わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

帰省すると赤ちゃんのお肌の調子は悪化しますよねというお話(2022年11月)

もう年の瀬が迫ってきました。

皆さん、年末年始のスケジュールはお決まりでしょうか?

当院も年末年始のお休み期間は発表済みですので、ご確認を宜しくお願いします。

 

今回は帰省と赤ちゃんのお肌の関係についてです。

帰省すると赤ちゃんの肌は荒れますよ?まあ、仕方が無いのですが。

 

なぜ荒れるか?

いつもと違う行動を取るからです。

 

スキンケアの状況ですが普段お家にいるときとはどうしても同じには行かないですよね。

使用している保湿剤も持っていけないとか忘れたとかという話もよく聞きます。

あとはお風呂。温度も違えば浴室のレイアウトも違う。

当然脱衣所の状況も異なるので、いつもと同じには絶対に進めることができません。

あと、実家ってだいたいお家が古いので寒かったりしますよね・・・

入浴時間についてもおうちと同様には行きません。

回数だって、入れる時間だって変わります。

 

あとは移動そのものが皮膚が荒れる原因となります。

汗だくでの移動。

外は寒いので厚着させると今度は中の気温で汗だくになります。

洋服の着せ替えも狭い面積で行わなければなりません。

電車や飛行機だと湿度もかなり低いですよね。

車は車でシートベルトに押さえつけられてあせもができそうな状態になっています。

 

そして通常と異なる環境で大泣きする子もいるでしょう。

 

 

これらの要因はが積み重なり、結果的に帰省時には赤ちゃんのお肌には大きなストレスがかかります。

結果として荒れる

という訳なのですね。

 

では対策はどうすればいいのか?

まあ、一番良いのは規制しないことですが、さまざまなしがらみもあり、そういうわけにもいきません。

現実的に最も有効な対応策は、荒れるものと思って予め準備しておくことですね。

 

帰省先との打ち合わせをしっかりと行い、赤ちゃんのケアを行う時間を確保すること。

必要な物品は予め調達し発送するもしくは購入して準備をしておくこと。

スケジュールを確認し、時間に余裕を持って行動すること。詰め込混ないこと。

 

などは予め行っても良いでしょう。

 

事前の準備と余裕を持った行動。この2つを気をつけるだけでもずいぶんと赤ちゃんのお肌の状況を買えるでしょう。

 

ことしもあと1ヶ月です。しっかりとスキンケアをしていきましょう。

11月の虫刺されは悪くなる!?(2022年11月)

んじゃないかな?というお話です。

 

11月の虫刺されが悪化する患者さんを立て続けに何人か診察しました。

まあ11月も中旬になってから虫に刺されることなんてあまりないので、今まではスルーしていたのですが、今年はなぜか症状の悪化が多い。

なぜかと考えていたのですが、これも虫刺され経験値で説明ができそうな気がします。

つまり、しばらくぶりの虫刺されは反応が強くなるの法則ですね。

 

こちら、一般的には5月6月の虫刺されの最初期に見られることが多いです。

体の免疫反応がより強く出てくるのでしょうね。きっと。

まあ、こちらの反応は合理的ではあります。久しぶりのアレルギー反応なので、最初は強めに反応しておく。

そして頻繁に反応するようであれば徐々に弱くしていく。

異物に生体が侵食されないように、逆に反応を強いままにしないように程々に調整をしていく。

と考えるとわかりやすいのではないかと思います。言わゆる馴化ですね。

 

ただ、夏に虫に刺され、秋になって刺されなくなった。そして晩秋にまた刺された。

ということでアレルギー反応はしばらくぶりの反応ということで強めに出た。

と考えることができそうです。

 

11月の虫刺され、意外に侮れませんね・・・

 

アトピー性皮膚炎全身療法の年齢制限のまとめ(2022年12月)

2022年12月より、サイバインコの投与制限が解除になります。

今までは新薬ということもあり、2週間の処方制限がありました。

しかし販売開始から1年が経過したとのことで処方制限が解除になります。

当院でも4週間を限度に処方を行うことになります。

(その他のアトピー性皮膚炎内服薬も4週を限度に処方しています)

何度も処方のために病院に通ってもらうのも大変ですからねえ…

 

それに伴い、当院の全身療法もまた一つ武器が増えることになりました。

今回はその治療法を年齢制限という面から確認したいと思います。

 

12歳以上

・リンヴォック 15mg(通常量)

・サイバインコ 100mg(通常量)、200mg(倍量) ←New!

