わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

花粉症が悪化してきました?

あくまでも個人的な体験及び外来診察での印象なのですが・・・

 

3月5日の先週末から全体的に皆さんの花粉症が悪化したような印象を受けます。

当然花粉アレルギーにより発生するわけですから花粉の量が増えてきたんでしょうね。

思い返してみるとその時から一段と暖かさがましたような気もします。

つまり、冬は終わり春がやってきたということなのでしょう。

 

これから花粉症の本番を迎えるわけですが、しっかりとお薬を飲んで迎え撃つ体制は

出来上がっているでしょうか?

 

あとはお家に帰ったらしっかりと顔を洗うこと。

余裕があったらシャワーをして花粉を洗い流すだけでも随分楽になると思います。

お試しあれ。

あせもがでてきましたね

春ですねえ。徐々に暖かい日が増えてきました。

それと足並みを揃えるように汗疹が増えてきた印象があります。

 

原因については暖かくなったことで良さそうです。

寝汗をかいた、外で汗をかいた。

そのための汗疹性の湿疹が出ています。

 

対応についてですが、夏の汗疹と同じです。

洋服の枚数を調整すること

室温及び室内の湿度を調整すること

こまめに洋服の脱ぎ着をすること

汗をかいたらシャワーをすること

で十分に予防対応できますね。

 

春の温かい気候にもしっかりと対応していきましょう

しもやけ予防のために雪の降る前に確認しておきたいこと

明日、雪ですってねえ???
どうなるかわかりませんがとにかく準備だけはしておいたほうが良さそうです。

ということで皮膚科らしくしもやけの予防のお話です。
とにかく予防大事。
というか治療法あまりいいのは無いんですよね。

まずスケジュール管理ですね。
出かけないのが一番のリスク管理になります。
転倒事故などのリスクも減らせますしね。
必要な物品等は本日中に購入しておくと良いでしょう。
どうしても出かけないといけない人も短時間に減らした方がいいですし、
可能でしたらスケジュールの変更も検討しましょう。

 

次に靴の準備。
冷えない靴を準備しましょう。
普通のスニーカーや革靴はNGです。
まず生地が厚いこと、ついで濡れないこと。
冬用のブーツ、山用の靴などあれば準備しましょう。
雨の日用のゴム長靴でも通常の靴よりはだいぶリスクを下げられます。

あとは靴は予め温めておくといいですね。
お部屋に上げてしまいましょう。
なんでしたらこたつに入れておくのもOKです。
これだけで冷え方は変わってきますので。

 

あとは靴下も同様です。
一般の靴下よりは山用もしくは冬用の靴下の使用を検討しましょう。
こちらも予め温めておくとなおよし。
あとはでかけた先で濡れた靴下を変えられるように
予備を1足か2足用意するといいかもしれません。

 

しもやけのリスクは足が一番ですが、それ以外にも手指、耳にもリスクがあります。
同様に山用もしくはスキー用・冬用の装備を確認して準備すること。
手袋・耳あてなどもしっかりと外出時には装備することなど気をつけていきましょう。

 

あとはしっかりと寝ること。
あわてなーい。いそがなーい。
慌てて水たまりにハマって濡れると一気にしもやけになりますからねえ。
あとは寝不足だと末端部の循環が悪くなっている可能性もありますから。
前日は早寝。当日は時間に余裕を持ってゆっくりと準備することが意外に大事です。

今週はしもやけに注意を

週の中盤に雨か雪が降るんですってねえ・・・

ということで今週はしもやけに注意です。

雨よりも雪のほうがまだマシではあるのですが、
皮膚を低温に晒すこと、濡らすことはしもやけの誘引となります。

靴の選定、靴下の選定、手袋や耳あての使用など、
温度管理の徹底をお願いします。

しもやけは予防で抑える病気です。
昭和の時代から治療方法には変化ありません。
一番の治療は時間経過というくらいですから。

天気予報を見ながらしっかりと予防していくことが大事ですね。

 

