わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

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書評

「疾病と世界史」

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

 

「疾病と世界史」

著:ウィリアム・H・マクニール

 

高校時代、世界史は私には合いませんでした。

その当時はなんとなくだったのですが、

最近になってその理由がおぼろげながらわかってきました。

つまり、歴史というものは、地理、気象その他の分野のバックグラウンドがわかって初めて理解できるのです。

当然、言語や風習、文化もわからない状態では単語の羅列になってしまいます。

日本史であれば、地理や気象条件は大きく変化することがないと直感的にわかるのですが、世界史ではそうも行かないですよね。

(でも、気象については気象歴史学という、真面目な学問になっています。地理についても条件が変わっていますので、逆に注意が必要ですが)

 

いままで世界史では政治、経済の話を中心に語られることが多い状態でした。

しかし、最近は気象条件も合わさり議論になっているようです。

例えば、飢饉と火山の噴火や太陽光の強さ、寒冷化などは有名でしょうか。

 

この本はさらに「病原微生物」による伝染病という軸を中心に世界史を語っています。

つまり、歴史にたびたび出てくる伝染病がいかにその当時の社会に影響を与えたのか。

という話が中心となります。

 

読んでみて、ひとつ言えること。

それは社会の動乱が伝染病を呼び、伝染病が社会の動乱を呼んできた

という話です。

 

古代ローマ帝国を始めとして幾つもの強大な国家が伝染病のために滅んだ

という非常に興味深い仮説が示されています。

医学に携わる人間として、非常に感銘を受けた一冊でした。

 

日本ではどうだったのでしょうか。今度時間がある時に調べてみましょうかねえ。

「あした死ぬかもよ?」

あした死ぬかもよ?

 

「明日死ぬかもよ?」
著:ひすこたろう

 

衝撃的なタイトルです。

でも真実です。

 

以前、計算したことがあります。

私は20年後に死んでしまう確率はどのくらいだろう。

結果は衝撃的でした。

娘ですら1%

妻は2%

私は3%です。

昔の話なので、今はもっと高いのでしょう。

 

この3%という数字は衝撃的でした。

わかりにくいですかね。簡単に例えてみましょう。

私は昔ゲームでよく遊んでいました。ゲーム機の前の、テーブルの上でサイコロを転がす時代の話です。

さて、サイコロを3個用意しましょう。

転がして、出た目を合計します。

目が3(つまり、1,1,1)の確率は0.5%

目が4以下であれば2%

目が5以下は4。5%

となります。

 

3個サイコロを振って、5以下なんて出るわけが無い?

いえいえそんなことはありません。結構出るのです。しかも、ここぞという時に限って。

一度、サイコロの目で人生の残り時間が決まってしまうと考えてみてください。ちょっとした恐怖ですよ。

 

20年後と言わず、今日元気だった人(もちろん自分かもしれません)が

明日には死んでしまっているかもしれません。

 

さて、このことを頭のなかに入れましょう。

明日死んでしまうかもしれない。

 

では次に質問しましょう。

そしたらあなたはどうしますか?

 

 

今日と同じことをしていますか?

それはやりたいことですか?

やりたくないのにやらされていることですか?

誰かに言われたからですか?

 

でも、きっと、その通りしに生活て人生最後の1日を無駄にした時、

翌日にその「言った人」はどうするでしょうか?

どうもしませんよね。

 

そうですね。いつか人は死ぬんです。自分もいつか死んでしまうんです。

先ほどのサイコロの話で例えましょう。

六面体のサイコロ3個。目の合計が18だったとしても上位0.5%です。

厚労省の統計をみても、上位0.5%で男性は107歳くらいでしょうか。

実はそれしか時間は無いのです。

3個サイコロを振って、全部6の目を出す自信がありますか?

私は少なくとも18が出るなどとは考えることはできません。

 

もしも、明日死ぬとしたら、あなたはどうしますか?

