ご報告です。
先日受験雑誌の取材を受けました。
雑誌名は「サクセス12」。
早稲田アカデミー提携の雑誌です。
今回のテーマーは冬の乾燥肌です。
小学生の冬の乾燥肌についてお話しました。
乾燥を放おっておくと湿疹になります。
湿疹になると痒みが出て、それが勉強にも影響してくる可能性があります。
早めに対処しましょう。
というお話をしました。
書店で見かけたらぜひ手にとって見て下さいね。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
と言われ、分かる人はどのくらい居るのでしょうか?
「はたけ」とは最近あまり耳にしなくなった印象があります。
この「はたけ」ですが、子ども達の間では結構良く見られる皮膚の症状です。
正式な病名は「単純性粃糠疹」といいます。
粃糠とは米ぬかのこと。米ぬかサイズの小さな小さなカサカサが集まり、皮膚の表面に見られるので、
そのような名前がついたそうです。
原因は軽い湿疹です。多くは乾燥が原因です。
アトピーの子にも、そうでない子にも出てきます。
普通はほっぺたにできることが多いのですが、おでこや口の周りにもできることが有ります。
この粃糠疹ですが、何故白く見えるかはあまり知られていないようです。
昔は単純に皮膚の凸凹により乱反射して白っぽく見えるのだろう。と考えていたのですが、
実際のところはもう少し複雑なようですね。
どうもその粃糠疹部分ではメラニン色素があまり作られていないようなのです。
そのために白く見えるのだそうです。
たしかに、粃糠疹を治療した直後。カサカサがなくなっても粃糠疹だった部分はなんとなく白く見えますからね。
でも、時間が経てば徐々に色が戻ってきますので、ご安心ください。
この「はたけ」を見るといよいよ冬が来たと感じます。
寒くなってきました。また、日が落ちるのも早くなってきましたね。
部屋の暖房も付き、お風呂の温度もじわじわと上がっているこの頃です。
さて、最近外来で汗疹の赤ちゃんを見ることが多くなってきました。
冬なのに、汗疹?と思う方もいるかと思いますが、皆さんが思っている以上に冬場の汗疹は多く見られます。
原因の一つは抱っこの時間です。
赤ちゃんが冬の北風にさらされないように抱っこをする。
逆にお母さんも暖かくなりますよね。
そして、その状態で赤ちゃんをコートでくるむと、赤ちゃんの温度が上がります。
それで、汗疹ができてしまうのです。
もう一つはお風呂です。
汗疹が出来るか出来ないかは非常に微妙なところがあります。
実際にうちの娘で経験したことなのですが、入浴時間が1分、お湯の温度が1度違うだけで
汗疹は出来たり出来なかったりします。
それだけ環境に敏感に反応するんですね。
最後の一つがお布団。
寒かろうと思い、いつもより、1枚お布団を余計にかけると、それだけで汗疹ができてしまいます。
布団なら、暑い時に自分で蹴っ飛ばしますから温度調整が出来るので良いのですが、
スリーパーを着せてしまうと、自分では温度調節ができないので、汗疹が沢山出来てしまいます。
つまり、スリーパーは「汗疹製造機」なのです。
そして、「寝入りばなは少し機嫌が悪いけど、その後ぐっすり眠っています」と言われるんですね。
・・・・それ、暑いのがどうにもならないので、ふて寝しているだけなんですよ。
今年の秋は短かったですね。
もう、既に西日本でも初雪が降っているところもあるようです。
さて、山形に長年住んでいて、東京に引っ越しをした後に
子どもたちの冬の登校風景を見ていて思ったことが有ります。
それは、手袋が薄いことです。
山形では、厚い合成皮革やゴアテックスの手袋をみんなしていましたが、
東京の子はあまり手袋をしていないですね。
手袋をしていても毛糸の薄い手袋をしていることが多いようです。
東京と山形の朝の気温はじつはそう大きな違いはありません。
唯一の違いは雪が降るか否かだけです。
