わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

小学生がお化粧をしてもいいですか?

んー。別に悪くはないと思いますよ。

ただ注意することがいくつかあるので、気を付けて使ってねというお話です。

 

 

昨今の社会状況そして子供の成長の様子を見ていると、

小学生高学年くらいからお化粧をしたいと思うのは普通にあることだとは思いますし、

それを頭から否定する必要はないと思います。

ただ使い方にだけ気をつけてください。

 

まず大前提です親と一緒に選び、使い方を教わること。

これは非常に大切なことです。

 

自分のお小遣いで買うというのはあまりおすすめはしません。

というのはお化粧品でもトラブルがおき、その影響は時には一生続くからです。

もともと子供のお肌は大人と比べ弱いです。これはもう仕方の無いこと。

そのために大人では問題のない刺激でも子供の皮膚には耐えられない。

ということも起こり得ます。

そのことは同様に、ある成分に対してアレルギーを起こす可能性が高いということにも繋がります。

化粧品の成分へのアレルギーはあまり発生率は高くはないのですが、一度発生すると

理論上はその後ずっとその成分は使えなくなります。

子供は今後の人生が影響もより強くなると考えられるのです。

また親と一緒に購入し、使うことで、正しい使い方についても教わることができますし、

ドラッグストアなどでも親子であればお化粧の指導をしてもらうことも問題はないでしょう。

子供だけの場合はお化粧の指導は難しいですよね。

 

あとはきちんとした製品を購入するということです。

プチプラとは言いますが、逆に言えば安かろう悪かろうの可能性もあるのです。

海外の製品をそのまま輸入するのであればコストは掛かりませんから販売価格も安く抑えられます。

しかし逆に言えば何が入っているか不明瞭というリスクでもあります。

少なくとも大手ドラッグストアで購入できる製品についてはそのようなリスクは

雑貨店で購入できるプチプラの製品よりも少ないと考えてよいかと思います。

誰もが知ってるような日本のメーカーの製品であれば、何が入っているか、それがきちんと安全であるかと考えたときに

問題が起きる確率が極小と言えるでしょう。

こういった安全性に関わるお話を親子でしながら、

お化粧品を購入するというのは大事なんですよ。

どうしても子供は目に見えないリスクは軽視する傾向にあります。

あるいは存在しないと思っているか。

そのリスクが値段に乗っているということをお話をするちょうどいい機会かもしれませんね。

 

子供のには一律に禁止すると逆にこっそりと買い、裏でこのような問題に遭遇する可能性もあります。

その状況に直面してうろたえるよりは、表にしながらしっかりと話し合い、

コントロールしながら製品を選んでいくと言う方が良いのではないかと思うのです。

早熟ではなく、成長の一つの過程として、親は見てあげてもいいのかなあと思うのです。

 

安全性と安さを天秤にかけるというお話

 

今回のお話のテーマはこちらです。

https://news.ntv.co.jp/category/international/c19af36e574d4be0a62f21d8ab8e7c52

 

中国の大手通販サイト(どちらかというと安売りがメインという印象を個人的に持っています)の

販売製品から、有害な化学物質が検出されたというお話です。

 

中国の通販サイトをときに利用している身としてはまあそうでしょうね。

という話なのですが、知らない方は知らないようですねえ。

 

こちらの問題、実は海外の通販サイトから購入できる

お化粧品、スキンケア用品、ヘアケア用品についても同様の可能性があるのです。

もちろん可能性なだけで、全部が全部問題が有るわけではありませんが、

ただその一部には有害な化学物質が含まれていてもおかしくはないでしょうね。

 

 

もちろん上手に使えば安い製品ですので、いわゆるコスパの良い買い物ができるでしょう。

ただその安くなっているからくりというのも有るわけです。

・人体に使えないグレードの原料を使っている

・製造の現場の衛生管理や安全管理を抑えている

・保管流通時の艦橋の調整が行われていない

などのリスクも逆に考えられるのです。

これって、購入者からは見えないですよねえ?

 

あともう一つ、なにか問題が生じた際の補償・対応についてもあります。

個人的によく買う電化製品では交換対応ということになることが多いのですが、

化粧品で例えば永久的に残る副作用が出た場合の補償はどうなるのか?