花粉症の季節が始まりました

春です。
花粉症の季節です。

今年も花粉症の季節が始まりました。
症状の出方の早い方にはすでに鼻や目の症状が出てきたようです。

当院でも花粉症の内服薬、点眼・点鼻薬の処方を行っていきますので、
ご希望の方は声をかけてくださいね。

あと4ヶ月と長丁場ですが頑張って乗り越えていきましょう。

 

あ、一つだけ注意事項があります。
現在一部の抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の在庫切れが生じております。
該当薬の場合は長期処方できませんのでご注意ください。

赤ちゃんの湿疹にステロイドを使わずに治療ができる条件とは

当院は小児皮膚科が中心のクリニックですので、赤ちゃんも沢山来院されます。

赤ちゃんの治療についてもいろいろなことが見えるのですが、今回は簡単な質問に答えたいと思います。

 

Q:赤ちゃんの湿疹にステロイドを使わないで済ませることができますか?

 

A:条件次第でしたら可能です。

その条件は「引っ掻いていないこと」ですが。

この「引っ掻いている」という条件は非常に大事なんですね。

 

赤ちゃん(に限らず小さな子供全体に言える話ではありますが)の特性としては

ひっかき始めたら止まらないというのがあります。

大人と違って自制することは全くできません。

したがって一度ひっかき始めてしまったら止まらずにどんどん悪化してしまいます。

保湿剤でもコントロールできなくなってしまうんですね。

更にひっかくという行為自体が痒みを更に悪化させて引っ掻いてしまいます。

専門的にはitch-scratch cycleと言うのですが、どんどん悪化させる方向に向かいます。

もう一つ、おつゆ(じくじく)が出てくるとその中にも痒みを悪化させる成分があるために

更に痒くなるという悪循環が回ってしまうわけなんですね。

 

したがって痒くなっているかどうかは非常に大事な分岐点です。

わかりにくい?引っ掻いているときに赤ちゃんの手を軽く押さえてみてください。

それを振り払ってもう一度引っ掻きに手が戻ったらそこはかゆい証拠です。

 

そうなったときにはステロイドを必要な時間必要な時期だけ使って湿疹をしっかりと抑えてあげないとけませんね。

 

必要なときには必要な薬をしっかりと使っていく必要がある

そしてその見極めをしっかりと行っていく必要がありますよ。

というお話でした。

「2月の勝者」とアトピー性皮膚炎

2月の勝者というドラマ、ご存知ですか?

まだ見てはいないのですが、原作の漫画は読んでいました。

今は忙しくてフォローできていませんが・・・

舞台が吉祥寺なので、ニヨニヨしながら読んでいましたね。

この場所知っている!

 

さて受験についてあれこれ言うほどの知識はないのですが、わかっていることもあります。

それは

アトピー性皮膚炎の子の受験は大変

ということ。

 

実際に親しい人の話を聞いたこともありますし、患者さんからもたくさん見聞きしています。

ゆる受験が増えたといってもガチ受験している子も多いでしょうしね。

アトピー性皮膚炎のかゆみってかなり厄介なんですよね。

集中力を阻害してしまいますし、睡眠時間その他の時間も阻害されます。

また薬を塗る時間というハードルも課されてしまいます。

 

以前より治療をどうすべきか考えていたのですが、新薬の登場で一気に状況が

変わる可能性が出てきました。

内服JAK阻害薬です。

現在12歳から内服可能ですので、誕生日が過ぎた受験生にも使用可能です。

いくつか事前に検査が必要であり、内服処方開始までに少し時間がかかりますが、

内服開始すれば1日2日でかゆみは一気に改善します。

湿疹も当然良くなっていきますので、本人のストレスもきっと減るでしょうね。

集中力も増す可能性が高いですし、塗すぐりも減らせる可能性があります。

 

こうやって考えてみると今の時期には非常に良い薬のように見えますね。

お値段はどうしてもそれなりに掛かってしまいますが、保険診療ですので、

小児医療券も使用可能です。

また期間限定で初めてやめることも可能ですので、春までは頑張るという

使用方法もあるでしょう。

 

結構症状の強いアトピー性皮膚炎持ちの子で受験を考えている子については

少し考え見てもいいかもしれませんね。

もちろん中学受験だけではなく、高校受験、大学受験、就職活動いずれも

使ってみる価値はあるかもしれませんよ?