しかも、雪が降ったほうが気温が高いこともままあります。
(放射冷却で気温が下がるため、晴れた日の方が最低気温は低くなる傾向があります)
逆に東京の子の方が指先が冷たくなっているような気がします。
東京と山形のしもやけの子のでき方に大きな差がないのは、このようなことも有るのでしょう。
この手袋も、山屋さんや。スポーツショップでしっかりとしたものを買うことが出来ます。
ですので、しもやけが心配な方は一度探しに行ってはいかがでしょうか。
木枯らしも吹き、そろそろ街も冬支度を始めています。
吉祥寺駅前もイルミネーションが灯り、華やかになりました。
さて、しもやけ対策のお話、3回めは靴のお話屋外編です。
今の時期の子どもの靴を見ていますが、あまり夏と代わり映えしない印象があります。
特に男の子はまったく同じ靴で走り回っていますよね。
これでは足先が冷えてしまいます。
今回も山屋さんからご紹介しようかと思ったのですが、それではあまりにも芸がないので、
別のところから話を持ってきたいと思います。
また、登山靴などでは走り回るにはあまり向いていないですからね。
今回紹介するものは「スノトレ」です。
正式にはスノートレーナー。雪の降る環境の中でも使うことが出来るスニーカーです。
恥ずかしながら東京に引っ越しをして数年。スノトレの存在を忘れていました。
数年前に思い出し、お店で探したのですが、どこにもおいておらず、結局インターネット通販で購入しました。
毎年、お店に行っているんですが、毎年見つかりません・・・
でも、実際に履いてみると全然違います。
スニーカーの布張りとは違い、全体的に通気性のない素材で出来ていますので、
冷たい風は靴の中には入りません。
また、防水素材ですので、雨や雪の浸透も大分防ぐことが出来ます。
まあ、一番の問題は東京ではお店に置いていないことなんですけどね・・・
でも、足先の寒さは大分違います。オススメですよ。
さて、少し間が空きましたが、しもやけ対策のお話です。
今回は靴下に続き靴のお話をしていきましょう。
今回は室内編です。
室内ではみなさん何を履いているでしょうか。スリッパ?あるいはムートンで出来たブーツ?
小さな子の場合はいかがでしょうか。
・・・結構みんな裸足なんですよね。
裸足の欠点は2点あります。
まず。一つ目。足の裏が乾くこと。
これは足の裏にいる皮脂がフローリングなどに吸われてしまうからなんですね。
そのために足の裏が乾いてしまう。
2つ目は足先が冷えることです。
冷えることが問題なのではなく、正確には汗をかいて濡れた足が冷えること。
これは完全にしもやけの原因となります。
対策は、靴下を履くことなんですが、これは意外に難しかったりします。
子どもによっては自分で靴下をとってしまうこともありますし、滑って転んでしまうことを心配される方も多いです。
また、スリッパも同じような問題を抱えています。
ここで一度見てほしいものが有ります。
それは「キャンプシューズ」です。
このシューズは本来はキャンプ用のものです。山の上でキャンプをするとき、テントの中を歩けるように設計されたものです。
つまり、一般の室内用シューズよりも過酷な環境で使用することを想定されていますので、
防寒についてもバッチリです。
もちろん底面もしっかりとしています。
一般の室内で履くにはやや重装備かもしれませんが、
しもやけや足先の冷え、乾燥が気になる方は一度考えてみても良いのでは無いでしょうか。
大人用でしたらもっと沢山の種類がありますよ。
いやあ、寒いです。
毎日最低気温が切り下がる毎日にすでに心が折れかけています。
この冬はじめてモモヒキを履きました。
さて、しもやけのお話の続きです。
対策は兎にも角にも冷やさないこと。濡らさないこと。
特に靴下の対策は非常に重要になります。
靴下はみなさんは何を履いていますか?
ご近所で買ったものでしょうか。
でも、冬だけは少し違うところで買ってみませんか?