というのは常に頭の片隅に入れておいたほうが良いでしょう。

また時間が経過してから予期しない副作用が生じて問題になることも有るのです。

化粧品では例えば茶のしずく石鹸やロドデノールがそうでした。

そういう問題が出たときに一番に影響を受けるのは実際に使っていた消費者です。

 

海外から通販を行うということ自体にまずリスクが有るということは考える必要もあります。

そしてやすさを謳う商品であるがゆえのリスクの増加にも気をつけたほうが良いでしょうねえ。

 

面白さや楽しさはないけど、一番安全なのは今まで使っていて問題ないことがわかっている

製品なんですよねえ…

お正月に塗り薬は足りそうですか?(2022年12月)

師走らしいといえば師走らしいお話です。

 

塗り薬ですが、お正月の休診期間足りそうですか?

 

飲み薬と比べて残薬量がはっきりとわからないのが塗り薬の欠点ですね。

 

可能であれば毎日の使用量を秤で計測して消費量を把握しておくのも一つですし、

新しいチューブやツボを開けたときに開封日を記載しておき、

消費量を日数で計算しておくのも一つの方法かと思います。

 

特にお正月に不足すると大変ですから、予め把握しておくか

もしくは心配であれば早めに受診してお正月明けぶんまでしっかりと確保しておくのも

一つの方法かとおもいます。

 

どうしてもお正月休み直前の受診は混雑しますので、

早めに動き始めることをご検討ください。

ニキビ用の洗顔料の販売を開始します(2022年12月)

ニキビ用の洗顔剤、以前から色々と探していたのですが、

良い商品を見つけましたので本日より院内で採用し、購入できるようにいたしました。

 

今回採用した商品はロゼットさんの薬用AKウオッシュA/Yです。

リンクはこちら(A)こちら(Y)。

AはAdultのA。少ししっとりめです。

YはYoungのY。さっぱり目の塗り心地です。

お好みでお選びください。

 

製品の特徴です。

こちらはニキビに対し抑制効果のあるイオウ成分を配合しています。

メーカーさんはすべての製品に当てはまるのですが、アレルギーテストも施行済み。

 

当院のスタッフ及び私自身も使ってみました。

人を選ぶけど、当たると非常に効果があるなというのが印象です。

 

泡の出は非常に良く、キメの細かい泡が出てきます。

泡を塗ったときの塗り心地も良好。

ただイオウの匂いが気になるといえば気になります。

逆にこの匂いが好きというスタッフもいましたので、こちらは相性でしょうね。

 

洗浄力はとても高いと判断します。

逆に効果が高くて皮膚の乾燥が悪化してしまうという話もありました。

こちらは毎日ではなく一日置きとか休日のみとか使用回数を調整する。

使用する季節を調整するなどで対応できるでしょう。

また洗顔後にしっかりと保湿することである程度抑制できるかと思います。

 

今後当院を受診されたニキビの患者さんには順次サンプルをお渡しします。

サンプルを使ってみて良かったと感じた方はぜひ使用してみてくださいね。

日展に行ってきました(2022年11月)

日展に行ってきました

日展をご存知でしょうか。
1907年から1世紀以上に渡り開催されてきた、日本最大の総合美術展覧会です。

毎年秋に、六本木の国立新美術館で開催され、現在は「日本画」「洋画」「彫刻」「工芸美術」「書」の5部門で公募された作品の中から、入選した作品が展示されています。

招待券を頂いたので、仕事休みの平日に行ってきました。
券を下さった方の書の作品をまずは鑑賞。
解説のお手紙を頂戴していましたので、それを頼りに、じっくり見ました。
芯のしっかりした、でもしなやかなとても素敵な作品でした。

書は、様々な字体や形式の作品が並んでおり、ほとんどが解読不能・・
ただ、作品全体を見て好きか嫌いか、絵のように感じれば良いとのことだったので、次々作品を鑑賞。
たくさん見ていると、自分の好みが分かってきました。
漢字より仮名文字が好きだなぁ、なんて考えながら、会場を一周しました。

会場を出ると下の階に洋画の会場があり、こちらもたくさんの人が来場していました。
受付の方に書のチケット(?)を持っているのですが、絵画も見られるのか聞いたところ、
『日展すべてをご覧いただけます』とのこと!
せっかくなので、すべて見て行くことにしました。

絵画や美術工芸に明るいわけではないので、書と同じように好みで鑑賞。
たくさん見ていると、絵のモチーフに多く選ばれているものに気づいたり、
逆になぜコレを題材に選んだのか?という疑問を持ったり、様々な気づきがありました。

鑑賞する人も様々で、絵の構図についてアレコレ議論しているおばさま2人組がいたり、
ご夫婦で迫力ある裸婦画を眺めていたり。
お一人でゆっくり鑑賞している方は、年配の男性が多い印象でした。

