わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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春の病気

そろそろ、朝のシャワーを始めましょうか

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桜の花もそろそろ満開になりそうですね。

 

今回はシャワーのお話をしましょう。」

最高気温が20度を超える日も珍しくなくなりました。

ふと気がついたら、夜に寝汗を結構かいているようになりました。

これは子どもも同じですね。

 

診察をしていると、汗の影響が徐々に現れ始めました。

如実に現れているのが、側腹部、頸部といった擦れる部分です。

その部分の湿疹が目立ってきました。

また、おむつの特にギャザーの中にも汗疹のような湿疹が出てきています。

 

いずれも汗による影響ですね。

また、大人でも頭の脂漏性湿疹やフケ症が増えた印象があります。

 

そろそろ、朝にシャワーをするようにしましょうかねえ。

春の季節の変わり目にはなにが起きているのか?

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今回も春のお話です。

特にアトピーのお話をしていきましょうか。

 

毎年、この時期になるとアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子が「悪くなった」と言って受診してきます。

さて、これは何故でしょうか。

はっきりしたことはわかっていないのですが、いくつかの要因が存在しているようです。

 

・温度の変化

まず考えられるのが温度の変化です。

急に温度の上昇があった時にどうなるのか?

洋服は今までの冬仕様のままですので、逆に大汗をかくことになります。

この汗により、湿疹が悪くなることが考えられます。

 

・湿度の変化

これも不思議な話かもしれませんが、温度と湿度の関係を考えれば十分に起こりうる話です。

というのも、温度が上がれば湿度は下がるからです。

では逆に温度が下がった時にはというと、あまり湿度は上がりません。

それは結露の影響です。

気温が上がると、逆に空気は乾燥し、皮膚も乾燥してしまうのです。

 

・運動量の変化

当然この変化も起こりえます。

冬に家でこもっていた子どもたちが暖かくなり、外に出て遊びに行くようになる。

そうすると皮膚が洋服の中で洋服の繊維に擦れます。

そのために湿疹が悪化するということが起こりうるのです。

 

最後に

・皮膚の慣れ

というのもあるかもしれません。

冬には冬の皮膚。夏には夏の皮膚があり、春と秋はそれに向けて変わっていく時期

という考え方ですね。

でも、まだ証明されたものではなさそうですが・・・

 

 

いずれにしても、今は皮膚の状態は落ち着かない時期です。

しっかりと薬を塗って、乾燥や湿疹をきちんと予防してあげましょう。

手のひらと足の裏だけの赤い発疹(2014年3月)(2017年追記あり)

(2018年3月追記)

2017年-2018年にも同様の発疹が流行しています。

こちらのページも参考にしてください。

 

 

 

今年に入ってからでしょうか。

 

手のひらと足の裏だけの発疹が流行っている印象を受けます。

年齢はだいたい2歳から4歳まで。保育園の子が多いかな?

手のひら、足のうらが全体的に真っ赤になり、ぱんぱんにむくんだような感じになっています。

時には手指、足趾の甲まで赤みは出ることがあります。また、点々とした赤みができることもあります。

しかし、不思議なことに足首、手首を超え、体の方に広がってくることはないようです。

 

詳しく話を聞いて見ると、風邪を同時に症状が出ているようです。

風邪の症状はあまり強いものではなりません。発熱、咳、腹痛といった一般的なものです。

でも、全身の症状が引くのと同時に皮膚に症状が出てくることが特徴です。

 

痒みはあまりなさそうです。でも、ときどきこすりつけるくらいの痒さはあるようです。

痛みはありません。

 

症状ですが、1ヶ月位で赤みは徐々に引いてきます。

引いた後には少ししわしわした皮膚になり、皮がめくれたように見えることもあります。

でも、心配は要らなさそう。その皮がめくれたら後は何も残りません。

 

詳細な検査は行えませんが、(なにせ採血させてくれませんからね)

多分ウイルス感染に伴う発疹の一種かと考えています。

皆さん元気ですので、痒み止めの塗り薬(必要があれば飲み薬も)出して経過をみてばみんな落ち着きます。

 

まだぽつりぽつりと出ているようですので、要注意ですかねえ。

もしも心配でしたら皮膚科を受診してください。

近くに住んでいる方でしたら当院でも診察可能です。

 

でも、この症状は武蔵野市だけかなあ。うーん。

 

 

とびひ発生の報告

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いやあ、思ったよりも早くの発生となりました。

 

今週前半からトビヒの患者さんの診察を行うことがありました。

話を聞く限り、発生は先週の後半からのようです。

 

最高気温は15度を超えるようになるととびひが出るような印象を受けます。

ひょっとするとまだ冬の厚着のまま外に出て、汗をかいてしまうのもひとつの原因かもしれません。

もう少し暑くなってくると逆に薄着になるのでとびひの患者さんは減るのかもしれませんが・・・

 

