのです。

飛行機でも同じ。

 

飛行機は、ボーイング787は皮膚科医的にはオススメの機材です。
何がいいのか?
この飛行機、実は機内の湿度が高いのです。
一般に、飛行機の中は湿度は0%となります。金属の塊ですから湿気は良くないということですね。
でも、このボーイング787は湿度20%なのです。

たかが20%というなかれ。
アトピーや乾燥肌の子が(特に国際線で)長時間乗ることを考えると、状況は大きく変わるでしょう。
飛行機を変えるだけで湿疹の予防が出来るなら安いものです。

湿疹予防にもボーイング787を見つけたら乗りましょう。
皮膚科医、オススメです。

旅行先が決まったら、まずはGoogle Mapを開けてみよう

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そろそろ、お盆休みです。
みなさんも、どこか旅行に行く方もいるのではないでしょうか?
診察しても、帰省して・・・とか旅行して・・・とか声を効くことができます。

今回は皮膚科の立場から家族でのお出かけというものを見て行きましょう。
鉄分、空分多めの院長がお送りします。

 

さて、旅行先が決まったらみなさんは何をしますか?
電車で行くか飛行機で行くか、それとも車で行くかを決めて、
すぐに予約の電話を入れますか?

その予約の電話、少し待ってみましょう。
飛行機にしても、電車にしてもより車内を快適に過ごす方法があるのです。

そのためにはまずは情報収集。

まずGoogleMapを開いてみましょう。

そして、行く先まで、スクロールして眺めます。
特に車で行く予定の人は道路を、電車で行く人は線路に注意して眺めて下さい。

そうすると、周りの景色をよく見るにはどうすれば良いかわかるはずです。

例えば、東海道。富士山を見るのか、駿河湾を見るのか。
海側と山側で変わってきますね。

あとは、太陽の位置との関係もある程度わかるはずです。

もしもお昼に東海道を進むときには海側は日向になりますよね。

 

この、周囲との位置関係、太陽との位置関係をかんがえながら、
その位置に座るかを決めたほうがいいのです。

 

飛行機については結構難しいところがあります。
飛行機がどこを通るのかを調べることは難しいですが、
大体は目的地まで直線で進むものと考えて良いかと思います。

正確には航空機は飛行基点となるポイントがいくつかあり、その線上を結び航行します。
その地図はインターネット上では見ることができませんが、
このサイトではリアルタイムに航空機の運行状況を確認できるようです。
目的地域の飛行機を見つけたら、その進み方をぼーっと見ているといいかもしれませんね。

 

さて、次は予約です。
子どもを連れてのお出かけですが、あとはどんなポイントが有るのでしょうか。

ロドデノールのカタチ

ロドデノールの問題は落ち着く様子を見せません。

カネボウの発表によると(7月23日発表、7月19日現在)
(←これより新しい報告は無いのでしょうか)

何らかの症状の訴えがあったのが6800名あまり、
「3個以上」「5cm以上」「顔面の」白斑というより強い症状が出たのは2250名

と多くの方の皮膚にトラブルが発生していることを予想される数字です。

とうとう当院にも可能性の有る方が受診されました。

 

ここまで問題が広がってくると、一つの疑問が出てきます。それは・・・

「そもそも、ロドデノールはどんな形をした分子なの」

ということです。
薬により引き起こされる問題の一部は、その薬の分子を確認することで理解することができます。

しかし、今回のロドデノールについては
日本皮膚科学会その他の情報では

「チロシナーゼ及びチロシナーゼ関連タンパクの働きを抑制する」

としか、記載されていませんでした。
分子の識別番号からCASにとんでも分子式は記載されていないし・・・

 

と思っていたら、有機化学の専門家の方のブログを発見しました。

リンクはこちらです。

分子構造を見ていると、確かにチロシンに良く似ています。
これなら、チロシナーゼにハマり込んで、酵素の活性に影響をあたえることも有るでしょう。

 

 

 

最後に、患者さんを診察してみて気になったこと。(あくまでも疑いですけど)
これ、疑いの人を診察した場合、診療費用はどうなるかと気になっていたのですが、

保険診療で問題ないようです。

はっきりした場合は、カネボウさんと患者さんの間で相談する形になるようですね。

ごほうび

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イボや水いぼの処置は痛くて嫌なものです。
少しでもその嫌な気持ちを減らせるように、
当クリニックでは頑張った子のためのご褒美を用意しています。

写真の箱の中には沢山のご褒美が入っています。

一番多いのはティッシュです。
女の子向けにはプリンセス、アイカツ、プリキュアなど。
男の子向けには仮面ライダー、ウルトラマン、ワンピース、新幹線など。
小さな子向けにはアンパンマンやポケモン、ハム太郎など取り揃えています。

あとは、佐藤製薬さんからもらったサトちゃん、サトコちゃん。

また、実は結構人気があるのはキャラ折り紙です。
みんな嬉しそうにもらっていきます。
色々なキャラクターがあるのですがこれはスタッフの手作りなので、
どの子に会えるのかは運次第。

