わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

花粉症の時の目の周りのかゆみと湿疹対策

さて、今回も花粉症と皮膚の話をしていきましょう。

前回は鼻の話をしたので、今回は目の話です。

 

花粉症で目の周りの皮膚に湿疹を作る方も多くいますが、その原因はいくつかに分けることができます。

それに応じて治療法も考えていきましょう。

 

まず、最も多いものは結膜炎による皮膚のかゆみです。

結膜とはそもそも瞼の裏側に位置しています。

したがって、瞼の表側にも同様の炎症が起きることもよくあります。

そのために痒くなってしまうのです。

 

また、花粉症そのもので痒くなることもあります。

花粉皮膚炎と呼ばれることもありますが、花粉そのもので負けてしまい、皮膚が赤くなってしまいます。

 

もうひとつ忘れては行けないのが、擦る事による湿疹です。

前項でもお話しましたが、擦ることにより湿疹が悪化することはよくあるのです。

目が痒いので目の周りを擦ってしまう。

そのために湿疹ができてしまう。そして、目が痒くなる。

そんな悪循環を作ってしまうことにも注意が必要です。

 

この3つが花粉症に伴う瞼の湿疹の原因となります。

したがって、対策もそれぞれ考える必要があります。

 

まず結膜炎の影響。

これは結膜炎を何とかする必要があります。

目薬や飲み薬で瞼の湿疹を抑えることができるのです。

間接的ですけどね。

ついで花粉皮膚炎。

こちらはこまめに洗顔を行い、花粉そのものを落として上げる必要があります。

最後に擦れによる湿疹。

こちらも前項と同じ。保護と、湿疹対策ということになります。

 

湿疹対策にはステロイドの塗り薬がよく効きます。

しかし、ここにも気をつけるポイントが幾つかあります。

 

このお話は次回進めていきましょうか。

 

鼻をかみすぎた時のヒリヒリ対策をどうするか?

花粉症の時期になってきました。

けっこう辛いんですよね。外出が億劫になってしまうのも困りモノです。

せっかく暖かくなってきたのに・・・

 

ということで、今回は花粉症にともなう皮膚症状のお話をしていきたいと思います。

特に鼻の下のひりひりについてお話を進めていきましょう。

 

この鼻の下がヒリヒリした状態ですが、特に鼻をかみすぎると起きるのはご承知のことかと思います。

別に花粉症だけでなく、風邪を引いた時も同じですよね。

では、このヒリヒリした状態ですが、その皮膚には一体何が起きているのでしょうか。

 

専門的にはこのヒリヒリは「擦過性湿疹」の状態とかんがえることができます。

つまり、こすり過ぎることにより、湿疹が起きてしまうということです。

皮膚は一般に想像されているよりも弱いものです。

たまたま、症状としてはっきりと現れないので、見逃されているのです。

 

このヒリヒリした皮膚を取ってみて顕微鏡で観察すると湿疹の状態になっているでしょう。

(こんなことをした人はいないのではっきりとしたことは言えませんが・・・)

 

とすると、治療法も湿疹に対するものと同じになります。

 

まず、症状を抑えること。

これにはステロイドの塗り薬が有効です。

1回塗るだけでも劇的に楽になりますよー。

 

しかし、それよりも大切なのは予防です。

まず、鼻をかむモノの素材に拘ってみてください。

ティッシュよりはローションティッシュのほうが皮膚にはやさしいです。

本当はタオルで鼻をかめると良いのですが、これは難しいでしょう。

 

もう一つの予防策は保護すること。

皮膚の表面に軟膏の膜を作れば皮膚表面の刺激は弱くなりますからね。

市販のもので構いません。保湿剤を少し厚めに塗ること。

これだけでも、ずいぶん症状を抑えることができます。

そして、可能であれば鼻をかんだらすぐに保湿してください。

 

鼻の下のヒリヒリは予防である程度抑えこむことが可能です。

一手間増えてしまいますが、頑張ってやってみてくださいね。

 

 

追記

この鼻の下のヒリヒリですが、赤ちゃんについても言えるのです。

赤ちゃんのお肌は丁度大人の鼻の下の皮膚と同じような状況です。

つまり、大人が、「鼻の下ヒリヒリ」な行為と同じことを赤ちゃんにすれば・・・

赤ちゃんの肌も「鼻の下ヒリヒリ」になってしまうのです。

外来では、赤ちゃんにティッシュ使うなー。とか、ガーゼ使うなー。

なんてお話をしているのはそういうわけなのです。

大人が鼻をかんだ時にヒリヒリするようなことは

赤ちゃんにはしない。

というのも大事なことです。

風邪を引くと花粉症はわるくなる?