 

13歳以上

・ミチーガ皮下注

 

15歳以上

・デュピクセント皮下注

・オルミエント 4mg(通常量)

・リンヴォック 30mg(倍量)

 

となります。

今回の変更に伴い、12歳から常用量で内服しても効果の出ないアトピー性皮膚炎の患者さんには早い段階から倍量投与が可能になりました。

今までは15歳からでしたので治療の幅が一段と広がったものと考えています。

 

上手に薬を選んでアトピー性皮膚炎をしっかりと抑えていきましょう

帯状疱疹ワクチンの取り扱いを開始します(2022年11月)

最近テレビの広告でも目にすることが増えてきましたね。

帯状疱疹のワクチンですが、当院でも取り扱いを開始することにいたしました。

 

対象は50歳以上の方です。

使用可能なワクチンは2種類あります。

水痘ワクチンと専用の帯状疱疹ワクチンです。

 

水痘ワクチンはその名の通り子どもたちが水ぼうそう予防に使用するワクチンです。

昔っからあるものですね。

副作用は一般的なインフルエンザワクチンと同レベルとお考えください。

ただ効果は比較すると少し落ちます。

 

専用の帯状疱疹ワクチンですが、こちらは全く逆とお考えください。

効果は十分。しかし副反応は結構強く出ます。

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの間くらいと考えてもらうといいかもしれません。

あとは金額が高いです。そしてそれを2回接種する必要があります。

 

どちらのワクチンが良いか。これは非常に難しい問題と言えるでしょう。

安全性を重視するのであれな水痘ワクチン。効果を重視するのであれば帯状疱疹ワクチン。

あとは経済性を考えて選択していくという形になります。

 

お値段ですが、

水痘ワクチンは8000円、1回投与。

帯状疱疹ワクチンは1回あたり21000円、こちらを2回、2ヶ月の間隔を開けて接種する形になります。

 

 

新型コロナ感染症及びそのワクチンによって一般的に頻度が増えたと考えられがちな帯状疱疹ですが、実はその前からジワジワと発生頻度は上がっています。

子供たちの水痘ワクチンが義務化し、接種率が上がってきたのがその一つの理由となります。そのために、社会生活を行う中での水痘・帯状疱疹ウイルスとの接触回数が減り、体内で対抗するための免疫が刺激されず結果として帯状疱疹が発生すると考えられています。

今回のワクチンは今まで社会生活を営む中でなんとなく接触していた水痘・帯状疱疹ワクチンに対しての人為的な接触を増やし、免疫を能動的に獲得しようという考えのもとに使用されています。

繰り返しになりますが、適応は50歳以上の成人の方です。個人的にはすべての人にしっかりとワクチンを打って頂いて予防を進めていくべきと考えています。

しもやけの季節がやってきた(2022年11月)

外来でしもやけの患者さんを見ることが増えてきましたね。

冬です。

 

しもやけですが、気温は0度以上のときにも見られる病気です。

意外でした?

皮膚が凍りついて障害を起こすのではなく、寒さにより血流が低下して損傷を起こすためです。

肌感覚として気温5度以下になるとき、もしくは気温10度以下の雨のときに見られる印象を受けますが、とうとう今年もその温度になってきたようです。

 

多くの場合は小学生くらいまでの小さな子に起こるのですが、循環の悪い高齢者でも起こることがあります。特にしもやけのなりやすさは遺伝するので家族や兄弟にしもやけになって事がある人は要注意ですね。

場所は晴れた日であれは耳や手袋をしない指。雨の日だと更に足の指も出てくることが多いようです。つまり末端部分ですね。

予防はまず温めること。そして乾かすこと。

逆に言えば冷えて濡れたときにはその状態から早く抜け出すことも大事になります。

耳あて、手袋、厚手の靴下やしっかりとした靴をはくようにしてください。

 

冬の病気、しもやけ。

しっかりと予防して対処していきましょう。

アトピー性皮膚炎の全身療法を実行中の方が転院するときに気をつけること

デュピクセントを始めとする次世代型アトピー性皮膚炎の治療が開始されて4年目に入りました。

オルミエント、リンヴォック、サイバインコ、ミチーガと薬の種類も増え、使用中の患者さんも増えてきています。

それに伴い進学転居などの社会的変化に伴い転院されるかたも増えてきました。
その方にはもちろん転居先で治療を継続するようにお話をし、紹介状を記載しています。

紹介状にはいくつか記入が必要な事項もあるのですが、紹介状にそれが抜けていることを経験したために今回記事にします。

いや、だってこれが書いていないとおくすりを処方できないんですもの。

 

アトピー性皮膚炎の治療薬は非常に高価です。窓口で支払う金額でも十分に高価なのですが、それ以外の7割(から9割)の金額は実は保険者から出ています。

そのお金はもとをたどると毎月給与から引かれている保険料および税金となっています。

医療機関は毎月保険者にレセプトという名前の書類を提出し、その金額を請求することになっているのですが、そのレセプトには必ずいくつかの事項を記載しなければなりません。

特にアトピー性皮膚炎の場合には上記の写真にあるIGA、EASI、BSAというデータを記載する必要があり、そのデータがある数字以上でないと処方できないルールになっております。

で、問題になるのが治療中に転院した場合。調子が良くなって転院すると、転院先の病院でとった数字ではクリアできなくなる可能性があるんです。

この数字は患者さんがある時点でクリアしていることが証明できればいいので、一番合理的なのが全身治療を行う前の調子が悪い段階でのデータを使用することなんです。

なので、転院前の病院が持っているそのデータが一番大事なのですが、その数字が書いていない。となると転院先の病院は途方にくれてしまうのです。

もちろん、一番悪いときのデータを見ることでもともとその患者さんがどのくらい重症なアトピーだったのか、ひいてはどれだけしっかりと治療を行うべきなのかを知ることも大事なのですが。

