わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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春の病気

皮膚科でも花粉症の治療は行っていますよ(2020年2月)

実は今までもずっと治療していたんですけどね。

今年は少しおおやけにしようかと考えています。

 

当院でも花粉症の治療は行っております。

まあ、自分が花粉症持ちでいろいろな治療をしてみているという点もあるのですが、

小さなお子さんを持つママさんや、妊婦さんの間で、

小児科や内科、耳鼻科で花粉症の薬をもらうのは嫌だ

という方が結構おられるのです。

つまり、風邪をそこでもらいたくないわけなんですね。

なので、周りに感染症の人が座っているリスクの少ない皮膚科に行って花粉症の薬を貰いに来る。

ということみたいです。

 

もちろん、鼻の中を除くことも、目の中を確認することも皮膚科医はできませんので、

とりあえずの抗ヒスタミン剤の飲み薬を出す、目薬を出す、鼻薬を出す。

くらいのことしかできませんが、それでも構いませんという方は

皮膚科を受診するということも選択肢に入れて見ても良いのではないでしょうか。

流石に、ステロイドの内服やら点眼点鼻やらについてはきちんと耳鼻科・眼科に行ってくださいとなりますが、

まずは最初の治療だけでもという方はご検討ください。

なお、花粉症に対する最も強力な注射剤、ゾレアについても

最低限の治療を行う準備は進めておりますので、ご希望の方はご相談ください。

 

今回は春の花粉症のお話でした。

花粉症、始まっています(2020年2月)

今年も春の風物詩の一つでもある、花粉症がやってきました。

 

2月に入りチラホラと目の周りの湿疹の症状や、目そのもの、鼻の症状などを

示す患者さんがやってくるようになりました。

 

そろそろ、飲み薬を開始したほうが良さそうですねえ。

 

ご希望の方はご来院下さいませ。

今年の花粉はだいぶ少ないようですね。(2020年1月)

花粉症の季節も始まってきましたが、最新の予報も出てきたようです。

 

2020年春の花粉飛散予測第3報

 

昨秋の予報と同様、関東地方の花粉の飛散は例年と比べて少ないようですね。

ただし、あくまでも少ないだけで花粉は舞います。

 

また、アレルギーの反応は極微量から始まることもありますので、

例年に比べて症状が少なくなるかというとなかなかそのように言い切ることはできません。

軽くなる人もいるかな?くらいに受け止めるほうが精神的にもいいかもしれません。

期待しすぎると失望に変わることもありますしね・・・

 

でも、今年の花粉症。少なくなりそうと考えてもいいかもしれません。

例年通りの治療をしっかりとしていけば、かなりの確率で症状の悪化が防げる可能性があります。

また舌下免疫療法を行っている方の場合、明らかに昨年よりも症状が改善したことが

わかるかとも思います。

 

そろそろ花粉症本番ですが、しっかりと対処をしていきましょう。

花粉症、始まりました?(2020年1月)

いやあ、ここ数日微妙に調子が悪かったんですね。

仕事に影響が出るほどではないのですが、

帰宅後にだるさが残ってしまします。

風邪?かとも思ったのですが、なんか違う。

抗ヒスタミン剤飲んだらだいぶ良くなりました。

ああ、花粉症の時期が始まったんですねえ。

 

花粉症は一般的に花粉の飛散が始まってからという印象があります。

しかし、年始から目の周りの湿疹やアレルギー性結膜炎の症状を示す子が

来るようになりました。

もしかしてと思っていたのですが、どうも花粉症の症状のようですね。

 

花粉症の原因となるのはタンパク質です。通常は花粉を構成するタンパク質ですが、

実は花粉飛散前からタンパク質の飛散が始まっていることがわかっています。

ですので、花粉が飛ぶ前にタンパク質に反応してしまえば、

花粉が飛ぶ前に花粉症の症状が出ることもあり得る。

というわけなのです。

 

2020年、花粉症始まりました。

早めに薬の準備を始めたほうが良さそうですね。

 

夏だから?耳が荒れることがあります(2019年8月)

ここ数週間、耳の湿疹を訴える患者さんが増えてきました。

夏特有の現象なのでしょうか?