アトピー性皮膚炎では、風邪を引くと多くの場合、皮膚の症状は悪くなります。

特に乳児ではその傾向ははっきりとしています。

今まで皮膚の症状が落ち着いている子がある時突然悪化した場合、考えるべきは2つ。

・風邪を引いていないか?

・予防接種をしていないか?

です。

これは皮膚の症状が悪化する原因として殆ど当てはまるからです。

 

アレルギー疾患と、感染症というのは相性が悪いことがほとんどです。

風邪を引いた後の咳喘息や、喘息発作などは有名ですよね。

 

では、花粉症についてはどうでしょうか?

花粉症も多くはわるくなるようです。特に目よりも鼻に症状が強く出るようです。

鼻づまり、鼻水といったものが目立つ印象があります。

 

これから急に暖かくなり、体調を崩す方も多いかと思います。

風邪をひいた時には花粉症のケアもしっかりとしましょうね。

再度、しもやけは遺伝する

今年の冬は寒かったようですね。

2回大雪が降りましたし、今年はしもやけにはなりやすい年だったようです。

 

今年もクリニックにはしもやけの患者さんがたくさん受診されした。

10人以上はいたんじゃないかなあ。

 

ここでしもやけの子を連れてきたお母さんに必ず聞く質問があります。

「両親のどちらか、しもやけになったことがありませんでしたか?」

と確認します。

すると、今年は全員。家族にしもやけになった方がいました。(もちろん、今出ていないのです。大体は子どもの時でしたけどね)

 

しもやけは遺伝するのか?

と言われたらはっきりとは言えないのですが、遺伝すると言えそうです。

 

・・・え、なんでそんなに歯切れが悪いのか?

だって、しもやけにならない人は皮膚科に来ないじゃないですか。

遺伝性の確認って結構面倒くさいんですよ・・・

 

「乳児湿疹」では治せない

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今回は少しショッキングなお話をしていきましょう。

 

乳児湿疹。

赤ちゃんのいるお母さんはよく耳にする言葉だと思います。

一般的にもよく耳にしますね。

 

でも、私はこの病名は大っ嫌いです。

なぜか、「思考停止ワード」だからです。

 

湿疹(皮膚炎)の名前の付け方にはいろいろな物があります。

まず、原因によるもの

接触皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、小児乾燥型湿疹、自家感作性湿疹など

ついで、部位によるもの

手湿疹

あとは、形や症状によるもの

貨幣状湿疹

等があるでしょう。

あとは、特殊な病名の付け方としてアトピー性皮膚炎があります。

しかし、このアトピー性皮膚炎というものは「時とともに湿疹の出ている部位がかわる」湿疹

という意味ですので、これは症状を表した病名ということになります。

 

では、乳児湿疹とは何か。

これは「乳児にできた湿疹」を意味します。

 

乳児にできた湿疹は乳児湿疹。

では幼児湿疹、思春期湿疹、中年湿疹、高齢者湿疹はあるのかと言えば、それに当てはまる言葉はないのです。

 

なぜ乳児湿疹という言葉だけが大手をふっているのか?

