わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

昔あった職業、これから出来る職業

高校ネタの続きです。また、昨日の活動弁士さんネタの続きです。

 

子どもを持つ親として、いつも考えているのが、将来どんな職業につくのだろう。ということです。

現時点では上の娘は「いたしません」になる。と言っています。

下の娘はいまいち何を考えているかわかりません。

 

でも、今なりたい職業は彼女がおとなになった時にも有るのでしょうか。

娘が将来就くであろう職業は今と同じ名前で、同じことをしているのでしょうか?

それとも、現在は影も無い職業なのでしょうか?

少し考えてみたいと思います。

 

私は現在小児皮膚科医です。

しかし、そもそも小児皮膚科医という職業は昔はなかった職業です。

もともとは皮膚科医の中のいち部分でした。

皮膚科の中で小児に精通しているために名乗っているのですが、

もちろん皮膚科医でも小児を見ることが出来ます。

スペシャリティーとしての職業名ですね。

(一般に受け入れられるかはともかくとして)

もちろん、マーケティングとしての問題も有りますからね。

でも、医療関係者の中で言えば、

不妊治療医やアレルギー科、スリープクリニック

などと言った職業は今有る職業から別れたものと考えることが出来そうです。

 

また、同じ職業名でも過去と未来とでは仕事の内容が変わることも十分にあるでしょう。

「いたしません」の外科医ではすでにその萌芽が出ています。

昔に比べて内視鏡手術が増えてきましたし、

最近ではロボットを使用した手術も増えています。

つまり、十分に広い通信回線を確保さえできれば、日本にいながらヨーロッパやアメリカ、アフリカでの

手術を行うことも可能かもしれません。

それが当たり前の世界になると、ひょっとすると手術室には

通信回線を開け、維持するためのスタッフが必要になるかもしれませんね。

臨床通信士などと呼ばれることになるのでしょうか?

 

対して、昔沢山いたのだが、今はなくなってしまった職業もたくさんあります。

例えば、蒸気機関車に石炭をくべる機関助手。

飛行機のエンジンの調子を飛行中に確認する機関士。

証券取引所で注文を仲介するために場内で取引を行っていた場立ち。

いずれも現在は存在しない、もしくは最盛期に比べるとほんの少しだけしかいなくなってしまった職業です。

昨日の記事にも書いた活動弁士もその中に入るでしょう。

 

最期に、アメリカの学者さんのお話をしましょう。

「小学校に入ったばかり子の65%は、現在存在しない職業に就く」

とのことです。

多分、これは日本でも同様でしょう。

これからは「この職業にしたいからこの教育」ではなく、

「どんな職業に就いてもきちんと仕事ができること」の方が

大事なのかもしれませんね。

活動弁士?活動弁士!

ちょっとしたことがきっかけとなって卒業した高校についての活動を行うことが有りました。

そのご縁でお知り合いになった先輩が活動弁士をされていました。

活動弁士、知ってます?

 

小児皮膚科医も人数がとても少ない職業ですが、

活動弁士さんもとても少なさそうです。

そもそも若い人は活動弁士さんと言ってもピンと来ないでしょうね。

 

Wikiはこちら

昔の映画は白黒でした。戦前はそうですよね。

もっと昔の映画は音声も有りませんでした。いわゆる無声映画というものです。

無声映画だけでは、映画のおもしろさは伝わりません。

ということで活躍したのは活動弁士さんです。

と言っても、見たことは無いんですけどね。

 

今の映画は毎回同じ声や演出ですよね。

でも、昔は違ったということも有るのでしょう。きっと。

観客の受けをみながら、少しずつ話題を変えていくこともありそうです。

ちょうど俳優さんとタレントさんの中間のようなものでしょうか。

位置づけ的には落語家さんから脚本を除いたようなものでしょうか。

 

しかし、時代はかわり、映画に音声が付いたら活動弁士さんの活躍の場は

少なくなってしまいます。

そのため、現在日本に居る活動弁士さんはほんの僅かになっています。

 

でも、逆にそれが面白い。ということも有るのです。

 

春休みに入って、最初の日曜日。

新宿で上映会が有るようです。

http://cinemart.co.jp/theater/shinjuku/lineup/20150308_12436.html

興味の有る方はいかがでしょうか。新宿です。

 

私も子どもを連れて行ってみようかな?