少し考えてみることにします。

 

まず、耳切れはなぜ発生するのか?という話は以前したことがあるかと思います。

原因は汚れです。

汗だったり、ホコリだったり、小さな子では涙だったり。

その汚れがずっと付着する環境にあるときに湿疹ができます。

つまり、洗いが不十分であること。

 

結局のところ、耳切れの原因は

汚れ と スキンケアの不徹底

であるわけです。

 

では、夏になぜ耳切れが悪化するのか?

これはもうおわかりでしょうか。

汗です。

 

夏になり、汗が増える。

そうするとそれだけで耳切れが悪化します。

また、耳切れの子の殆どが耳の中を洗っていない。

洗えていない状況になっています。

 

だからこの時期耳の湿疹が増えるんですねえ。

 

治療については逆に考えることにしましょう。

湿疹についてはまずステロイドの塗り薬を短期間、必要最小限に使用して

抑え込む。

そして、予防のためにしっかりと毎日石鹸を使用して耳を洗う。

そして流す。

 

それが一番の治療法であり、予防法にもなるのです。

 

夏の耳切れ。

しっかりと治療と予防を行うことにしましょうね。

「令和」最初の虫刺されには要注意です

いや、まあ、今年に限らずの話なんですけども、

その年、はじめての虫さされは一般的に症状が強くなりますので、

要注意です。

 

いつもは4月の下旬から5月にかけて、その年最初の虫さされの患者さんが

やってきます。

で、その虫さされの反応って結構激しいんですね。

なぜかはよくわかっていませんし、一般的にあまり言われている話ではないのですが、

数年間外来をやっているとそのように思えてきました。

 

まあ、虫さされの経験値のようなものがあって、年が明ける

(というか、虫さされのない期間が長くなるに従って)

その経験値がなくなってくるのかな?とも思ったりもしています。

 

 

で、今年はめでたく改元と相成りましたので、

ちょうどそのタイミングでの新年初=新元号初の虫さされとなりますと、

一気に悪化してきますよ。

というお話でした。

 

ちなみに、症状としての痒みも炎症も結構強く出ることが多いので、

早めに皮膚科を受診するようにしてくださいね。

 

花粉症検査のための「指先採血」はじめました

今年の春も花粉症の患者さんがたくさんやってきます。

アトピー性皮膚炎を合併している子もたくさんやってきます。

見ていて思うのですが、低年齢化進んでいますね・・・

小さな子も目の周りを赤くしているのを見ると、なんとかしたいと思ってしまいます。

 

治療法については近年舌下免疫療法が行えるようになりました。

こちら、現在は小さな子でも問題なく治療可能になってきました。

実際にうちの下の子も今年から始めようかと思っています。

 

で、治療の前の問題として、検査で確定診断を行うことが挙げられます。

一般的な検査は採血となりますが、小さな子供の場合は難しいです。

まず、了解が得られない。

そして動いてしまう、暴れてしまう。

最後に血管が細くて採血できない。

等々の問題があり、なかなか検査できないのが実際です。

 

なんとかならないものかな?と思っていたところ、

新しい検査方法を知ることができたので、早速導入してみました。

通称、「指先採血」です。

 

その他のとおり、血管に針をさすのではなく、指先を刃物でわずかに切って、

数滴の血液を採取する。

そして、その日のうちに検査結果が出るという検査方法です。

 

メリットは、簡単なこと。

指先を刺すだけなので、どんな子にも行うことができます。

まあ、刺すときに少し傷みがあり、それを避けることはできませんが。

そして、その日のうちに結果が出ること。

採血して判定板に血を垂らし、5分後に判定液を投入。

その15分後には結果が出るというすぐれものです。

採血だと結果が出るまで1週間かかりましたからねぇ。

とにかく、簡便に検査することができます。

 

しかし欠点もあります。

まず、検査項目は少ないこと。

花粉系4種、動物系(ダニ含む)4種の合計8種類確定です。

そして、判定基準がある程度曖昧であること。

つまり、帯状に出てくる陽性反応の色の濃さを以て陽性陰性を判定するので、

採血のように数字でしっかりと出るものではありません。

 

まあ、欠点はあるのですが、花粉症があるのかないのか?