今まで美術館で見てきたのは、プロの画家や作家の作品でしたが、今回はいわゆる市井の人々の作品。
絵画でいえば、写真のような絵から抽象画まで様々で、質感にこだわっている作品もあれば、
力強さに重きを置いているものもあり、それらすべてが、
それぞれの制作者の想いや意図を纏っていることに思いを馳せながら、
たくさん見せていただきました。

とても印象深かったのは、盲目の祖母が赤ちゃんを抱いている絵でした。
おそらく、作者のお身内のおばあさまだと思われますが、目の見えない方の表情、視線、
そして大事そうに抱える幼子の迫力ある絵を見ながら、
モデルになった方はこの絵を見ることはないのだなぁ、と切なくなりました。

たくさんの書、絵画、彫刻、工芸作品がありましたが、テーマも作風も技術も様々。
でも、すべて審査員によって選ばれた作品だということで、
ある意味認められた作品であることに間違いないのでしょう。
様々な作品を見ていたら、そのままで、あるがままでいいのだと、自然に思えてきました。
うまく表現できませんが、『みんな違ってみんないい』だなぁ、と思った一日でした。

芸術の秋、行かれてみてはいかがでしょうか。
東京会場の会期は27日までです。

車が故障したときに症状名で検索してはいけない

車が故障しました・・・

なんとなくゴム臭かったのです。

 

ディーラーさんに持っていって現在修理中なのですが。

ネットで症状を調べて検索したら「ひぃっ」ってなりました。

いやこれは怖いです。

 

結局のところ原因はネットに記載されているのとは全く違うものでした。

まあ予想はしていたのですが検索結果はあまり当てにならなかったです。

ネットの記事についてですが、どうしても重症な方にうつりがちになるようです。

まあそうですよね。故障が重症だったら困りますし。

あとは買い替え修理についてのいい入り口になりますからね。

 

ただ、そこに記載されていない事項があります。

頻度です。

多分車種によってもメーカーによってもことなるのですが、

その頻度が全く書かれていない。

症状の原因がよく見られるのか、稀な事象なのか。

それすらも書かれていないのです。

これっておかしいですよね?

 

世の中でなにか起きたときには頻繁に起きることから検討されるべきなんですよ。

だって稀なことを心配しても仕方ないじゃないですか。エネルギーのムダになるじゃないですか。

なので、重症か否かと合わせて頻度が多いか否かについても考えていかなけれな行けないじゃないですか。

重症なのもはきちんと否定するのは大事なんですが、同時に頻度の高いものから合致していくかを確認する。

というのは身につけた知恵ですよね。

財布をなくしたときはいつもおいてある場所をまず探す。

と言われたら確かにと思いますよね?

 

頻度を考えずに重症度だけを記載する。

それは片手落ちじゃないのでしょうか?

その情報にはどれだけの価値があるのでしょうか?

とPCの前で首をかしげながら検索するとある日の午後なのでした。

こういう日は暖房つけてもいいですよね

寒い、そして雨が降っています・・・

6月なのに肌寒い日もありますねえ。

 

そういう日の服装だったり環境の管理だったりは難しいものがあります。

厚着してもいいのですが、ジメジメベタベタしてしまいますし、汗もかいてしまいます。

かと言って薄着は嫌だし・・・

 

そんな日にはあえて暖房を少しだけ付けてみてはいかがでしょうか?

もしくは除湿に設定して温度を高くする。

 

温度を上げることはもちろん考えてとしてありなんですが、

湿度を下げるのはこの環境では難しいです。

確かに下げるのは簡単なのですが、今度は温度が下がり肌寒くなってしまいます。

 

なので、除湿をする時には設定温度を上げる方向で設定してみてください。

だいぶ快適になります。

 

暖房でも気温が上がる分飽和水蒸気量が上がり、相対湿度は下がります。

その分快適さが増しますので、こちらもおすすめ。

ちょっとだけ気温を上げたいときには除湿。しっかりと上げたいときには暖房。

 

こういう日にはしっかりと環境を整えて汗疹の予防もしっかりと進めていきましょう。

古くなったお化粧品はどうしましょう?

コロナ第6波が終了し、心配していたGW後の波もどうやら小なさそうな状況です。

感染対策についての再検討も始まり、人のいない屋外のマスクについても検討がなされています。

その際に問題になるのはお化粧品ですよね。

コロナ前に購入したお化粧品の再活躍はアリなのでしょうか?

