わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

オテズラの2週間以上の長期処方ができるようになりました

当院でも昨年に一押ししていました、オテズラ錠ですが、

3月1日より2週間以上の連続処方が可能になりました。

 

乾癬に対する印象としては非常にいいなと思いながら処方しています。

効き始めも早く、しっかりと消失している印象を受けます。

 

ただ、副作用もそれなりに有ります。

まったくないという人は少なく、だれもが多かれ少なかれあるみたい。

なんとなく、気持ちが悪い。吐き気がする。頭痛がするなどの症状が出るようですが、

時間の経過とともに改善することが多いようです。

また、落ち着かないときには薬の量を減らすことにより副作用もなくなるような印象を受けます。

 

今後の課題としては効果が出た後にどうすべきか。

回数を減らしてみる、1日おきの内服にしてみるなどの方法は考えれます。

でも、実はまだ良くわかっていないのが現状なので、手探りで症状と相談しながら

薬の量を調整することになりそうです。

 

しかし乾癬に対して簡単に使用でき、結構な効果を見込む事のできる画期的な新薬なので、

希望される方には積極的に使用していきたいところです。

また遠方からの肩もOKです。落ち着くまで当院を受診し、その後近医に移行いただくことも可能ですよ。

ご検討下さい。

男の子は寒くてもいい。女の子は寒さ対策を。

結論からいいましょう。

男の子は絶対に洋服を脱がないから!

 

さて、何のお話かというと、これからの季節の気温の変化に対して

洋服をどのように着せたらよいかというお話です。

 

皮膚科はどうしても気象環境に対応したケアを行う必要があるんですね。

一気に気温が上がった日の後にどんな患者さん増えるかというと、

それは汗疹なんです。

 

特に男の子に多いのは特徴です。

 

なぜか?

男の子のほうが蒸れるから。

 

なぜ蒸れる。

洋服を脱がないから。

なんですね。

ここで、何で脱がないの!

と言っても、脱がないものは脱がないから仕方ない。

 

ではどうするか?

男の子は脱がないものと想定して、日中の最高気温を想定した洋服の枚数を決める。

女の子は比較的洋服の脱ぎ着をしますので、現在の気温を想定して洋服の枚数を決める。

(もちろん洋服はすぐに脱ぎ着できるようなものにしておくことが前提です)

ようにしたらいいんじゃないかな?

と思います。

 

結構悩みますが、そのような考え方が、春の汗疹の予防になるようです。

 

またまた手のひらが赤くなる発疹が増えてきました。(2018年2.3月)

寒さも徐々に和らいできた今日この頃ですが、

また子どもたちの手のひらのあかみが出てきたようです。

まだ頻度はそんなには高くないようですが、注意喚起のために記事にすることにします。

 

手のひらの赤みということで今回も多分ウイルスだろうなと思ってみています。

しかし昨年夏から秋に流行したものと少し異なるのは

・あまり痒くない

・足の裏には症状が出ていない

んですよね。

なので、実は昨年のものとはまた微妙に異なるウイルスが原因なのかもしれないです。

 

その他の特徴は概ね昨年と同じです。

・良く見られるのは幼児特に幼稚園前。

・全体をみると、幼児から小学生くらいまで。

・まず手のひらが全体的に赤くむくんでくる。

・かゆみはあったりなかったり。どちらかと言うと無い子が多い。

・その時の直近には何も思い当たる原因は(当然ですが)ない。

・徐々に萎れてくるが、その後一皮むける。

・最終的に萎れた皮膚が元にもどる。

・経過は全体的に2-3週間程度。

・症状が出る2-3週間前には風邪を引いたり、体調を崩したことがある。

こんな感じです。

 

今回も原因は全身性のウイルス感染症でしょう。

ウイルスの検査をしてもまず出ないので、通常は経過を見る形になります。

 

これからも増える可能性はありますかね。

注意してみて行く予定です。

 

日経Dualに記事が掲載されました。

おや、久しぶりの記事のご報告になりますかな。

 

2月7日と少し前になりますが、日経Dualに取材記事が掲載されました。

「アトピーは二極化、スキンケアの落とし穴に注意」

です。

 

今回は小学生低学年を子に持つお父さんお母さん向けの記事として

冬のスキンケアについてお話しました。

 

結構難しい依頼でした。

なぜって、この年齢層をターゲットにあまりお話したことがありませんからね。

詳しくは読んでいただくとわかるかもしれませんが、なかなか一般化できにくくなってくるんです。

生活習慣の差が徐々に大きくなってくるんですよね。

だから一般化したお話ができないと。

 

そのあたりも踏まえてお話をしてみました。

結果的に面白いお話ができたかなと思います。

 

ご興味の有る方は一読されては如何でしょうか?

サトウザルベが変色している時は、使用は控えて下さい。

ある日、当院で薬を作ってくれている薬剤師さんがやってきて、棚を明けてひと言。

「色が変わっていますね」

ん?どれどれ。

 

あらまあ。保管してあったサトウザルベの色が黄色くなっているではありませんか。

もうこうなってしまうと使えませんね。残念。

 

メーカーさんにも聞いてみました。

なんでも、いろいろな油分が入っているので、時にこうなることがあると。

基本的に時間が経過するとできやすいとのこと。

 

品質的にはあまり心配はないとのことですが、結局油が変質して色がつくのだから、

当然最初は存在しない成分が新しく出ているわけですね。

そして理論的には何か問題を起こす可能性があるわけですね。

 

つまり、色が変わった軟膏は危険。

というわけです。

そりゃあそうだ。と思いますが、結構大事なこと。

 

処方された薬剤は時間とともに成分が変質していく可能性があります。

特に色を見て変化が出てきている場合は使用はせずに、廃棄してくださいね。

 

 

ヒルドイドクリームが変わりました

現在何かと話題になっているヒルドイド。

ヒルドイドといえばピンクのヒルドイドソフトですが、

玄人の間でじわじわと人気が出ているのがクリームです。

・・・知らない?