 

母乳石鹸のリスク 続編

母乳石鹸について、いろいろ見ていたのですが気になることが一つ有りました。

 

この石鹸、他人に使うのはNGですよ?

 

 

母乳とは何か?

いろいろな考え方がありますが、一番夢も希望も無い考え方をしましょう。

原料は血液です。(体液と言ってもいいですが)

お母さんの血液に含まれている成分から、

母乳を作る腺細胞が乳管の中に分泌する。

それが母乳として、赤ちゃんが口にするわけです。

 

ここで考えなければいけないのは母乳とは血液に類似したものであり、

血液内に病原微生物がいた場合、その微生物を赤ちゃんに移す可能性があるということです。

また、母乳を絞る際に皮膚に存在している病原微生物も移す可能性があるということです。

 

幾つか例を上げましょう。

お母さんの乳房にヘルペスができることが稀ですが有ります。

その時は赤ちゃんに母乳を上げることが禁止されます。

さらに、ヘルペスの症状がないときでも、ヘルペスのウイルスのみが乳房表面に

出現することが有ります。

もしも、その時の母乳から石鹸を作ったら・・・?

また、HTLV-1というウイルスがあります。

このウイルスを持っているお母さんは母乳を介して赤ちゃんにウイルスを伝えてしまいます。

もっとも、出産前にこのウイルスを検査し、ウイルスが存在している場合は、

母乳を与えてはいけないことになっていますが、もしもお母さんが

「石鹸だったら大丈夫」と考え、石鹸を作り、使った場合は・・・?

理論上は、このように病原微生物が伝播する可能性もあるのです。

 

 

母乳石鹸。面白い製品だと感じました。しかし、これは自分で使うのは構わないと思いますが、

さすがに、誰かにあげるのは遠慮したほうが良さそうです。

 

母乳石鹸のリスク

春になりました。

花粉も沢山飛んでいますね。

花粉症は今年はわるくなりそうですね・・・

 

さて、今回のお話は母乳石鹸のお話です。

母乳石鹸。初めて知りました・・・

 

母乳石鹸はどのようにして作っているのか?

詳しく調べてみると、石鹸の素と母乳を混ぜあわせ、必要があれば精油を入れて、

石鹸を固形化して作るみたいですね。

 

この母乳石鹸。過去の化粧品のトラブルを横目で見ていた人間としては少し心配です。

また、新しい接触皮膚炎や食物アレルギーのリスクにならなければ良いのですが。

 

じつは「また」と言ったのは先例があるからです。

それは「茶のしずく石鹸」です。

現在の製品とは成分が違い、過去の製品には「小麦の加水分解産物」が含まれていました。

この成分(正確にはグルパールS19と言います)のために、使用者が小麦アレルギーを発症してしまい、

大きな社会問題になりました。

現在はその成分の入った石鹸は回収対象となっています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/cyanoshizuku/index.html

 

この事件はさまざまな教訓を残しましたが、少なくとも私が感じたものは

「食物由来成分を皮膚に塗っちゃダメ」

というものです。

更に、石鹸という皮膚のバリアを壊す成分と一緒に入れることは、その食品に対する食物アレルギーを

発症するリスクを更に上げる行為とも考えられます。

それ以来、食品由来成分が含有されている化粧品は薦めないようにしていました。

 

 

さて、お話を戻しましょう。

母乳石鹸というくらいですから、成分の中には母乳が入っています。

この母乳ですが、当然のことながらお母さんが摂取した食品由来の成分も含んでいることが

考えられます。

したがって、その食物由来の成分が赤ちゃんのお肌から吸収されることがあれば、

理論上はその成分に対して食物アレルギーを発症する可能性もあるのです。

 

現時点ではそのようなアレルギーを起こす確率は不明としかいうことが出来ません。

しかし、全くゼロとも言い切ることが出来ない以上、

リスクが無いと言い切ることはどうかと思います。

 

あとは、作成される方はこのような可能性も有るということを考えた上で、

決断してほしいものだと思います。

 

 

 