 

なので、転院前の病院にお願いです。このIGA、EASI、BSAのデータはかならず紹介状に記載してください。処方薬のデータは患者さんのお薬手帳を見ればある程度確認できるのですが、この3点だけは紹介状に記載が無いと全く判断ができません。

あとは患者さんも可能であればこの3つの数字は教えてもらってお薬手帳などにメモしておくと良いかもしれません。実際に起こりうる話ですが、洪水で・地震でクリニックのデータが全部なくなってしまうことも理論的にはありますから。しっかりと自己防衛することも大事ですよね。

 

転居するときには紹介状をしっかりと書いてもらいましょうね。

 

 

低刺激性綿手袋、取り扱いしております(2022年11月)

冬になってきました。乾燥の季節です。

手荒れの患者さんも多く、悪化再発も良く聞く話となります。

 

以前より取り扱いをしておりましたが、低刺激性の綿製手袋の紹介をしていきましょう。

こちら、タダのコットンではなく、特殊な加工がされたコットン製品です。

刺激感を取り除き、柔らかい肌触りの製品となっております。

商品説明はこちら。

 

手荒れ対策の手袋については随時受け付けに用意しておきますので、

ご希望の方はご相談くださいね。

インフルエンザワクチンの夜間接種を行っています@武蔵野市吉祥寺(2022年11月)

インフルエンザの季節がやってきました。

学級閉鎖などの話もニュースになっているようです。

 

現在当院ではインフルエンザワクチンの夜間接種を行っております。

13歳以上の当院の診察券をお持ちの方でしたらどなたでも大丈夫です。

月曜日から金曜日の午後夜間の診療枠に時間を合わせて受付予約を行っております。

月曜日、金曜日においては夜間午後7時(19時)までの受付となります。

金額は3500円となっております。

なお、65歳以上の方は所定の予診票を持参いただくことで全額公費負担での接種を行えます。

 

学校や仕事の都合で夕方まで受診できないという方はぜひご検討ください。

 

また、ワクチンの接種は原則1回となりますが、2回めの接種も可能です。

感染を特に気をつけなければ行けない方は2回めの接種も検討してみてくださいね。

手のひび割れもでてきましたね(2022年11月)

冬の乾燥の症状がもう一段強くなったようです。

 

手の甲の乾燥とそれによるひび割れのお子さんの受診が目立ってきました。

真っ白に粉を吹いている状態で一目で乾燥とわかります。

 

そうです、冬のカサカサが出てきたのです。

外出時は常に手袋をさせたほうが良い季節になってきたということですね。

 

しっかりと北風をブロックして乾燥の予防に努めましょう。

もちろん保湿剤や湿疹のおくすりを使ってあげたほうが症状の抑え込みにもなりますので、

早めの受診をお願いします。

(かゆくて)眠れぬ夜にミチーガを(2022年11月)

今回はかゆみのお話です。

痒いって何でしょうね?と言われて、どこからどのように来て痒みが起きるのかの原因を語ることってまだできないんですよね。と考えることが最近多々あります。

神経が関与しているよね。うん、そこはわかる。ではその中で何が起きているのか?そこがわからないんです。

ただ言えることはかゆみが辛いということ。時には人生を狂わせるということ。

 

湿疹があれば痒くなるのですが、どうもそのレベルには個人個人の差がものすごい大きな印象を受けます。

傍から見て面積がそこまで広くないのにとても強いかゆみを感じる人がいれば、広範囲に湿疹があるのにケロリとしている人もいる。

そしてその違いは外からは見えない。それぞれの人のかゆみは比べてみると湿疹の面積や強さに比例しているのか?もわからない。

なにせ、個人の間隔なので。

というところで全部判断が止まってしまうんですよね。客観的な評価が未だにできないと言い換えてもいいかもしれません。

 

ミチーガというおくすりがあります。こちらはアトピー性皮膚炎に使用可能な注射でかゆみを取ることができるという薬です。

いままで数名の方に使用しておりますが、全員にかゆみの効果がありました。それこそ注射したその日から痒みがゼロになるというレベルのお話です。

もちろん湿疹も徐々に減少していますね。

 

かゆみだけをピンポイントで抑えるおくすりができて初めて疑問に思ったこと。

痒みが先?湿疹が先?

今までは湿疹があるから痒いんだと思っていました。でもそうじゃないのかもしれません。痒いから引っ掻いて湿疹を作っているのではないか?

などということも考えるようになっています。

 

…なんかとっちらかった文章になっていますね。まだ頭の中でもはっきりとした物が出ていないのでそれが文章に出ているんでしょう。

でも、かゆみって何でしょうね?湿疹ってなんでしょうね?

痒くないけど悩みで眠れなくなりそうです。