 

 

追記

生命表というものがあります。

この表の意味するのは何人が何歳まで生きているのかというお話です。

赤ちゃんが1万人生まれたときに、その中の何人が何歳まで生きていけるのかという表です。

自分の年齢からスタートし、その前を少しずつ見に行ってください。

あなたは何を感じましたか?

「TVディレクターの演出術」

TVディレクターの演出術: 物事の魅力を引き出す方法 (ちくま新書)

 

「TVディレクターの演出術」
著:高橋 弘樹

 

開業して、初めて知った世界にTVの世界があります。

短時間ですが、1回だけ出演することがありました。

(他にもお話はいくつかあるのですが、ここでは割愛します)

そこで出会ったのが制作会社のディレクターさんです。

どの方も個性的でしたが、ある、一定の方向性があるように見えました。偏見と言ってもいいでしょうか。

そんなこんなで少しモヤモヤしていた時に見つけた本です。

 

この著者はテレビ東京のディレクターです。

テレビはNHKとテレビ東京くらいしか、しっかり見ようとしていない
(というか、のんびりテレビを見ている余裕が無い)

ので、非常に興味深く読むことが出来ました。

しかも、あの「空から日本を見てみよう」しりーずなど、個人的に興味深いと思っている作品を作るディレクターさんなので、

さらに楽しく読むことが出来ました。

 

番組のリサーチの仕方、脚本の作り方、カメラの回し方、撮影の仕方、話の持って生き方・・・

特にドキュメンタリー系の番組を多く作っているディレクターさんらしく、現実的でいて、なおかつ示唆に富んだ

お話が続きました。

瀬戸内海の無人島で見つけた19点のテスト用紙。

横浜の海のそばのガケの上に建てられたマンションに住んでいるおばあさん。

ソロモンで現地の人にココナッツを投げられた時の周囲の反応。

一つひとつのお話を丹念に拾い、それを広げて一つの物語を作っていく真摯な姿勢に素晴らしいと思いました。

 

でも、今のテレビでこの様な作り方をしている。そして許されているのはどのくらいの数なんでしょうか。

お金がない分、逆に知恵を絞らねばならないテレビ東京。

そして、「面白い」よりも「ためになる、知って嬉しい」番組を見たい人が他の局よりも高い割合で存在する(だろう)テレビ東京の立場だからこそ、

許されている方法なのでしょうか。

 

ということを考え、その他の局の番組を見ていると、なんだか悲しくなってしまいます。

最近、知的好奇心を刺激される番組が少なくなってしまったような気がするからです。

ドキュメンタリーの数も質も減っているような気がするからです。

 

芸人がひな壇で騒いでいるだけの番組には飽きました。

張る必要もないのに体を張ってお笑いを誘おうとしている番組にも飽きました。

このお正月もきっとテレビのスイッチはついているのでしょう。

でも、ただそれだけ。時にちらりとテレビに目をやっては、他のことをしているのでしょう。

まあ、中の人がそれでいいなら、それでいいのですけどね。

「やりきる技術」

やりきる技術―最高のパフォーマンスを生み出す仕事のきほん

 

やりきる技術 著:小倉広

日本経済新聞出版社

 

人材育成会社の社長さんでもあり、経営コンサルタントでもある著者の

物事を「やりきる」ための技術論が今回のテーマです。

 

「やりきる」ためにはなにが必要なのか。

当然、始める。続ける。ことは大切ですよね。

意外に見落としがちなのが、もう一度「やりなおす」技術です。

途中で諦めてしまえば「やりきる」ことは出来ませんから、当然大事な技術ですね。

この、やりなおすためには何が必要なのか。

体(段取りや手続きなど)と心(意識、意欲、モチベーション)のそれぞれの面から検討を加えています。

 

物事を細かく分けることで、再起動のエネルギーを減らすことや、

前向きな気持ちになって物事を進めることのメリットなど興味深い内容がたくさんあります。

当たり前や常識と思っていたことでも、変えることで意外にスッキリとするということがわかりました。

 

私は今は、HPの更新をしっかりとすることかな?