追記

もう一つリスクが有りました。

精油成分です。

精油ももともと人体に存在しない成分であれば、接触皮膚炎を起こすリスクは否定できません。

特に皮膚炎を起こさない濃度を簡単に測定することは難しいために

濃度によっては精油によるリスクも検討すべきでしょう。

 

いろいろな指数がありますが・・・

天気予報のページを見ると、沢山の指標が有ります。

その中でも皮膚に関係するものといえば、どのような物があるのでしょう・・・

とおもって、調べてみたらいろいろ有りますね。

 

うるおい指数(リンク

肌荒れ指数(リンク

 

あとはこんなものも有りますね。

洗濯指数(リンク

 

まあ、探せばいろいろ出てきます。

いい参考になりますね。

 

でも、一つ気になることがあります・・・

それって、どのような定義で、どうやって算定しているの?

 

気になって調べてみましたが、全く情報は出てきていません。

どうも、部外秘なようですね。

 

乾燥といっても様々です。

室内の?屋外の?

エアコンは付いている状態?ついていない状態?

など、疑問点が沢山出てきますが、どうも誰も教えてはくれなさそうです。

知りたいのならば、日本気象協会に入れというのでしょう。きっと。

 

まあ、あくまでも参考にして下さいね。というくらいに考えれば良いのでしょうか。

 

自分で計算したいなー。と思っている人もいるかと思いますが、

ちょうど良い計算式を見つけました。

面倒臭いのですが、昔行った、湿度の計算を思い出してみてはいかがでしょうか?

 

外気温度の飽和水蒸気量×湿度=外気水蒸気量

外気水蒸気量/17=X

 

ここで求められるXとは、「エアコンを使って室温を約20度に上げた時の室内の湿度」となります。

目安は50。50を割っている時には空気が乾燥しているという指標になります。

(室温25度にしたいときには17→23にして計算してくださいね)

 

飽和水蒸気量?分からーん。という人は下のリンクを参考にして下さい。

リンク

 

以上、今回は簡単な乾燥指数の求め方でした。

 

吉祥寺から富士山を見ると湿度がわかる?

成蹊大学はちょうど通勤路です。でも、そこに気象観測所が有ることは知りませんでした。

ホームページを除いて見ると、色々と面白そうなものが有りますね。

夏休みの気象観測データとか・・・。絵日記に書くにはちょうど良さそうです。

ホームページはこちら

 

その中でも気になったのは、富士山の観測データです。

毎日決まった時間に富士山が見えるか観測するというものですが、

数十年続けていれば、いろいろなデータが見えてくるものですね。

 

結果は、徐々に富士山が見える日が増えているというもの。

理由の一つは、空気が綺麗になっているから。

もう一つは湿度なんだとか。

特に湿度と見えかたには相関がありそうとのことです。

 

湿度については年々下がっているというデータが有ります。

東京の湿度JPEG

これは、以前にも出した東京気象台のデータ。

年々下がっているでしょ。特に1月2月の下がり方は強いですよね。

 

その影響か、富士山がよく見えるようになってきた。

というわけです。

 

・・・ということは、富士山が見えるときには皮膚の乾燥を注意したほうがいいのかな?

当然、雨の日は富士山は見えないですもんね。

 

 

今回は、「お隣さんの科学研究」のお話でした。

リラックマの加湿器

リラックマ 加湿器(セラミックボール付き)

第1診察室のテーブルに置いてある、リラックマの加湿器ですが、

ついに昇天なされました。

スイッチを付けてもうんともすんともしません。

基板が壊れてしまったのでしょう。

 

ということで、現在新たな加湿器を物色中です。

かわいい物があればいいのですが。

皆様の方で希望などありましたらコメント欄よりご記入下さい。

 

よろしくお願いします。

 

世界まるごとクラシック

世界まるごとクラシック

 

東京国際フォーラムで開催された、世界まるごとクラシックに、子供と一緒に行ってきました。

このコンサートは、クラシックコンサートには珍しく、4歳から入場可能で、
かつ休憩をはさんで2時間という、ちゃんとしたコンサートです。

以前、0歳からのクラシックコンサートにも行ったことはあるのですが、
本当に赤ちゃんが来ているので、演奏中に泣くのは当たり前、
オモチャを落として大騒ぎしたり、まあ賑やか。