それには2つの理由があります。

一つ目は時間が経ってしまえば落ち着いてしまうから。

もう一つは何が起きているのか、医療者の側もよくわからないから。

なのです。

 

つまり、「よくわからないけど、そのうち治るから」という理由で「乳児湿疹」と名づけていることがあまりにも多いのです。

湿疹が起きるには原因があります。しかし、その原因がなにで、一体皮膚表面には何が起きているのか。

そして、それはなぜ悪化したのか。

そこまで考えて初めて治療法が見つかるのです。

また、治療とはタダ単に薬を塗るということではありません。

毎日のスキンケアについての指導を行うことも立派な指導になるのです。

 

しかし、その部分への注意が少ないと、「乳児湿疹」という診断だけ行い、漫然と治療を行う。

ということになってしまうのです。

 

湿疹が起きるのには原因は必ずあります。

(一部、原因そのものの対処ができない物ありますが、それはまた別の問題です)

 

その原因がわからなければ「原因による病名」をつけることができません。

ですので、「乳児湿疹」と名前をつけてお茶を濁すことになるのです。

 

 

最後にもう一度繰り返します。

私は「乳児湿疹」という病名は大っ嫌いです。

原因を探すこともせず、対処もせず、思考停止をしていることがわかってしまう言葉だからです。

花粉症と花粉かぶれ

花粉症の季節が始まりました。

毎日花粉情報を確認していますが、東京でも少しずつ花粉が増えてきましたね。

 

さて、花粉症で眼や鼻に症状が来るのと同時に皮膚にも花粉により症状が出ることがあります。

あまり知られていないこの「花粉かぶれ」とは一体どのようなものでしょうか。

 

花粉かぶれというくらいですから、発生時期は花粉症の発生時期に一致します。

多くは女性です。

目の周りから頬部にかけて、ひりひりする、しみるといった症状が出てきます。

診察してもはっきりした皮膚の変化がない場合もありますが、

多くは皮膚の表面にざらつきがでたり、少し赤みが出たりすることがあります。

 

原因については完全にわかっているわけではありませんが、

花粉の蛋白質にたいするアレルギー性のかぶれと考えられています。

 

女性に多いのはもともと皮脂も少なく乾燥しやすいこと。

化粧によりわずかなかぶれがもともと存在していること

気にして擦ったり触ったりしていることなど考えられますが、はっきりしません。

当然ながら眼を擦ったり鼻を噛んだりし、その影響は出てきているとも考えられます。

 

治療するまでもなく、花粉の時期が終われば症状はなくなりますが、

症状があり、辛い場合は治療も行います。

一番マイルドな治療は保湿剤や保護剤です。

荒れやすい皮膚や乾燥した皮膚を抑えることで湿疹を減らそうとするのが保湿剤の考え方。

逆に保護剤は皮膚の表面に油を塗ることで、皮膚表面にアレルゲンがつかないようにしようという考えです。

ついで使われるのはステロイド。

湿疹の反応を抑えようという考えです。

また、プロトピックという塗り薬を使うこともあります。

 

あとはスキンケア。

花粉症そのものの対策、つまり洗うことや流すことを徹底する。

これは顔の症状を抑えることにもつながりますし、

水で洗うことで皮膚の温度が下がり、症状を弱くすることにもなります。

(ただし、水洗いの後は乾燥予防に保湿剤を塗ってくださいね。)

 

という形で花粉かぶれの治療を行うこともできます。

もしも花粉症がある方で顔のひりひりや赤みが気になるという方は一度皮膚科に相談ください。

また、花粉症の目薬や鼻薬、飲み薬を処方することもできますので、一緒に相談してはいかがでしょうか。

バレンタインとニキビの処方

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明日はバレンタインですね。

我が家も、パパ用、おじいちゃん用、娘のボーイフレンド用、お友達用と、沢山のチョコを準備しました。

お年頃の女性にとっては、私達の頃と同様に、まだ告白イベントとして健在なのでしょうか。

想いを伝えるとき、気になるのがニキビでした。

大切な時に限って、顔の真ん中や鼻のアタマなんかに出来てしまい、憂鬱な思いをしたものです。

当院にも、ニキビのお悩みを抱えた患者さんがいらっしゃいます。
私自身も、顔だけでなく背中にも出来て、イヤな思いをしました。

ニキビ治療も、昔は『青春のシンボルだから!』などと、悩んでいるのにふざけたことを平気で言うドクターもおられましたが、
最近では様々なお薬もあり、治療すべきものとしての認識がされてきたように思います。

ただ、治療法にもいくつもあるため、原因にもよりますし、患者さん自身も大至急治したいのか(まさにバレンタイン前なんて!)、
時間がかかってもしっかり治したいのかにより、お薬が異なるケースも出てきます。