毎日忘れずに行えるように頑張ってみましょうか。

「人口負荷社会」

人口負荷社会(日経プレミアシリーズ)

 

「人口負荷社会」

小峰隆夫:著

 

少子化および高齢化は待ったなしの状態です。

医師会界隈では2025年問題がしきりに言われています。

なんでも年間の死亡者が現在の1,5倍になってしまうそうな。

いや、でも、子どもが生まれないほうが問題でしょ。

と思って読み始めた本です。

 

人口負荷とは、最近巷で言われる「人口オーナス」と同じものです。

でも、人口オーナスと言われてもピンときません。

子どもが減り、社会が全体的に老齢化していく中で

どのように社会を組み立てるのかというのが今回の問題のキモになります。

 

経済は縮小する。当たり前でしょう。働く人がいなくなるんだもの。

そこをどうするのか?

うまく社会を回すにはいろいろな人に働いてもらうしかありません。

主婦の人、定年後の高齢者の方にももっと働いてもらわなければいけないでしょう。

 

でも、そのための社会ができているのか、非常に疑問です。

パパは外で働いて、ママは家にいるという考え方はもう古いと言いますが、

果たして子どもを保育園に預けるシステムができていますか?

子どもが熱を出した時にパパがお迎えに行けるシステムができていますか?

疑問に思えます。

 

結局、社会は子育てしやすいように、パパママが社会にしっかり出来ていけるようにはなっていません。

なぜか?政治はパパママを向いていないからなのです。

そのためには政治を変えるしか無いでしょう。

政治を変えるには選挙を変えるしかありません。

だって、政治家は高齢者しか見ていませんからね。人数も多いし、投票率も高いし。

 

そこに面白いアイデアが有りました。

「デーメニ投票」あるいは「ドメイン投票」と呼ばれるものです。

この投票方式は親権者に子どもの分の投票権を与えるものです。

本来投票できない参政権授与前の子どもに選挙権をあげるわけですね。

すると、どうなるか。

両親は子どものことも考えて投票します。

子どものための政策をしっかりと行っている政治家が当選しやすくなります。

結果的に子どものためになる政治がなされるわけですね。

 

最終的には今のような「政策先送り」をすることは、子どものためにならないので、

なかなか行えなくなるというわけです。

 

このシステムはしっかりと考えてみてもいいと思うんですよね。

一人のパパとして感じています。

 

 

現在のマスコミの論調はあくまでも表面的にしか人口問題を捉えていないことがわかりました。

経済学の原則から、これからの人口問題に対して何をすれば良いかを考えた本です。

将来、自分たちの子どもが大きくなった時に有るべき社会の形を考えてみてもいいのでしょうね。

 

「週刊ダイヤモンド2013/8/31 人気医療の罠」

週刊 ダイヤモンド 2013年 8/31号 [雑誌]

 

本屋さんでタイトルを見た瞬間につかみとり、レジに持って行きました。

 

乾燥は一言で言うと、

「よく言った!」

です。

 

医療保険の効かない治療法は正直、玉石混交です。

医療情報の非対称性(患者さんとお医者さんが持っている情報の量と質があまりにもちがう)が

この問題を難しくしています。

また、インターネットで更に混乱に拍車がかかりました。

 

一般に「効いた」体験談はたくさんあります。しかし、「効かなかった」体験談はそれよりも

目立ちません。だって、当たり前ですよね。嬉しくないですし。

また、インターネットでは華のない情報はあまり書かれることはありませんので、

実際の効果よりも、ネットの方が華々しく見えてしまうのです。

(インターネットの宣伝の問題もありますが、これはまた別の時に。)

また、反証がされていても、それが目立たなかったり、よくわからなかったりするので、

霞んでしまうわけですね。

 

今回の特集では、医療者側、医者側の事情に踏み込んで、

解説がなされています。

自費の治療はたくさんありますが、受ける前に一度熟読することをおすすめします。

 

この話については、いろいろと書きたいこともあるので、今後、詳しく話をしたいと思います。

 

 

最後にいま流行りのTPPについても一つ。

混合診療という言葉があります。

健康保険の効く治療と効かない治療を同じ病気に対して、同一日に、同じ医療機関で行うことが出来る方法です。

 

もしも、混合診療が許可されたらどうなるのか?