時間も1時間だったため、曲数も少なく、物足りなかった経験があり、今回は4歳からのこちらにしてみました。

指揮と解説は、青島広志さん。題名のない音楽会で有名な方です。
例年はクリスマスコンサートとのことでしたが、今年はニューイヤーコンサートでした。

 

クロークでコートを預け、いざ会場へ。

国際フォーラムAホールは初めてだったので、よく分からずウロウロ。
とりあえずトイレを済ませて、席につきました。

二部構成で、各1時間のなかで6曲づつ、演奏と解説がありました、
曲目は、エルガーの威風堂々、G線上のアリア、ハンガリー舞曲など、どこかで聞いたことのあるものばかり。
しかも、第二部では、『アナと雪の女王』から、レットイットゴー、となりのトトロのさんぽなど、子供の大好きな曲目も

シメは、ラデツキー行進曲でした。
曲の間には、その曲を作った作曲家の紹介、曲の作られた時代背景など、楽しいお話が満載。

子供はもちろん、大人も大満足だと思います。
家族連れが多いかと思っていましたか、半数以上が大人、それも結構ご年配の方が多く、
ご夫婦連れの方、女性のグループなどが、たくさんいらっしゃいました。

 

一部と二部の間には、20分程の休憩をはさみます。
11時半の開演だったため、休憩時間に軽食を取ろうと思ったら、サンドイッチは売り切れ。
仕方なく、ワッフルとチュロス、ジュースでしのぎました。
この回の方は、早めに会場入りして、始まる前に軽食を取るか、持ち込みがいいかもしれません。

開演前、休憩時間、終了後に物販もあり、CDや書籍が販売されていました。
休憩と終了後には、青島氏が来て、サインがもらえます。
終了後はすごい人で、商品購入にも時間がかかりました。

購入した品物を持ってサインの列に並ぶので、休憩時間に買っておいて、
終了後にはサインの列にすぐ並ぶのが、待ち時間が一番少ないと思います。

このコンサートは、東京、名古屋、大阪で、それぞれ1日ずつ開催されます。
クラシックがお好きな方、有名な曲が多い方が好きな方に、是非おすすめです。

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今年も、よみうりランドのジュエルミネーションに行ってきました。

今年も、よみうりランドのジュエルミネーションに行ってきました。
記憶に新しい、昨年のノーベル賞を受賞した青色LEDも満載!光の饗宴です。
今年は、新たにフォレストエリアができたようです。

毎年のことながら、やはりアクアエリアのショーは見応えがあります。

カップルには嬉しい、参加型イベントも。

 
院長は高所恐怖症のため、今年も観覧車は乗らず・・

諸事情により、観覧車は私が抱っこひもの赤ん坊と2人で乗るという、暴挙に。

もちろん、周りからも係員からも、微妙なぬる~い笑顔で見られながらです。

ですが、上空からの眺めは最高でした!

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園内のイルミネーションはもちろんのこと、その向こうにずっと広がる東京の夜景。

10年以上前ですが、ヘリコプターからの夜景を見たことを思い出しました。

 
子供用の乗り物も、夜8時まで乗ることが出来ますので、お子さんでも十分に楽しめます。

我が家のコースは、園内から直結のシェーキーズで晩御飯です。

毎年、ラストオーダーギリギリの飛び込みになるのですが、子供はピザをたらふく食べて、ソフトクリームを作り、大満足。

バレンタインまでの営業ですが、家族連れにも楽しめますので、機会があれば是非一度、行ってみてくださいね。

最適化という思考停止

膝の靭帯を痛めました・・・

歩行には問題は無いのですが、階段の昇り降りで、少し苦労します。

普通に階段を下りることができず、一歩ずつ下りるしか無いので、

通常の倍以上時間がかかってしまいます。

 

電車で通勤するときにはいつもの車両。いつものドアの側に乗るのですが、

それが大間違い。

階段の側に到着しても、階段の昇り降りは痛いし、周りの人に迷惑がかかるし。

結果的に時間がかかってしまいました。

 

いつものルート、いつもの場所。

いつも使っているうちに当たり前になってしまいますが、

状況が変わってしまえば、それが一番では無くなってしまいます。

 

いつもの条件は何が変わればどう変わるのか?

怪我をした時、電車が止まった時などなど。

いちど、立ち止まって考えてみたいものですね。