また、春の結婚式シーズンに向け、花嫁さんになる方、お呼ばれ予定のある方。
他にも、就職活動される方、卒業や入学に合わせて治療しておきたい方、
様々なご要望があることでしょう。

最近は、男子も皆さんも美的な意識が高く、気にする方が増えてきているように思います。

私は背中がひどかったため、夏のプールがとてもストレスでした。

できれば、キチンと治療した方が安心だと思いますので、
キレイになっておきたい時期までに余裕を持って受診されることをお勧めいたします。

また、最初はスタンダードな治療をお勧めすると思いますので、
もし、いつまでになるべくキレイにしたい、などのご希望がある場合は、遠慮せずに診察時に伝えてくださいね。

もちろん、ご希望通りになる時ばかりではありませんが、
お話しを伺って対応できるものはしたいと思っておりますので。

では、乙女の皆様、頑張ってくださいね!

兄弟の間での薬の処方

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子どもがたくさん来る皮膚科のクリニックをしていると、当然の事ながら兄弟(または姉妹)で受診される方もたくさんいます。

その時によく聞かれる相談が、兄弟の薬の合わせについてです。

いわく、兄弟の間で同じ薬にしたい。いわく、兄弟に処方された薬を使いたい。

という話は聞かれることが結構あります。

今回はこの質問についてお話をしていきたいと思います。

 

 

当クリニックでは、兄弟間の薬の使い回しは推奨しておりません。

 

理由について簡単に説明しましょう。

当然ながら、その子その子によって症状は異なります。

また、「現時点での症状は同じ」出会ったとしても「過去を含めた症状の推移」は必ずみんな異なります。

症状とはその時点のものではあるのですが、川の流れのように、過去の流れを見て、将来を考えるべきものでもあります。

したがって、似たように見える症状であったとしても、薬の処方は変わってきます。

考えて見ればよく分かるかと思いますが、ずっと症状が悪かったけど、たまたま診察時に落ち着いている子どもと、

普段は調子がいいのに、その時たまたま症状が悪くなった子。その二人に同じ処方をしても良いのでしょうか。

ベースの状態を含めて処方というものは考えていかなければいけないのです。

したがって、現時点の症状は似ていてもベースの状態を考えて、処方内容は微妙に変わっていくのです。

 

次に、あえて、同じ薬を処方したとしましょう。その場合には何が起きるでしょうか。

誰かの症状に合わせた処方内容では、別の誰かには合わないでしょう。

具体的には強すぎるか、弱すぎるかです。

強すぎた場合は症状は引くでしょう。しかし副作用のリスクが大きくなります。

逆に弱すぎた場合は副作用こそ出ませんが、症状も引くことは無いでしょう。そして苦しむ時間がより長くなってしまいます。

実際に診察をしていても、他の誰かに処方された薬を流用して、落ち着かない。または悪くなったという話をよく目にします。

結果として、治療期間を長くし、苦痛もより強くさせてしましまうのです。

 

次に、実際に同じ薬を兄弟で使いまわす時の問題も考えてみましょう。

兄弟に薬を使いまわすということは、そのクリームケースには、二人分の雑菌が入るということです。

そしてその雑菌をお互いに移しあいしているということでもあります。

実際にトビヒはそれだけで移ることもあるでしょうし、水いぼも同様です。

経験したことはありませんが、イボもそうかも知れません。

このリスクはひとつのクリームケースから複数に塗らなければある程度は防ぐことができるのです。

 

このように、塗り薬を複数の人数で使いまわすということにはリスクが有ります。

但し、私達も薬を使いまわすデメリットについては承知しています。

同じクリームケースから使いまわすことは容認はできません。

しかし、二人の処方内容や薬の種類は異なるだけでも塗る人間にとっては大きな労力は必要であり、

ストレスとなることは充分に理解できるものです。

したがって、兄弟の間では極力処方の内容は同じようなものにするように努力しています。

しかし、一緒に受信された患者さんでしたら配慮はできるのですが、別別に受診されたばあい、

目の前にいない子の処方内容まで確認しきれないことがあります。

もしもそのような場合は別の子のIDを確認することでその子の処方内容を確認できますので、

お申し出ください。

よろしくお願いいたします。

湯たんぽによる低温やけどにご注意ください

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寒い日が続きます。

最近、手足の冷えが気になるようになってきました。

年でしょうか・・・

 