自費診療の中には質の悪いものもたくさんあります。

健康保険の代わりにそのような自費診療をすすめることになると、どうなるでしょう?

患者さんは高いお金を支払い、(相対的に)効果のない治療法を行うことになるかもしれません。

儲かるのは、(その効果のない治療法を進めた)医師と関連会社のみということになりませんか?

・・・このようなことを考えると、単純に混合診療に賛成することが出来ないのです。

「「働くパパ」の時間術」

仕事も家事も育児もうまくいく!  「働くパパ」の時間術

 

周りからよく忘れられていますが、私も「働くパパ」です。

興味があり、この本手に取り、大きな共感とともに読了しました。

 

子どもが出来てしみじみと感じたことですが、

時間が最も貴重になってしまいました。

子どもの世話というタスクがことでいままで以上にどんどん時間が削られます。

ママの方がより顕著でしょうが。

 

その貴重な時間をどの様に活用していくかが本書のテーマです。

考え方の基本は、シームレス化と時間密度の向上、段取りです。

 

必要以上に時間を区分けすることでそれぞれの無駄な時間が出てきてしまいます。

開業して思ったのですが、仕事と休みを分けて考える必要はありません。

あるときは仕事を重視し、ある時には休みを重視する。また有るときは家庭を重視する。

これを、切り替えるのではなく、重点を変えることでより効率的な時間の使い方ができるのです。

個人的には今は疲れが強いですが、そのうちに慣れていくのでしょう。

 

次に重要なのは時間密度の向上。

同じ時間に2つ以上のことをすすめるわけです。

ランニングしながら考え事でしょうか。

通勤時に読書する。自転車に乗りながら考え事をする。

一緒に出来るなら一緒にしてしまおうという考え方です。

職業柄、子どもと遊んでいる時にも仕事のアイデアやよい言い回しが浮かんでくるので、

これを忘れないようにしたいものです。

 

次に段取り。

何事にも手順があります。その手順を明確にすることで、同じ時間で沢山のことが行えるわけです。

いままで、経験によりなんとなく行っていた作業をしっかりと見える化し、段取り良く行えるようになれば、

時間はもっと開いてくるのでしょう。

 

最後にここには詳しく書かない大事なことが一つ。

それはママさんとの関係です。

関係をよく保つことで、よりよい時間を行うことが出来るのです。

・・・まったくもってそのとおりですね。

 

この本は忙しいとぼやいているパパさん必見の書籍です。

また、同じシリーズとして

「働くママ」の時間術

もありますので、いずれ読んでみたいものです。

「いつも忙しい時間貧乏をやめる7つの方法」

いつも忙しい 時間貧乏をやめる7つの方法

いつも忙しい時間貧乏をやめる7つの方法

内藤忍 著

 

エビデンスレベル:症例報告

 

著者はマネックス証券の立ち上げに関わり、その後も金融関連の書籍を多数著している、

スーパービジネスパーソンなお方です。

他の著作もいくつか読んだことがありますが、今回はそれまでとは少し趣を変え、時間についてがテーマです。

 

自由にならないものの中でも筆頭は時間でしょう。

お金や空間についてはなんとか出来るところもありますが、時間のみは躊躇なく持っていかれます。

まあ、万人共通に持っているものであり、平等に奪われるものであることがせめてもの慰めでしょうか。

しかし、どうにもならないものでもあります。

 

その時間をいかに上手に使用するかがこの本のテーマです。

ズラす、前倒しする、分解する、楽しむ、捨てる、買う、俯瞰する

の7つに分け、いかに時間を上手に使うか著者が語っています。

それぞれ、納得の行く部分やためになる部分がたくさんあります。

 

もっとも気に入った部分は具体的にこそ書いてありませんが、

今自分は時給いくらの人間なのか?