トビヒの特徴は数時間で一気にじくじくする湿疹が広がってくることです。

特に鼻の周囲にじくじくする湿疹が出ている時には要注意です。体に広がってくるかもしれません。

かゆみはあってもなくても構いません。

放ったらかしにしておくと湿疹が全身に広がったり、血液の中に細菌が入ってしまうこともあります。

心配なときには一度受診してくださいね。

花粉症の時の目の周りに塗る薬の話

さて、今回は塗り薬のお話をしていきましょう。

 

塗り薬ですが、多くの種類の塗り薬は

「目の周りには塗らないように」

と記載されていることが多いです。

実際に薬剤師さんからそのように指導されたという方もたくさんいるのではないでしょうか。

 

しかし、ここには問題が一つあります。

目の周りにぬってよいお薬にはあまり種類がないのです。

いわゆる眼軟膏と呼ばれるものが処方されることが多いのですが、

特にステロイドの塗り薬では弱いものが多いのです。

結果として、なかなか湿疹が治らず、逆に薬の使用量が多くなってしまうなどの問題が出てしまいます。

 

当院ではそのような問題もあるために、顔に塗る用に使用されるステロイドの塗り薬を

目の周りにも塗るように指導しています。

ただし、これには条件が幾つかあります。無条件に使っているわけではありません。

一つ。毎週受診し、症状の変化を確認すること。

一つ。言われていない薬剤を塗らないこと。

一つ。目薬や飲み薬も合わせた治療を一緒に行うこと。

この3点はしっかりと守ってもらいます。

 

というのも、目の周りのステロイドと言うのはどうしてもトラブルに成ることがあるのです。

したがって、頻繁に受診してもらい、副作用が出ていないことを確認しながら短期間で治療を行う必要があります。

 

もしも、目の周りの痒みで悩んでいる方がおりましたら一度ご相談ください。

なにかアドバイスができるかもしれません。

 

花粉症の時の目の周りのかゆみと湿疹対策

さて、今回も花粉症と皮膚の話をしていきましょう。

前回は鼻の話をしたので、今回は目の話です。

 

花粉症で目の周りの皮膚に湿疹を作る方も多くいますが、その原因はいくつかに分けることができます。

それに応じて治療法も考えていきましょう。

 

まず、最も多いものは結膜炎による皮膚のかゆみです。

結膜とはそもそも瞼の裏側に位置しています。

したがって、瞼の表側にも同様の炎症が起きることもよくあります。

そのために痒くなってしまうのです。

 

また、花粉症そのもので痒くなることもあります。

花粉皮膚炎と呼ばれることもありますが、花粉そのもので負けてしまい、皮膚が赤くなってしまいます。

 

もうひとつ忘れては行けないのが、擦る事による湿疹です。

前項でもお話しましたが、擦ることにより湿疹が悪化することはよくあるのです。

目が痒いので目の周りを擦ってしまう。

そのために湿疹ができてしまう。そして、目が痒くなる。

そんな悪循環を作ってしまうことにも注意が必要です。

 

この3つが花粉症に伴う瞼の湿疹の原因となります。

したがって、対策もそれぞれ考える必要があります。

 

まず結膜炎の影響。

これは結膜炎を何とかする必要があります。

目薬や飲み薬で瞼の湿疹を抑えることができるのです。

間接的ですけどね。

ついで花粉皮膚炎。

こちらはこまめに洗顔を行い、花粉そのものを落として上げる必要があります。

最後に擦れによる湿疹。

こちらも前項と同じ。保護と、湿疹対策ということになります。

 

湿疹対策にはステロイドの塗り薬がよく効きます。

しかし、ここにも気をつけるポイントが幾つかあります。

 

このお話は次回進めていきましょうか。

 

鼻をかみすぎた時のヒリヒリ対策をどうするか?

花粉症の時期になってきました。

けっこう辛いんですよね。外出が億劫になってしまうのも困りモノです。

せっかく暖かくなってきたのに・・・

 

ということで、今回は花粉症にともなう皮膚症状のお話をしていきたいと思います。

特に鼻の下のひりひりについてお話を進めていきましょう。

 

この鼻の下がヒリヒリした状態ですが、特に鼻をかみすぎると起きるのはご承知のことかと思います。

別に花粉症だけでなく、風邪を引いた時も同じですよね。

では、このヒリヒリした状態ですが、その皮膚には一体何が起きているのでしょうか。

 

専門的にはこのヒリヒリは「擦過性湿疹」の状態とかんがえることができます。

つまり、こすり過ぎることにより、湿疹が起きてしまうということです。

皮膚は一般に想像されているよりも弱いものです。

たまたま、症状としてはっきりと現れないので、見逃されているのです。

 

このヒリヒリした皮膚を取ってみて顕微鏡で観察すると湿疹の状態になっているでしょう。

(こんなことをした人はいないのではっきりとしたことは言えませんが・・・)

 

とすると、治療法も湿疹に対するものと同じになります。

 