 

まずお化粧品の有効期限について。

特に記載はされていないことも多いかと思います。

記載されていたらその指示に従っていただく必要があるのですが、

記載がない場合の考え方は「3年」です。

法律上、3年以下である場合は有効期限の明記が必要になるわけですね。

 

ただし、この期間は「開封前」である状況においてのみ有効です。

蓋を開けたらダメですよ?

また保管がしっかりされていることが前提条件となります。

直射日光の当たらない冷暗所で安静保存されていることが条件です。

洗面所に置きっぱなしは残念ながらNGです。

冷蔵庫も実はNG。温度の変化にさらされますので、実はあまり良くないです。

 

 

では開封後の期限はどうなのか?

一般的に毎日使用して使い切るまではOKと考えてよいでしょう。

しかしそれ以上の期間についてはあまり想定はされていないと考えた方が良いでしょう。

開封前に比べ、温度変化、酸化、湿気など、状況は化粧品に取って更に過酷になります。

そのために期限は短くなると考えてください。

 

同様のシチュエーションの塗り薬については一般的に3ヶ月くらいと考えられます。

したがって化粧品でも医薬品と同レベルを考えるのであれば3ヶ月。

もう少し余裕を見ても6ヶ月といったところでしょうか?

1年以上は確実にアウトですね。

実際の診察現場でも1年経過した化粧品でかぶれるケースを目にします。

 

なので、「コロナ禍前に購入した化粧品を使っていいか?」という質問に対しては

未開封かつ期限の記載の無い製品であればギリギリかな?

未開封で期限の記載のある製品についてであればその期限に従ってください。

開封品であればすべてNG。

となります。

また、いつ購入したか覚えていない開封品はやっぱりダメでしょうねえ・・・

 

 

あとはコットンなどの付属品になりますが、こちらもコロナ禍前に使用中のものは

もう何も考えずに捨ててしまったほうが良いでしょうね。

化粧品もそうなのですが、表面や内部で雑菌やカビなどが繁殖している可能性があります。

なので、消耗品についてはもったいないのですが、新品を購入の上での使用をおすすめします。

自分の体を健康に保つための製品でトラブルを起こすリスクは最低限にしたいところです。

8年間誰にも気付かれず

本日始めて指摘されました。

 

とびひの患者さんに渡すプリント、ひとつだけ「とひび」になっていました。

気付きませんでした・・・

 

もしもとびひのプリントをお持ちの方がおりましたら探してみてくださいね。

意外に気が付かないものですね。

Withコロナ時代の知識習得

久しぶりに真面目なお話をしようかと考えていました。

連休中ですので時間があるうちに文章にしていきたいと思います。

今回は皮膚科の話ではないので、ご興味のない方はスルーをお願いします。

 

現在、学会に来ております。

お医者さんというのは学会の多い人種でして、常に毎週どこかしらで学会が開かれており、

年に何回かはどこかの学会にでかけていくことをしております。

 

学会の目的は一義的に新規情報の習得です。

今まで見たことも聞いたことも考えたことのない病気、診断方法、検査方法、治療方法についての

他のかたの情報を確認することができ、自分のものにすることのできる機会です。

特にその分野の専門家の意見というものが貴重でして、

文章になる前のナマの情報であったり、文章にするときに削ぎ落とされてしまう「余分」な、

でもそれは実は核心をついているような情報であったりに触れる事が可能になるのです。

 

その学会が、コロナの影響で、ほぼゼロになりました。

現在なんとか一部で復活の兆候が出ています。

今ここです。

 

もちろん学会の目的はそれだけではなく、知り合いの先生にあってお話をして、

近況について確認することもできます。

関連企業の情報もありますので、新規機材の情報について入手することもできます。

それがこの半年ほとんどできなくなっていました。

 

本当に大きな影響を目に見えないレベルで受けていたことが実感されます。

 

多分この影響というのは私達の分野を超えて、様々な専門領域ですべて同時に発生していると。

考えることができます。

 

つまり、社会全体の進歩が半年送れさせられたということになるかもしれません。

 

今後どのような社会が形成されるのか、なんとなくですが見えてきました。

つまり、直接接触の最小化です。

この変化がどのような影響を受けるのか、まだわかりません。

しかし、今までと同様には行かないのは確かなことかと思います。

逆にこの変化が好ましい影響を起こす可能性もありますが、

どうなるのか。

学会に参加しながら少し考えていきたいと思います。

 

最後に大事なのは変わることを恐れないことかもしれません。

考えながら、ときに少しお休みしながら変わっていくことを受け入れて、

少しずつ自分を変えて生きながら、考えながら進んでいく必要があるのかもしれませんね。

 

というお話でした。難しいですねえ・・・