 

そりゃあそうです。

保湿効果はあのヒルドイドソフトよりも高いのですが、

欠点が一つありました。

 

・・・それは、匂い。

独特の絵の具のような匂いがするんです。

 

なので、処方してもある程度の確率で使用しきれなくなる人がいるという欠点がありました。

 

しかし、しかーし!

なんと、その匂いのない新製品が投入されるようになったのです。

先月くらいからでしょうか?

匂いの無いヒルドイドのクリームが徐々に出始めてきました。

 

また、製品も少し変更有ります。

1本20gだったものが25gに、

チューブも金属っぽいものから樹脂製に変わりました。

なので、赤いヒルドイドが出てきたのです。

 

保湿効果は多分今までの製品とはあまり変わらないはず。

というか、変わるようであれば市場に出せませんから。

 

ということで、当院でも徐々にヒルドイドクリームは新型に切り替わります。

なお、現在旧型の在庫も(倉庫に有る限りとのことですが)残っているようですので、

「あの匂いがなきゃヤダ」という人はお早目に来院くださいませ。

花粉症の舌下免疫療法の開始は年末までですよ~

最近、ぽちぽち問い合わせがあります、花粉症の舌下免疫療法。

新聞でも記事になったので、読まれた方もいらっしゃいますかね。

 

この治療法ですが、花粉症の時期には開始できないという特徴があります。

そうですよね。既にアレルギーの反応が出ているのに、抑えるも何も無いですから。

というわけで治療開始は年末までとさせていただきます。

 

年始からは花粉症の予防内服の開始となりますので、

もしも舌下免疫療法をご希望の方がおりましたら、お早めに受診下さいね。

年末をすぎると次はGW明けになりますので、ご注意下さいませ。

そして、そのときには小児向けもどうも開始できるようです。

タブレットになり、治療もより簡単になりますので、ぜひご検討下さいませ。

帰宅したらまず手足と顔に保湿剤を塗ろう

寒くなってきましたね。もう冬ですねえ。

それに伴い、乾燥肌の子が続々と診察を受ける状況になってきました。

だんだん待合室の混雑も強くなってきたようです。

 

冬の乾燥の特徴はその症状の出る場所にあります。

最も多いのは、顔の特にほっぺた部分。

ときには真っ赤なりんごほっぺになっている子もいますね。

 

ついで腕の外側、すねの前側。

この3箇所の乾燥が非常に強くなります。

 

原因は当然、遊び回っているから。

ですね。風邪が吹いてより乾燥が進んでいくのです。

 

ではどうするか。

まず保湿をすること。

でも、学校で乾いてくるのですから、最も効果的なのは学校から帰ってきてから。

ですよね。

 

だから、学校か帰ってきた子を捕まえて、手足と顔に保湿剤を塗る。

そして、また遊びに出ていってもらう。

 

それだけでも随分乾燥肌は良くなるはずです。

洗わなくても大丈夫。拭かなくても大丈夫。

まず塗る。

それだけで楽になりますので、ぜひ試してみて下さい。

 

 

最低気温が10度以下になったらしもやけに注意を

しましょう。

 

今年の冬もしもやけの子が受診してきました。

まだ数は少ないですけどね。

 

しもやけの原因は寒さです。

しかし、気をつけてほしいのは寒くなりすぎると逆に発生は減ります。

実は最も多いのは気温0度から10度位までの時なんです。

 

理由については色々と言われていますが、多分血管に問題があるのでしょうと考えられています。

寒くなったら縮まなければいけない血管がそのままのサイズである。

そのために余計な血流が流れるためにしもやけができる。

と考えられています。

逆に気温が0度以下になってしまうと、今度は水が氷になってしまい、いわゆる凍傷になって血流が途絶えてしまいますんので、

赤くなるどころの騒ぎではなくなってしまうんですね。

 

なので、これからがしもやけの季節になります。

靴はきちんと冬用の通気性の弱いものに変えていますか?

10月の台風はしもやけにご注意を

10月に台風が来るんですか・・・

とぼやきたくなるような秋の雨が続きます。

そして、今年は寒い!です。

 

寒い雨で気になるのはしもやけです。

そろそろしもやけの季節になってきましたね。

 

しもやけは寒冷刺激が原因で発生します。

そして悪化因子は濡れること。

そう、冷たい雨の日に発生するのがしもやけなんです。

でも、寒いと行っても凍るような寒さではなく、

気温がプラスの時によく出てくるのが特徴。

気温10度位から0度位まででしょうかね。

 

一般的には子どもに良く見られるしもやけですが、

大人や高齢者にも見られることがあります。

その特徴は高血圧。

 

高血圧の薬の中には手足の血管を広げることにより、

血圧を下げる作用が有る物があります。

これらの薬としもやけは非常に相性が悪いのが特徴。

結構しもやけの発生原因になります。

 

そもそもしもやけの原因は気温が低いのに血管が収縮しないことですから、

薬の力で無理やり血管を収縮させないこれらの薬は

しもやけのハイリスクでも有るのです。

 

対策は濡らさないこと、冷やさないこと。

子どもであればスノトレを履くと良いでしょう。

大人も温かいブーツを履くと良いですよ。