まず、症状を抑えること。

これにはステロイドの塗り薬が有効です。

1回塗るだけでも劇的に楽になりますよー。

 

しかし、それよりも大切なのは予防です。

まず、鼻をかむモノの素材に拘ってみてください。

ティッシュよりはローションティッシュのほうが皮膚にはやさしいです。

本当はタオルで鼻をかめると良いのですが、これは難しいでしょう。

 

もう一つの予防策は保護すること。

皮膚の表面に軟膏の膜を作れば皮膚表面の刺激は弱くなりますからね。

市販のもので構いません。保湿剤を少し厚めに塗ること。

これだけでも、ずいぶん症状を抑えることができます。

そして、可能であれば鼻をかんだらすぐに保湿してください。

 

鼻の下のヒリヒリは予防である程度抑えこむことが可能です。

一手間増えてしまいますが、頑張ってやってみてくださいね。

 

 

追記

この鼻の下のヒリヒリですが、赤ちゃんについても言えるのです。

赤ちゃんのお肌は丁度大人の鼻の下の皮膚と同じような状況です。

つまり、大人が、「鼻の下ヒリヒリ」な行為と同じことを赤ちゃんにすれば・・・

赤ちゃんの肌も「鼻の下ヒリヒリ」になってしまうのです。

外来では、赤ちゃんにティッシュ使うなー。とか、ガーゼ使うなー。

なんてお話をしているのはそういうわけなのです。

大人が鼻をかんだ時にヒリヒリするようなことは

赤ちゃんにはしない。

というのも大事なことです。

風邪を引くと花粉症はわるくなる?

アトピー性皮膚炎では、風邪を引くと多くの場合、皮膚の症状は悪くなります。

特に乳児ではその傾向ははっきりとしています。

今まで皮膚の症状が落ち着いている子がある時突然悪化した場合、考えるべきは2つ。

・風邪を引いていないか?

・予防接種をしていないか?

です。

これは皮膚の症状が悪化する原因として殆ど当てはまるからです。

 

アレルギー疾患と、感染症というのは相性が悪いことがほとんどです。

風邪を引いた後の咳喘息や、喘息発作などは有名ですよね。

 

では、花粉症についてはどうでしょうか?

花粉症も多くはわるくなるようです。特に目よりも鼻に症状が強く出るようです。

鼻づまり、鼻水といったものが目立つ印象があります。

 

これから急に暖かくなり、体調を崩す方も多いかと思います。

風邪をひいた時には花粉症のケアもしっかりとしましょうね。

花粉症と花粉かぶれ

花粉症の季節が始まりました。

毎日花粉情報を確認していますが、東京でも少しずつ花粉が増えてきましたね。

 

さて、花粉症で眼や鼻に症状が来るのと同時に皮膚にも花粉により症状が出ることがあります。

あまり知られていないこの「花粉かぶれ」とは一体どのようなものでしょうか。

 

花粉かぶれというくらいですから、発生時期は花粉症の発生時期に一致します。

多くは女性です。

目の周りから頬部にかけて、ひりひりする、しみるといった症状が出てきます。

診察してもはっきりした皮膚の変化がない場合もありますが、

多くは皮膚の表面にざらつきがでたり、少し赤みが出たりすることがあります。

 

原因については完全にわかっているわけではありませんが、

花粉の蛋白質にたいするアレルギー性のかぶれと考えられています。

 

女性に多いのはもともと皮脂も少なく乾燥しやすいこと。

化粧によりわずかなかぶれがもともと存在していること

気にして擦ったり触ったりしていることなど考えられますが、はっきりしません。

当然ながら眼を擦ったり鼻を噛んだりし、その影響は出てきているとも考えられます。

 

治療するまでもなく、花粉の時期が終われば症状はなくなりますが、

症状があり、辛い場合は治療も行います。

一番マイルドな治療は保湿剤や保護剤です。

荒れやすい皮膚や乾燥した皮膚を抑えることで湿疹を減らそうとするのが保湿剤の考え方。

逆に保護剤は皮膚の表面に油を塗ることで、皮膚表面にアレルゲンがつかないようにしようという考えです。

ついで使われるのはステロイド。

湿疹の反応を抑えようという考えです。

また、プロトピックという塗り薬を使うこともあります。

 

あとはスキンケア。

花粉症そのものの対策、つまり洗うことや流すことを徹底する。

これは顔の症状を抑えることにもつながりますし、

水で洗うことで皮膚の温度が下がり、症状を弱くすることにもなります。

(ただし、水洗いの後は乾燥予防に保湿剤を塗ってくださいね。)

 

という形で花粉かぶれの治療を行うこともできます。

もしも花粉症がある方で顔のひりひりや赤みが気になるという方は一度皮膚科に相談ください。

また、花粉症の目薬や鼻薬、飲み薬を処方することもできますので、一緒に相談してはいかがでしょうか。