を著者は常に自分に問いかけているところです。

その自分を意識する。

時間あたりの効率が落ちそうな時、モノ、状況には身を置かない。

より時間効率が高くなるのであれば、躊躇せずに投資を惜しまない。

また、他の人の力も積極的に借りる。

そして、その考え方を実践する。

その技術は他にも応用できそうです。

確かに、時間と空間、金額は相互に交換可能なものですからね。

 

この本は時間がうまく使えないと考えている方にはオススメです。

医療関係者にとってもためになる話が沢山有りますね。

「マンガでわかる 生化学」

マンガでわかる生化学

 

マンガでわかる生化学

武村政春 著

 

エビデンスレベル:総論・概論

 

マンガも馬鹿にしたものではありません。

最初の感想は「大学1年生の時に読んでいれば・・・」でした。

医学生も、生化学を知る最初の取っ掛かりには非常に最適です。

この本の内容を理解した上で難しい本に進んでいけば、より良く生化学を理解できるのでは無いでしょうか。

 

生化学とは、聞きなれない学問ですが、

主に、糖、タンパク質、脂質それに核酸といった生体内に必要とされる物質に特化した化学です。

人間を対象とする職業の人は必ず知っておかなければいけません。

また、作内でも触れられていましたが、「ダイエット」や「美容」についても非常に重要な学問です。

先に生体内と書きましたが、これは誰にでも当てはまる話なのです。

つまり、人間は全員当てはまる話。病気のない人もね。

自分の体の中でどのような反応が今起きているのかを知ることは自分を知ることにつながります。

 

また、現在のダイエット、美容についての情報量の多さについては目を瞠るものがありますが、

その質についてはどうでしょう?

それぞれの項目についてはしっかりとしたものはありますが、結局のところ、それは各論にとどまります。

このタンパク質が……この脂質が……このビタミンが……この物質が……この……

これは一つの風潮なので仕方ない所もありますが、それでは全体はどうなっているの?

という総論に当たる部分の知識がすっぽりと抜け落ちているところも否定出来ません。

 

現在、ダイエット、美容についての溢れる情報をより詳しく知るためにも、

人間の体のなかでどのような化学反応が起きているのかを知る。その総論、入門編としては

非常に役に立つのではないでしょうか。

また、昔習ったよ。という人にも復習や再確認という意味でも有用ではないでしょうか。

 

ちなみに、私達が医学部一年生になった時に読んだテキストです。

RPGで言うところのいきなりラスボスのようなものでした・・・

細胞の分子生物学

 

私が読んだのは第3版ですが、読み応えあります。

少なくとも子の本をすべて知っていれば、分子生物学はだいぶ理解出来ます。

「挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術。」

挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術。

 

挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術。

石田淳、白戸太朗 共著

 

エビデンスレベル:ケースレーポート

 

読み始めてから少しずつ違和感が出てきた本でした。

タイトルのみ見て読み始めましたが、「あれ、なんか違う」感が徐々にして来ました。

つまり、「挫ける」とは何か、答えは無いんですよね。

「挫ける」とは一体どういう状態なのかの定義がない。

そこで最初に引っかかってしまい、気になったままでした。

また、挫けないための方法論についても

「挫けそうな時にどうすればよいのか?」については触れておらず、

「挫けにくい体、心の作り方」のみに重点をおいた文章が綴られていました。

 

続けかた、継続の仕方、心の持ちようなどについてはためになることも書いてあります。

ちょっとした工夫など、ランニング3日坊主の人間としては試してみたいこが色々とありました。

ならば、副題に逆境に負けないためのランニング術などと書いてくれれば、

よりわかりやすくなったと思うのですが……

 

どうすれば挫けそうな時に踏みとどまれるのか

など知りたい方は他の本の方が良いかと思います。