レベルの判断は可能なのです。

実際に花粉症だと思っていたのに、検査をしたら

花粉は反応なく、実際はダニだったという例も経験しているので、

本当はしっかりとは花粉症か否かの検査はできたほうがいいんでしょう。

 

ということで、「指先採血」。

小さなお子さんで、花粉症か否かの検査を行いたいという方は

あらかじめご相談くださいね。

 

あ、最後に一点注意点を。

結構人気のある検査方法だったりしますので、花粉症シーズンは

検査キットが品薄になってしまいます。

キットがなかったらごめんなさい。

もしも検査希望の方は予め電話で残数を確認した方は

いいかもしれませんね・・・

 

小児の舌下免疫療法は準備中です!7月使用開始予定です。(2018年5月)

ごめんなさい。発売が遅れているようなんです。

 

今年の春に沢山お問い合わせをいただきました、小児用のスギ舌下免疫療法ですが、

2018年5月現在、使用可能になるのは7月頃を予定しております。

メーカーさんからの販売開始が微妙に遅れているようなんですね・・・

 

なので、夏休み前には治療開始できるのではないかと思います。

当初は小学生以上が対象となります。

もう少しだけ、お待ちくださいませ。

今年もスギ花粉用の舌下免疫療法を開始しました:成人(2018年5月)

やっとスギの花粉のシーズンがおわりました!

 

ということで、今年度のスギ花粉症用の舌下免疫療法の新規開始を開始します。

今年のスギの花粉でお悩みの方はご検討ください。

印象としては半減くらいの効果が見られるようです。

また、舌下免疫療法の性質上、治療期間がながければ効果も発揮するものですので、

来年のスギ花粉のシーズンに最も効果を発揮するのは今の季節から開始することです。

 

スギの花粉がなくなったときがスギ花粉の根治療法の開始のベスト時期です。

受診の際にご相談くださいませ。

家族に多発する毛のう炎を見たときには洗濯槽も確認すること

いやあ、全くの盲点でした。

 

お腹、背中を中心にいくつもできる毛のう炎を見た時にその原因として考えること。

それはまずお風呂関連です。

特にスポンジ、アカスリ、ナイロンタオル。

ついで考えるのは洗浄剤のボトルです。

 

なぜか?

そこに雑菌が住み着いているからなんです。

毎日使用する入浴器材はどうしてもずっと濡れてしまいます。

そして、それを日中だけでは乾燥しきれない。

結果として、ずっと湿った状態になってしまい、中心部から雑菌が繁殖してしまうわけなんですね。

ボトルの中も一緒です。その中の水が混入した場所から雑菌が湧いてくるんです。

 

でも、今回の子に聞いても全くそれは無し。

じゃあ何だ・・・

と悩んでいるうちに兄弟にも出現。

なんかも受診し、何回も問診しているけど改善せず・・・

 

解決は以外なところから出てきました。

お母さんからひと言、

「洗濯槽が汚いんです」

・・・それだ!

 

洗濯槽が汚ければその中に雑菌がたくさんつきます。

それが当然洗濯物につきますね。

その洗濯物ですが、外に干せば紫外線でだいぶ数を減らすことができます。

部屋干しではその紫外線がないので、菌が洋服に沢山残る可能性があります。

(もともと、洋服にはそれなりの数の雑菌は住んでいるので本来は問題になりません)

多分その悪条件が重なったために感染症は出たのかなあ。

 

とストーリーを考えてしまうのです。

 

いやあ、洗濯物は盲点でした。