・・・・今日はリトルグリーン祭りのようですね。

 

最後によく質問されるのは、どんな本を参考にしていますかということ。

↓この本です。もしも良かったら探してみてくださいね。

キャラクター折り紙あそび (レディブティックシリーズno.3443)

学会に行って来ました

「本日学会のために休診です」という案内はクリニックによく貼ってありますが、

その「学会」とは一体何でしょうか。

 

今回、その「学会」に行ってきたので、そのレポートをしたいと思います。

お医者さんの休日に興味のある方もどうぞ。

 

学会とは何か。私も正式に調べたことは今までありませんでした。

そういうものかなあ。と思っていたので。

いや、医師の場合、医局に入る(ほぼ就職すると同義語です)と同時に学会に加入した(?するように言われた?)ので、しっかりと考えたことはないのです。

Wikipediaによると、学会とは「学問研究の従事者らが、自己の研究成果を公開発表し、その科学的妥当性をオープンな場で検討論議する場である。また同時に、査読研究発表会講演会学会誌学術論文誌などの研究成果の発表の場を提供する業務や、研究者同士の交流などの役目も果たす機関でもある。」

とあります。

つまり、その分野の専門家が集まって、その分野のことについて、検討・議論する場所

ということになるでしょうか。

その議論を行う場所として、学会雑誌があり、講演会や勉強会があり、パーティーがあるというわけですね。

(ん?パーティー?と思われた人。雑談や人脈形成も、その分野の研究を発展させる上では大事なことなのです。

茶飲み話が研究を進める大きなポイントになったという話もいっぱいあるんですよ)

私達がいつも「学会」と言っているのは、概ねその中の「研究発表会」に当たるものです。

 

 

今回私は行ったのは、日本小児皮膚科学会第37回日本小児皮膚科学会学術大会です。

会場は東京プリンスホテルです。東京タワーのお隣ですね。

あまり広くない会場です。

大きな学会だと、幕張メッセ、東京国際会議場、東京国際フォーラム、パシフィコ横浜、京都国際会議場

などの大きな会議場を貸しきって行うことがあります。

小さな学会では京王プラザなどのホテルを借りて行うことがあります。

ホテルの正面に「○○学会学術大会」と看板が立っていたり、会議場や宴会場に「○○学会総会」などあったり、

日中のホテルにスーツを着たおじさんやおじいさんがたくさん歩いていたらそこでは学会があるのでしょう。

 

閑話休題。

この小児皮膚科学会ですが、この学会は小児科のなかでも皮膚に興味のある先生と、皮膚科の中で小児に興味のある先生が集まって作られた学会です。

学会に所属する人は約1500人。皮膚科医の総数が1万人、小児科医の総数が1.5万人なので、そんなに多くはありませんね。

でも、小さな学会では逆に顔見知りの先生が多かったり、なにか相談したいことがあった場合、専門の先生を見つけやすいなど、いいこともあります。

逆に大きな学会では、たくさんのお話が聞けるので、知識を一気に増やすこともできるので、一概にどちらがよいとも言えません。好き好きですね。

 

まず、受付で学会の参加登録を行います。

領収書を兼ねた、登録・参加章を貰い、それを首から下げます。これがパスカード代わりになります。

その後、必要があればプログラムを購入します。普通は学会に入っている人には予め配られますが、

プログラムは会場でも販売されているので、非学会員でも心配なく参加することができます。

 

その後は演題を見るも良し。ポスター展示を見に行くもよし。特設された本屋さんで専門書を探すも良し。

器械の展示を見に行くのも良しです。

今回は患者さんの団体のブースもありました。円形脱毛症の患者さんの会です。

 

学会の演題の発表には様々な形式があります。

今回は、発表(口演と呼びます)でしたが、演題が多いとポスター展示になることもあります。

最近ではインターネットで予め事前情報を確認できるものもあるようです。

大きな会場にずらりとA0サイズのポスターが並んでいるのはなかなかの景色です。

当然、あることを発表する人には反対意見を言いたい人もいるはず。

その意見の交換で科学は進歩しますから、議論の時間もあります。

口演の時には発表終了後に、ポスターの時にも決まった時間にはそこに発表者はいなければ行けません。

そこで議論を交わすわけですね。

これもそのうち、ネット上でのやり取りに変わっていくのかもしれません。

 

また、学会の場は教育の場でもありますので、その分野の専門の先生が

時間を割いて、教育的な講演を行う場所でもあります。

どうしても専門の分野以外については情報が古くなりがちですので、

このような場所で最新の知識を仕入れる必要があります。

ですので、学会の会場には新人の先生からベテランの先生まで集まります。

最新の情報とは全く逆の、今は廃れてしまった技術の話や、診察風景の話なども聞けるので、

それもまた面白いものがあります。

私の場合は小児科の情報を興味深く入手することが出来ました。

 

こんな感じで学会は進んでいくのです。