ぜひご検討ください。

 

中学生高校生向けののアトピー性皮膚炎の新規治療薬の効果がものすごく高い件について

今回は久しぶりに薬の話をしていきましょう。

今年に入って新規に使用可能になった薬剤に内服JAK阻害薬というものがあります。

 

詳細についてはメーカーさんのページを確認していただくとして

2021年8月25日プレスリリース

今回はその治療薬の効果のお話をしましょう。

 

 

現在内服可能な年齢は12歳からとなっております。

したがって誕生日を迎えた小学校6年生以上は対象となります。

もちろん中学生高校生も内服は可能ですね。

 

副作用は感染症の悪化のリスクが最もたかく問題になるでしょう。

特にコロナ第5波が猛威を奮っていたときにはなかなか提案しにくい薬剤でしたが、

これだけコロナの予防接種が進んだ状況では話が変わってきます。

 

また効果についても今までははっきりとしたことが言えなかったのですが、

実際に当院での処方ケースが増えてきたので結果についてお話ができるようになってきました。

 

まず、かゆみについてですが、こちらはものすごいものがあります。

当日もしくは翌日から一気に減少します。

 

皮膚の状態も非常に効果が高く、

2週間程度で赤みがだいぶ減ってきました。

かゆみに対する効果もあり、引っかき傷はほとんど無くなる状況です。

ただザラつきや皮膚の硬さといったテクスチャの変化はもう少し掛かりそうです。

 

本人の満足度も非常に高いのもすごく印象的ですね。

確かに今までの人生にずっとついてきた湿疹と痒みが数日でガラリと変わる訳ですからね。

逆に減量中断のときに抵抗されそうで心配です。

 

数年前からは15歳以上のアトピー性皮膚炎の治療は一気に変わりました。

これがことし12歳までハードルが下がった印象を受けます。

症状の強さによっては使うことができないこと、

事前に内科で検査を行う必要があること、

感染症への対抗力が下がるリスクが有ること

といくつか気をつけるべきポイントがありますが、

効果については当院でもしっかりと実証できたと考えています。

 

該当される方は検討してみても良いのではないでしょうか?

乾燥の季節がやってきました

冬です!寒いです!

ただ皮膚科に取っては寒さよりも乾燥のほうが問題になるのです。

 

最近皮膚の乾燥の悪化が目立って来ました。

カサカサの悪化。それに伴い湿疹の悪化。

いずれも起こっている状況です。

 

皆さん、加湿器の準備はよろしいでしょうか?

保湿剤の準備もよろしいでしょうか?

ただ、痒くなってくると保湿剤だけでは症状を抑えることができません。

しっかりと薬を使ってかゆみを抑えていく必要がありますからね。

 

この冬も頑張ってスキンケアして保湿して乗り越えていきましょう!

アトピー性皮膚炎の薬剤と感染症の副作用についてのお話

ここ数年で本当にいろいろな薬がアトピー性皮膚炎の治療に使われるようになりました。

副作用についても色々あるのですが、今まで常識と思われていた易感染性の副作用から

離れることのできる治療薬も出てきました。

 

今回は易感染性の副作用という観点から治療薬をまとめていきたいと思います。

 

>易感染性の副作用がある薬剤

・ステロイド(外用・内服・注射)

・シクロスポリン(内服)

・タクロリムス(外用)

・JAK阻害薬(外用・内服)

 

>易感染性の副作用のない薬剤

・デュピルマブ(注射)

・PDE4阻害薬(外用)

・抗アレルギー薬(内服)

 

となります。

以前はない薬剤が効果の弱い抗アレルギー剤内服以外にはない。

という状況でしたので、随分様変わりしたなあという印象を持っています。

 

選択肢が一気に増えましたので、上手に組み合わせながら治療を勧めていきたいですね。