それはどこかというと、山屋さんです。
スポーツ用品店もこの時期はスキーやスノーボード用品が沢山並んでいます。
また、山屋さんには冬山用の装備が沢山並んでしますよね。
その中にもちゃーんと靴下も有るのです。
スキー用、山用、自転車用・・・
たくさん種類が有ります。当然保温効果も厚さも、ついでに値段も様々です。
暖かい靴下を履くだけでも、十分にしもやけの予防になりますよ。
一度探してみてはいかがでしょうか。
こちらはアウトドアブランドのモンベルさんの子供向けソックスです。
踵の部分に曲がりのないチューブ状になっていますので、サイズの融通がある程度可能です。
良かったら試して見てくださいね。
(Special Thanks 上林洋平 氏)
だんだん寒くなってきましたね。
しかも、今日は夕立がありました。
たったの10分でしたが、まるでゲリラ豪雨のような雨。
11月にこんな雨が降ることってあるんですね。
冬になり、雨が降った後に出てくるのがしもやけです。
しもやけの原因はわかっていません。
体質もあるようです。
寒いところで起きやすいかというとそうでもありません。
確かに山形に比べ、東京では患者さんは少ないですが
23区よりも多摩地区の方がしもやけにはなりやすいように思えます。
そして、こんな天気の中、自転車で通勤していたので、
足先がだいぶ冷たくなってしまいました。
しもやけ?と思ったのですが、なんとか大丈夫みたいです。
でも、水曜日にはしもやけの子が来るかもしれませんね。
ちなみに、しもやけの症状は塗り薬を適切に使うことで抑えることが出来ます。
心配な時には一度受診してくださいね。
だいぶ水も冷たくなりました。
洗い物をする時に水からお湯に変えた方も多いかと思います。
そして、手荒れが悪くなった方も多いのではないでしょうか。
最近、手荒れの患者さんが来院することが多くなりました。
当然、時期ですから当たり前です。
中には以前に他の病院を受診された方もいらっしゃいます。
その時に気になることが一つあります。
意外に皆さん、保湿剤を処方されていないんですね。
また、意外に皆さん保湿剤を使っていないんです。
手荒れの対策はまずは保湿です。
ついで、湿疹に対する治療を行います。
この優先順位を間違えては行けないのです。
手荒れから湿疹になる理由ですが、
まず、乾燥により、皮膚に小さなキズが出来ます。
そのキズから様々な成分が体内に入り、アレルギーとしての反応を起こし、
湿疹を作るのです。
大雑把に考えると、かぶれの一種なのです。
それに、乾燥による皮膚の割れが加わった状態です。
ですので、対処はまず、皮膚をしっかりと作ることです。
ステロイドを処方されることが非常に多いのですが、
この薬はあくまでも炎症を抑えるだけ。
皮膚をしっかりと作るには自然にできるのを待つしかないのです。
ステロイドはその部分には効果ありません。
ですので、皮膚がしっかりと作られるまで保湿剤を使い、皮膚を守る必要があります。
なので、まず、保湿。
これをいかにしっかりと行うかがとにかく大切になるのです。
大事、大事。
お待たせしました。外の掲示板もそろそろ打ち合わせができそうでホッとしています。
さて、今回は室内の暖房についてのお話です。
こんなニュースが有りました。
首都圏の暖房はエアコンが中心というお話ですね。
後半の設定温度のお話は今回は外して、今回は暖房器具のお話をしたいと思います。
エアコン自体は東京の環境を考えると当然と思います。
特に赤ちゃんのいる家庭では石油ストーブやガスストーブはヤケドの心配もあり、使いにくいですもんね。
でも、エアコンの持っている重大な欠点。それは湿度が下がることなんです。
石油やガス、もちろん練炭も当てはまりますが、その場でモノを燃やす時には必ず二酸化炭素と水ができます。
でも、エアコンやオイルヒーターなどの電動機器ではその二つは出来ません。
(厳密には発電所で出ているんですけどね。)
室内に水が増えることが無いんです。
ストーブをたくと窓に結露が生じることも有りますが、それは水が室内で多く作られているからなんですよね。
そして、温度が上がるとどうなるのか?相対湿度が下がります。
その状況に長くいると皮膚も乾燥してきます。
なので、エアコンを使っていると皮膚も乾燥してくるんですね。
同様に電気毛布やこたつでも同様の状況になります。
部屋の湿度に注意することも必要です。
特に暖房器具は何を使っているかも大事なことですね。