さて、歳が明けてから、一気に増えてきた印象があるのがやけどです。

特に低温熱傷。特に湯たんぽを原因とする低温熱傷です。

問診票で女性の下肢から足のやけどと記載された場合、かなりの確率で湯たんぽによるやけどでした。

 

なぜ増加しているのか、理由はよくわかりません。

昨年よりも当クリニックの認知度が上がっているからかもしれませんが、

実際に使っている人も増えているのかもしれません。

特に東日本大震災以降の節電意識といったものも関係しているのかもしれません。

 

さて、湯たんぽの注意点です。

湯たんぽには必ず布を巻き、テープや紐で固縛してください、

湯たんぽに付属している巻布が薄くて、やけどしたケースがありました

また、巻布の固定が悪く、布の端から湯たんぽ本体が顔を出して、

ヤケドになってしまった話を聞きました。

 

湯たんぽの使い方にも問題を感じる時がありました。

湯たんぽを最も使うべき時は、寝る前です。

寝る前に湯たんぽを用意しておき布団の中を予め暖かくしておく。

そして、湯たんぽは入ってからは外しておくことが大事です。

また、布団の中にずっと湯たんぽを入れておきたい人は、寝る前は湯たんぽに巻く布は薄く、

寝てからは厚く巻くようにしたほうがよいでしょう。

 

低温熱傷になった後は大変です。

水ぶくれになり、壊死になり、最終的に瘢痕になってしまうことが非常に多いのです。

ヤケドはそもそも受傷当日には深さはわかりません。

普通のヤケドでは、2,3日すれば深さはある程度読める。結果として治療期間や治癒後の状況もある程度読めるのですが、

特に低温熱傷では1週間してもはっきりとわからないことがあります。

一般的に深いヤケドになる低温熱傷では、治療にかかる期間も数週間以上になってしまうのです。

数ヶ月かかることもよくあります。

また、気をつけて欲しいのが糖尿病の方です。

特に感覚が鈍くなっている方ではヤケドが特に深くなってしまい、最終的に手足の切断に至る方もいるのです。

要注意ですね。

 

さて、治療についてですが、当院では密封療法を行っています。

密封療法とは、柔らかな樹脂で出来た創傷被覆材を皮膚に密着させ、ヤケドを治す治療法です。

一般の薬剤や軟膏とガーゼを使用する治療法に比べて、痛みも少なく、治療期間も短く済む治療法です。

ただ、場合によっては手術や皮膚移植も考えたほうが良い場合もあります。

皮膚科や外科、形成外科の先生に相談してみてくださいね。

 

手の甲のカサカサは何故起こるか

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東京では毎日、雪が降るか降らないかのぎりぎりの天気が続いていますね。

最近、手足の冷えが気になるようになり、外出時には手袋が手放せません。

でも、子どもたちは手袋もせずに外を楽しそうに走り回っています。

でも、手袋をしないと湿疹ができますよ。

 

冬の寒さも身に応えるようになると、乾燥の子も増えてきます。

特に幼稚園児から小学生位の子で特徴的に目にするのは、両手の甲(手背と言ってもいいでしょう)に見られる

乾燥と湿疹です。

全体的に赤褐色になり、角度によってはひび割れたようにも見え、少し粉を吹く湿疹です。

皮膚表面がちりめん状に見えることもあります。

 

このような子には共通点が有ります。

それは、外出時に手袋をしていないこと。

また、自転車によく乗っていることもあげられるでしょう。

何しろ、自転車に乗って受診する子がほとんどですから・・・

 

この湿疹ですが、原因は風です。

風に吹かれることにより、手の甲の皮膚のみが強く乾燥します。

そのために乾燥を原因とする湿疹がその部分だけ極端に強くなってしまうのです。

 

ということは対処法は「風を防ぐこと」になります。

手袋をすることが予防になります。

当然、湿疹の薬や保湿剤も大事です。

ただ、出来てから治療を行うよりも出来る前にしっかりと予防することの方が簡単なのです。

しっかりと手袋をはめて予防していきたいものですね。